2019年7月13日 更新

男性専用車両はなぜできない?性別専用車両の成り立ちと問題点とは

女性専用車両は存在していますが何故男性専用車両は無いのでしょうか。女性専用車両にはなぜか反対意見があります。女性のように署名を集めることで男性専用車両は実現出来るのか、また性別専用車両にすることでどのようなデメリットがあるのかも同時に見ていきたいと思います。

目次

痴漢は女性にとってはとても嫌な犯罪ですが、実は女性だけがそう思っているわけではありません。男性は痴漢を疑われた時点でその人生が終わりを迎えてしまうという恐怖があります。

過去に痴漢冤罪をテーマにした実話があったほどです。男性は電車に乗ることでいつ疑われるか分からないという不安が毎日ついて回ります。

また近年、男女平等が進められる中、女性だけでなく男性も同じように守るという意味や、完全に分離してしまえば痴漢が起きないという理由から男性専用車両も導入してほしいという声が多数上がっています。

女性専用車両の問題点

School Teacher Education - Free photo on Pixabay (459656)

もし自分の地域に女性専用車両が有ったらあなたは利用しますか?都会は利用する人も多いかもしれませんが、実際利用していない女性も多く見られます。

そのような光景を目の当たりにすると、あるのになぜ使わないのかという疑問が残ります。それは女性専用車両にはいくつかの問題点があるからという事が分かりました。

せっかく女性が立ち上がってやっと導入されたにもかかわらず使いずらいとなってしまっては女性専用車両の意味がなくなってしまいます。ではどのような問題があるのか見ていきます。

女性専用車両に同乗出来る子供の年齢

Evolution Twilight Caricature - Free photo on Pixabay (459660)

女性専用車両の女性にはもちろん母親、お婆さんなど全ての女性が対象になります。しかし、子どもを持つ母親は必ずしも子供が女の子という事はありません。

しかし女性専用車両のルールはどうでしょうか。例えばJR東日本は男の児童の場合小学生以下の男の子と言うように設定されています。

ではシングルマザーも多い今の世の中子供が小学校に上がると一緒に電車に乗る選択肢が減ります。もしそのお母さんが過去に痴漢を体験していた場合はどうなるのでしょうか。

このように疑問を投げかければキリがないように思えます。確かにその都度何か個別に対処してくれる場合もあるとは思いませんが、その対処が毎回されるという保証もありません。

列車内のルールに子供の年齢を考慮するという事はとても難しい問題のように思えます。

障害者や高齢者の同伴の場合

Hands Old Age - Free photo on Pixabay (459667)

身体に障害がある人や高齢者の利用は同伴者が男性でも良いと言う風に定められていますが、実際に利用している人はいるのでしょうか。

性別専用車両はやはり女性専用と言う意味なのでいくら邪な気持ちが無くても周りの目が気になるのが本音です。

全ての人が偏見の目で見るという事はありませんが、中には心無い人がいるのも事実であり、そのような同伴者を連れて専用車両を利用するにはその同伴者にも申し訳ない気持ちになってしまう事から利用したくても利用できないという人も存在します。

痴漢被害が減っていない現状

Handcuffs Trouble Police - Free photo on Pixabay (467068)

過去に様々な問題や事件が起き、そのたびに誰かが立ち上がってきたお陰で優先席や女性専用車両のが導入されました。元々女性が痴漢から身を守るために出来た車両にもかかわらず、実際には痴漢はほとんど減っていないのが現状です。

なぜ痴漢は減らないのでしょうか。もとより痴漢する人が心を入れ替えなければいけないので、いくら車両を用意しても有効利用しきれないのが原因かもしれません。

例え人口を把握しても毎日、毎時間電車を利用する女性を把握するのは不可能にちかいものがあります。結局はこの部分をどのように対処していくかという事が問題解決の糸口になるのではないでしょうか。

女性は専用車両以外にも乗れる

Figures Pair Egypt Man - Free photo on Pixabay (467102)

上記で書いたことにも通じますが、女性は専用車両以外にも乗れるという事が問題の一つにもなります。今まで痴漢をされたことがないからと言う人は専用車両を使わないかもしれません。

また時間に追われていてただ一番近くの車両に飛び乗ったらたまたま普通車両だった。このような場合は痴漢を防ぐことが難しくなります。

初めから男性と女性を完全に分けることが出来なければ痴漢の被害を0に抑えることが出来ません。

しかしそのような予算もなければやはり利用者数を把握するのも難しく、中途半端な仕上がりになってしまっているという事が大きな問題になります。

専用車両に対する男性の意見

Microphone Boy Studio - Free photo on Pixabay (467104)

私たちが思うよりも遥か昔から問題として提起されてきた性別専用車両は時として役に立ち、また時として利用されなくなってきました。

しかしこれらは女性の声を活かして出来て来た車両です。勿論実現するために尽力をして来た人の中には当然男性も多数存在しています。

では一般的に男性の目にはどのようにこの車両が映っているのでしょうか。またどのような考えをもっているのかと言うところに視点を当てていきたいと思います。

女性と男性は性別が違うというところで考え方にも多少違いが有るものです。他の意見を聞くことで違った問題点が出てくることもあり、男性の意見を知ることは後の性別専用車両の発展にもつながることになります。

男女平等をうたう社会に反する男性差別

Scales Justice Law - Free image on Pixabay (472425)

日本の男女差別が問題視され、戦後男女平等に向けた取り組みがされてきました。1946年には国が男女平等を憲法で打ち出してきてから今まで完全な平等と言うものは実現されていません。

女性専用車両に至っては女性を守る車両でそこには男性が含まれていません。そのような車両は男性から見ると男女平等にはなっていないと捉える意見があります。

意見は十人十色になりますが、男女平等は不可能なように思えます。男性には男性の得意分野があり、女性には女性の得意分野があり、身体の構造自体違います。

よって男女平等は不可能な夢物語のようなものであり、話し合うべきところは平等ではなく、お互いが補うというところではないでしょうか。

完全別離ではない為痴漢冤罪を防ぐことが出来ない

Lonely Man Sitting - Free photo on Pixabay (472447)

物事には必ず二面性があります。女性に対する痴漢行為は必ず無くさなければいけない愚行と言えますが、その行為を逆手に取るような犯罪が起こることもあり得ます。

また社内が満員だった場合は嫌でも前後左右触れ合う事があります。そのような状態になった時、女性が痴漢と思えばもはや勘違いや誤解であっても痴漢になってしまいます。

今電車を利用する男性たちは痴漢に間違われないように様々な努力をしている人もいます。女性専用車両があっても普通車両に女性が居なくなるわけではありません。

いくら女性専用車両があっても完全分離ではない為、痴漢の冤罪は無くならないのです。

乗車率の幅でデメリットが存在する

Calves Legs Human Standing - Free photo on Pixabay (472499)

電車を利用する男女の比率は一概に決めることが出来ません。時間帯や日によって違いが有るのが当然です。女性専用車両が出来るという事は男性からすると今までの車両が少なくなるという事になります。

例えどんなに満員であって、女性専用車両が空いていてもそこに移動しようと思う人はほとんどいないでしょう。このような状態は男性から見るとやはり偏っているように感じてしまいます。

男性はどんな事情があっても女性専用車両を利用するという事は出来ないのでこの乗車率と言うものが一つのデメリットになっています。

男性が被害者となる性犯罪への対策がない

Comic Fear Flee - Free vector graphic on Pixabay (472529)

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