2022年2月3日 更新

腕時計ティソを着けるのは恥ずかしい?ティソが恥ずかしいと言われる理由と時計の特長

男のステータス、身だしなみアイテムとして知られる時計。大学進学、就職をきっかけに新しい時計を買おうと思った男性も多いことでしょう。その中で、比較的リーズナブルで知名度もあるティソ(TISSOT)が候補に上がりましたね。しかしティソには、着けていると「恥ずかしい」なんて噂も…。どうしてティソは「恥ずかしい」という噂がたってしまったのでしょうか。このままティソを、本当に買ってしまってもいいものなのでしょうか。

腕時計ティソ(TISSOT)の特徴

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まずは、腕時計ブランド”ティソ”がどういった時計なのか解説していきましょう。”腕時計”と検索したり”メンズ時計”と検索すればどこかでヒットするくらいですから、ある程度知名度のある時計なのかなという漠然とした情報しか持っていない人もいます。

ティソの歴史やデザインの傾向、価格帯まで詳しくご紹介して行きましょう。

歴史

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ティソは1853年に創業されたスイスの時計ブランドです。スイスのル・ロックルにシャルル・フェリシアン・ティソとその息子シャルル・エミールによって設立されました。

イギリスの有名ブランド”オメガ(OMEGA)”が誕生した1848年から遅れること5年、”ブライトリング(BREITLING)”が誕生した1884年よりも前に創業された時計ブランドです。イギリス高級時計として人気の高い”ロレックス(ROLEX)”が1905年に創業されたことと比較しても、かなりの老舗時計メーカだといえるでしょう。

時代の流れから、ティソ以外の時計が高額または低額に価格帯を変更し特色を打ち出していくなか、ティソはそれまでのリーズナブルな価格を維持しつつ品質を保ち続けてきました。
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生産数を上げることで品質を保ちながら、価格帯を維持し続けてきたのです。また、常に時代のトレンドを取り入れたデザイン、使用者に合わせた先進的なデザインにも定評があります。

ロシア皇帝を満足させるほどの2タイムゾーン式懐中時計、人気女優・歌手を魅了したダイアモンドをあしらったドレッシーなレディスウォッチなど多くの人々を虜にし、そしてスイスを代表するほどの時計ブランドとなりました。

デザイン

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ティソには、シンプルで伝統的なデザインからスポーティーなデジタルウォッチ、ドレスウォッチや前衛的なデザインまで幅広いシリーズが存在します。時代のトレンドを取り入れた柔軟なデザインから、世界初の機能・デザインを搭載したトレンド作りまで、常に躍動し続けるデザインが特徴的です。

日本で販売されているティソは、どんなファッションにも合わせやすいクラシカルなデザインが主流となっています。シンプルさが特徴のT-CLASSICコレクションは、時計初心者でも使い勝手が良く、気品と上質さを兼ね備えている人気シリーズです。

また、遊び心を持った斬新なデザインが特徴の、HERITAGEコレクションも人気となっています。100年以上前の復刻モデルや希少性の高い手巻き式時計、ロシア皇帝が気に入った懐中時計をモチーフにしたレトロで個性的なデザイン時計まで、魅力的なデザインが登場するコレクションです。

信頼度

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ティソは老舗時計メーカという部分だけを考えても、信頼度は申し分ありません。様々な時計ブランドが登場し、アパレルやIT企業も時計産業に参入す中、160年以上たっても代表的時計ブランドの1つに君臨し続けているのがその証拠です。

前項で解説した前衛的デザイン、伝統的なデザインを特徴とした時計ブランドはティソ以外にも存在します。しかしティソだけが流行の早い現代を生き残り続けている理由は、確かな技術力も持っているからです。

耐磁性腕時計やソーラー式宅タイルウォッチ、シリシウム製ヒゲゼンマイ時計など最新技術と、スイスの高品質で伝統的な機械式時計を融合した独自の技術力は、世界中で高い評価を獲得しています。スポーツ競技の公式タイムキーパーを務められたのも、こうした技術力への高い信頼度があるからです。

コスパ

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ティソは数多く存在する時計ブランドの中でも、コストパフォーマンスに優れていることで有名です。前項で解説した高度な技術を搭載したモデルが、他時計ブランドよりも低価格で購入できます。

電池を使用するクォーツ式時計なら3~5万円、高度な技術が必要とされる機械式時計でも10万円前後で購入できるのです。日本人の思考として、価格が安い物にたいして品質を疑う傾向があります。しかしティソは、20万円以上の高級腕時計と比較しても引けを取らない品質、機能が備わっているのです。

ティソは恥ずかしい?その理由とは

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ティソの歴史や信頼度から考えてみると、ティソを持っていることはそれほど恥ずかしいことではないように感じられますね。しかし日本では、ティソを着けていると「恥ずかしい」という噂が絶えません。その理由はいったい何なのでしょうか。

ここからは、日本でティソを着けていると「恥ずかしい」と言われてしまう理由、そしてティソが「恥ずかしい」と噂されるようになった背景について解説していきます。

知名度

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ティソが「恥ずかしい」と言われる理由は、日本でのティソの知名度に関係しています。ティソはスイス時計業界を代表する時計ブランドであり、世界中で高い知名度を誇っているメーカーです。しかし日本では、それほど高い知名度を持っていません。

時計好きなら、高い技術と洗練されたデザイン性を持つティソの良質さを理解しています。ところが日本では、こうしたイメージがまだ定着していません。ティソの高評価が日本で定着していない理由は、日本人が時計に求める基準が世界とは異なっているためです。

日本人は時計をアクセサリーの1つだと考える傾向があり、高額であればあるほど高く評価します。数十万円、数百万円もする時計だから、優れている物だろうと考えるのです。また、他人を短時間で評価する際にも時計が基準となります。そのため高額な時計が注目される機会が多く、価格帯の異なるティソの知名度や良質性は注目されにくいのです。

価格帯

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ティソに「恥ずかしい」というイメージを持つのは、ティソの販売価格帯にも関係しています。つまり、ティソは日本人にとって比較的安い時計と認識されているのです。日本では、着けている時計の値段でその人物の有能性を計る傾向があります。

高額な時計を着けていれば、大金を稼げる有能な人材であり、自分にとってメリットのある人物だと評価する傾向にあるのです。ティソの価格帯は3~10万円程度。価格帯だけを見ると、それほど低価格でもない印象を持ちますね。しかし日本人にとって優れていると評価できる価格帯は、それ以上なのです。

20万円から数百万円単位の時計でなければ、評価できないという意識が存在します。日本で”ロレックス”や”オメガ”などが評価され好まれるのは、デザインや品質が優れていること以上に価格帯が高額であることも関係しているのです。

デザイン

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ティソの人気シリーズは、どんなファッションにも合わせやすく、ビジネスシーンでも威圧的な印象を与えないシンプルでクラシカルなデザインです。そのため、”地味”と評価されたり”古臭い”という印象を持つ人も少なくありません。

地味で古臭いデザインの時計も高額であれば、日本では高く評価されたり好印象を持たれますが、価格帯が低いので「恥ずかしい時計」という印象を持つ日本人もいるのです。

また、フランクミュラー(FRANCK MULLER)やガガミラノ(GAGA MILANO)などのように、このブランドはこんなデザインという際立った特異性を感じさせるような奇抜なデザインではありません。そのため単純に、デザイン性に個性がなく「おじさんっぽい」「ダサい」といったイメージを持つ人もいるのです。

日本・海外でのティソの評価

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