2022年7月3日 更新

「明日以降」っていつのこと?依頼する時の言い方は?

「明日以降に対応します」と言われた時、一瞬「明日なのかな?それとも明後日なのかな?」と思う人も多いのではないでしょうか。では、「明日以降」というのは、実際はいつのことなのでしょうか。どのように依頼すれば誤解されずにすむのかも一緒にチェックしていきましょう。

「明日以降」って言われた時、範囲はどのくらい?

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「その件でしたら明日以降に対応します」や「明日以降に予約が可能になります」と言われると、いつのことなのか分からないという人も多いと言われています。「明日」からできるのか、それとも「明日」はまだ無理で「明後日」が実際に対応可能な日なのか、悩んでしまうことも多いでしょう。

自分のほしい商品の予約であれば、万が一予約できなくても諦めることはできます。ただし仕事の打ち合わせ日や契約に関する話だと、曖昧なままで終わらせることはできません。「明日以降」という表現について詳しくチェックしてみましょう。

「明日以降」の意味

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「明日以降」という言葉は「明日」も含まれます。たとえば7月1日に「明日以降なら大丈夫」と言われたら、「7月2日、3日、4日、……は大丈夫」という意味になります。同様に、「月曜日以降に対応します」と言われたら「月曜日か火曜日か水曜日に対応します」という意味だと思えば良いでしょう。

ただし「以降」という言葉がついている点には注意が必要です。「1日以降に対応」と言われると「じゃあ1日には一度は対応してもらえるのかな」と思いがちですが、「以降」ですので「2日」や「3日」でも契約違反とはなりません。急ぎの予定の場合は、念のため「具体的にいつ頃になりますか?」と確認した方が良いでしょう。

「明日以降」の英語表現は?

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「明日以降」という表現は日本語特有のものではありません。たとえば英語の場合は「after tomorrow」で「明日以降」という意味になります。

そのため「明日以降に確認します」と伝えたければ「I will confirm after tomorrow」あるいは「I'll check back after tomorrow」と伝えれば良いでしょう。

ちなみに、よく聞く「day after tomorrow」という表現は「明後日」という意味になり、全く意味が異なるので混同しないように気を付けてください。

「明日以降」以外に悩みやすい表現は?

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明日以降という表現は「明日が入るのか、それとも入らないのか」と悩んでしまいがちな表現です。ですが、このように悩ましい表現は「明日以降」だけではありません。日本語では、他にも一瞬「あれ?」と思ってしまいがちな表現が多いと言われています。

では「明日以降」の他にはどのような表現に悩む人が多いのでしょうか。自分自身も意味を勘違いして覚えている可能性があるので、一度間違いやすい表現とその正しい意味を確認してみましょう。

「~以上/~以下」

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「~以上/~以下」という表現が出ると悩むことも多いでしょう。たとえば子どもの頃に友達とスゴロクで遊んでいて「サイコロで2以上5以下の目が出たら進んで良い」という条件があったとします。その時「2・3・4・5」が該当するのか、「3・4」だけが該当するのか悩む人も多いのではないでしょうか。他にも「熱が37.0度以上なら連絡をしてほしい」と言われた時に「37.0度で連絡すべきか、37.1度で連絡すべきか」と悩みがちです。

実は「~以上/~以下」という表現はその数字も含みます。そのため「2以上5以下」であれば「2・3・4・5」が該当しますし、「37.0度以上で連絡」でしたら「37.0度」の時点で連絡をしなければなりません。

「~未満/~超過」

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「~以上/~以下」と同様に悩むのが「~未満/~超過」という表現ではないでしょうか「~超過」という言葉を使う機会はそれほど多くないかもしれませんが「55kg未満」と言われた時に「55kgが入るのか、それとも54kgのことを言っているのか」のように悩む人も多いでしょう。

この「~未満/~超過」という表現の場合は、その数字は含まれません。たとえば「55kg未満」なら「54.9kg」が対象となります。先ほどのサイコロの例でいえば「5未満の数」は「1・2・3・4」のみとなります。「~未満/~超過」は「~以上/~以下」と混同しがちなので気を付けましょう。

「~から/~まで」

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「~から/~まで」も難しい表現です。「テレビの前に立っている人から、時計の前に立っている人まで」と言われた場合、「テレビの前に立っている人」と「時計の前に立っている人」が含まれるのか悩む人もいるのではないでしょうか。この「~から/~まで」の場合は、「~以上/~以下」と同じ意味だと覚えておくと良いでしょう。つまり、テレビの前の人も時計の前の人も含まれるのです。

手厚い社会保障を意味する表現として「ゆりかごから墓場まで」という言葉もありますが、これを覚えておくと覚えやすいかもしれません。「生まれた時から死ぬまで」という意味ですので、「〇〇から/〇〇まで」の「〇〇」も含むことが分かるのではないでしょうか。

曖昧な表現だと感じたらしっかり期限を確認しよう!

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「明日以降」のように、難しい言葉ではないのに意味に悩んでしまう言葉は意外と多いと言われています。日常的に使う言葉だからこそ、間違った意味で覚えてしまっている人も多いでしょう。そういう言葉を使う時には、面倒でも確認をすることが大切です。自分が正しい意味で使っていても、相手が意味を勘違いしていると意思の疎通ができないケースもあるでしょう。

「それは〇日ですか?」や「〇点でも大丈夫ですか?」のようにお互いに確認することで、すれ違いからのトラブルを防ぐこともできます。ぜひ普段から意識していってください。

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