目次
ハリガネムシってどんな虫?
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実際にハリガネムシを見たことがなくても、名前からなんとなく「ハリガネみたいに細い虫なのかな」のように、イメージをする人は多いでしょう。実際、ハリガネムシは細い身体を持つ小さな虫です。
一方、小さな虫であるにも関わらず「殺しても死なない」や「普通の方法では殺せない」など、信じられないような噂を持っている虫でもあります。そんなハリガネムシについて、どのような虫なのか、殺し方などと一緒に解説していきます。
なお、この記事では「ハリガネムシについて知りたいけど虫は嫌いだから見たくない」という人のために、ハリガネムシを始めとする虫の写真は使わずに作成しております。虫が苦手な人も、安心してご覧ください。
一方、小さな虫であるにも関わらず「殺しても死なない」や「普通の方法では殺せない」など、信じられないような噂を持っている虫でもあります。そんなハリガネムシについて、どのような虫なのか、殺し方などと一緒に解説していきます。
なお、この記事では「ハリガネムシについて知りたいけど虫は嫌いだから見たくない」という人のために、ハリガネムシを始めとする虫の写真は使わずに作成しております。虫が苦手な人も、安心してご覧ください。
ハリガネムシの特徴を紹介!
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「不死の虫」と言われるハリガネムシは、一体どのような特徴を持つ虫なのでしょうか。ここでは、ハリガネムシの見た目や生息地域、そして人間との関わり方について紹介していきます。
ハリガネムシはどこでどのように暮らしている虫なのか、人間に害がある虫なのか、気になることを確認していきましょう。
ハリガネムシはどこでどのように暮らしている虫なのか、人間に害がある虫なのか、気になることを確認していきましょう。
見た目
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ハリガネムシは、その名の通りハリガネのような見た目をしています。画像を検索したくない人は、細いミミズ、あるいは輪を切って一本のゴムにした輪ゴムを想像すると、非常に近い見た目になるでしょう。左右対称の身体つきをしているため、のたうち回るようにして移動します。ミミズのような伸縮性はないため、匍匐前進のような動きはできません。
ミミズとハリガネムシの大きな差は、その大きさです。ミミズは一般的に10cmくらいの体長のものが多いですが、ハリガネムシの場合はさらに大きく、数cmのものもいれば、1mに達するものもいます。
ミミズとハリガネムシの大きな差は、その大きさです。ミミズは一般的に10cmくらいの体長のものが多いですが、ハリガネムシの場合はさらに大きく、数cmのものもいれば、1mに達するものもいます。
生息地域
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ハリガネムシは世界各地に生息しています。2014年時点では326種類が確認されていますが、それはほんの一部で、実際は2,000種類以上いるのではないかと推測されるくらい、種類の多い生物です。なお、日本ではわずか14種類ほどしか確認されていません。
基本的には、魚のように水の中で暮らしています。オスとメスが交尾すると、メスは糸くずのような卵を大量に産みます。それは1~2ヶ月ほどで孵化し、幼虫はカゲロウやユスリカなどに食べられます。しかし、ここで死ぬわけではなく、カゲロウやユスリカの中で「シスト」と呼ばれる卵のような状態になります。このシストは非常に強く、-30度以下でも死なないと言われています。
基本的には、魚のように水の中で暮らしています。オスとメスが交尾すると、メスは糸くずのような卵を大量に産みます。それは1~2ヶ月ほどで孵化し、幼虫はカゲロウやユスリカなどに食べられます。しかし、ここで死ぬわけではなく、カゲロウやユスリカの中で「シスト」と呼ばれる卵のような状態になります。このシストは非常に強く、-30度以下でも死なないと言われています。
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その後、シストを宿した虫が孵化して地上に出てくると、カマキリやカマドウマなどに食べられます。ハリガネムシは、この時点でその生物に2~3ヶ月寄生するのです。
この寄生された生物はその時点で生殖能力を失い、ハリガネムシが成虫になるまでの餌となります。成虫となったハリガネムシは寄生した生物の脳にタンパク質を注入し、宿主を操作するようになります。その上で、水の中に飛び込ませて、宿主の尻から脱出し、また交尾を始めるのです。
この寄生された生物はその時点で生殖能力を失い、ハリガネムシが成虫になるまでの餌となります。成虫となったハリガネムシは寄生した生物の脳にタンパク質を注入し、宿主を操作するようになります。その上で、水の中に飛び込ませて、宿主の尻から脱出し、また交尾を始めるのです。
人間への影響は?
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「地上の生物に寄生し、その宿主を操作して入水自殺をさせる」と聞くと、ハリガネムシは非常に恐ろしい虫のように思われるのではないでしょうか。しかし、人間に寄生することはめったにないため、人間にとってはそれほど害のある生物ではありません。
また「ハリガネムシを手に乗せると、慌てて動いて爪の中に入り込み、そこから脳に到達して寄生されてしまう」という説がありますが、これも全くの俗説です。あくまで寄生するのは幼虫のハリガネムシであり、成虫となったハリガネムシが改めて他の生物に寄生することはありません。
また「ハリガネムシを手に乗せると、慌てて動いて爪の中に入り込み、そこから脳に到達して寄生されてしまう」という説がありますが、これも全くの俗説です。あくまで寄生するのは幼虫のハリガネムシであり、成虫となったハリガネムシが改めて他の生物に寄生することはありません。
ハリガネムシは殺しても死なないって本当?
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先ほど紹介したように、「シスト」となったハリガネムシは非常に寒い空間でも死ぬことはありません。そのことから「ハリガネムシは殺しても死なない最強の生物である」という説もあります。
しかし、実際のハリガネムシは不老不死というわけではありません。では、どうすればハリガネムシを殺すことができるのでしょうか。ここでは、ハリガネムシの殺し方を紹介していきます。
しかし、実際のハリガネムシは不老不死というわけではありません。では、どうすればハリガネムシを殺すことができるのでしょうか。ここでは、ハリガネムシの殺し方を紹介していきます。
ハリガネムシの殺し方は?
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「シスト」の状態になったハリガネムシは、確かに非常に強い存在です。ですが、決して最強の存在ではありません。寒さには強いものの、たとえば宿主ごと焼いてしまえば、さすがのハリガネムシでも生き残ることはできません。
また、シスト状態のハリガネムシは強いですが、幼虫あるいは成虫のハリガネムシはその他の生物の強度とあまり変わりません。人間であれば踏んで殺すこともできますし、やはり焼き払って殺すこともできるでしょう。もちろん、強力な薬品をかけて殺すことも可能です。
また、シスト状態のハリガネムシは強いですが、幼虫あるいは成虫のハリガネムシはその他の生物の強度とあまり変わりません。人間であれば踏んで殺すこともできますし、やはり焼き払って殺すこともできるでしょう。もちろん、強力な薬品をかけて殺すことも可能です。
ハリガネムシってカマキリと似てる?
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どこかで「ハリガネムシとカマキリは似ている」という説を聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。しかし、実際はハリガネムシはその名の通りハリガネのような身体の虫であり、昆虫であるカマキリとは外見的に全く似ていません。
先ほど紹介した通り、ハリガネムシはカマキリというよりもミミズに似ている見た目をしています。では、なぜハリガネムシとカマキリが似ていると言われるようになったのでしょうか。カマキリの生息地域や、ハリガネムシとカマキリとの関係を解説していきます。
先ほど紹介した通り、ハリガネムシはカマキリというよりもミミズに似ている見た目をしています。では、なぜハリガネムシとカマキリが似ていると言われるようになったのでしょうか。カマキリの生息地域や、ハリガネムシとカマキリとの関係を解説していきます。
カマキリの生息地域は?
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カマキリは世界各地で生息している虫です。公園などで遊んでいる時に見かけたことがあるという人も多いのではないでしょうか。木に泡のような卵を産むため樹上で生活することも多いですが、まれに芝生の上を歩いていることもあります。
メスが一生で何度も卵を産むことが有名です。また、カマキリといえば交尾の前後でメスがオスを食べてしまう「共食い」も有名なのではないでしょうか。これはメスの方が身体が大きく、強いことに由来しています。一般的には交尾後に食べられてしまうオスが多いですが、一部のオスは交尾をしようと近づいた時点で食べられてしまいます。
メスが一生で何度も卵を産むことが有名です。また、カマキリといえば交尾の前後でメスがオスを食べてしまう「共食い」も有名なのではないでしょうか。これはメスの方が身体が大きく、強いことに由来しています。一般的には交尾後に食べられてしまうオスが多いですが、一部のオスは交尾をしようと近づいた時点で食べられてしまいます。
ハリガネムシとカマキリの関係は?
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