2022年4月4日 更新

数学科はやばい?やばいと言われる理由と数学科に進学した末路

物理学科や数学科、教育学科など大学に進むうえで学部・学科選択は重要な分岐点です。高校時代までの得意分野、興味を活かし、数学科に進学したいと考えている人もいることでしょう。しかし数学科を調べてみると「やばい」「行かない方がいい」といったネガティブな意見が多数見つかりますね。どうして数学科はやばいと言われるんでしょうか…。そして数学科とは、どれほどやばい場所なのでしょうか…!?

数学科がやばい理由8選

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ネットに溢れる「数学科やばい」という噂の数々…。さらに進路相談で、教師にも「数学科は止めておけ」と止められるケースが多々あります。なぜ、これほど大学の数学科には否定的な声が多いのでしょうか。

ここでは、数学科がやばいと言われる理由について、詳しく解説していきます。数学科在学生のコメントもご紹介するので、進学を検討している人は是非参考にしましょう!

高校までの数学とは別物

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大学の数学科がやばいと言われる理由は、高校までの数学とは大きく異なるからです。高校生までの数学の延長線上だと考えて入学してしまうと、大きなギャップに悩まされることになります。

高校生までの数学は、ほとんどが計算問題ですね。すでに定義されている問題文を紐解き、公式や計算を用いて回答を導き出します。しかし大学の数学の場合、定義づけしたのち命題・証明のほとんどを自分で行わなければなりません。
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アルファベットを数多く使用し、時には足りなくなってしまうほど複雑な作業を行うことになるのです。また高校数学は、暗記でもある程度点数をとることができました。公式や問題のパターンを覚えておけば、それほど難解な作業ではないのです。

大学数学では、暗記が役に立ちません。例えば積分の場合、高校までなら公式・計算で答えを導き出せますが、大学ではそもそもの積分の定義づけから始めなければならないのです。こうした膨大な作業が必要になることから、1つの問題を理解するまでに半年から1年以上かかることも珍しくありません。

サークル活動ができない

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大学の数学科がやばいと言われる2つ目の理由は、大学特有のサークル活動ができないからです。大学生活の楽しみの1つでもあるサークル活動に参加しにくいため、サークル活動できないほど忙しい「やばい学科」と言われています。

大学の数学科は、他の学科と違い特別な実験等がありません。そのため比較的時間に余裕のある学科と思われがちです。しかし前項でも解説したように、1つの問題を理解しそして回答を導き出すために半年以上かかります。

実験がない分、常にテストや難解な文章問題と向き合い続けなければならず、時間の余裕を作りにくい学科なのです。サークル活動が難しいということは、当然アルバイトの時間も作りにくいということ。家族が数学科を止める理由は、バイトによる収入が期待できないことも関係しているかもしれませんね。

男女比が極端

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大学の数学科がやばいと言われる3つ目の理由は、数学科の男女比です。数学科の男女比は8対2もしくは9対1で圧倒的に男性が多い学科となっています。そのため、入学する男性も女性も苦痛を感じやすいのです。

大学に入学し新しい出会いを期待する男性にとって、接触する女性の人数が少ないのはデメリットですね。集団行動を好む女性にとって、同学年・同じ学科の女性がいないということは、それだけで大きなストレスとなります。

もし大学の数学科に入学し、数学とだけ向き合いたいという人がいれば、男女比のデメリットはそれほど苦痛ではないでしょう。しかし友達を作って、勉強も大学生活特有の行事も楽しみたいと考えている人にとっては、非常に大きなデメリットです。

達成感がない

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大学の数学は高校までの数学と違い、達成感がありません。そのため、モチベーションが保ちにくくオススメできない学科なのです。

高校生までの数学なら、問題を解き明確な答えを導き出すことができます。しかし大学の場合、数学は国語や哲学のような要素が強いんです。どんな定理や証明を行っても、常に「なぜ」「このような場合は」と疑問が絶えません。

いつまでたっても、問題を攻略・理解したという達成感がなく、不安感が募っていくことになります。こうした不安感が強い時、同志となる友人と協力し合えれば心強いですが、男女比の大きな差によって難しいこともしばしば…。ただしその分、自分の中で答えを導き出せたときは大きな達成感を感じることができます。

挫折者が多い

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挫折者が多いため、はじめから数学科など受験しない方がいいと言われています。数学科に入学する人の多くは、高校までの数学で楽しい経験を積み、その延長線上を期待していることでしょう。

しかし前項で度々解説したとおり、大学の数学は高校生活の延長線上ではありません。平面で見ていた景色を、いきなり3Dに変更するように求められるようなもので、見方はもちろん解き方も落としどころも全く別物なのです。

そのため、想像と違う数学科の現実に打ちのめされ、挫折する人が少なくありません。途中で学科変更できる大学であればいいのですが、変更ができなかった場合大学を止めることも考えなければなりませんね。こうしたリスクが考えられることから、大学の数学科はやばいと言われているのです。

精神を病みやすい

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数学科は精神を病みやすいことから「やばい」と言われています。先ほども解説したように、大学の数学は哲学のような作業が続く学問です。漠然とした問題から糸口、切り口を自ら選び、定義と証明を繰り返し答えを導き出します。

しかし個人が定めた定義・証明ですから、他人から見るとまた別の疑問や定義が存在するんです。つまり、”1””2”といった共通の答えが導き出されるわけでもなく、いつまでたっても疑問が尽きません。そのため、精神を病みやすい学問なのです。1つの問題と長期間向き合いやっと導き出した答えが、本当に正しいとは言い切れない…

そうした日々が続けば誰でも苦しくなってしまいますね。数学の圧倒的奥深さと思考が楽しいと感じる人であれば、このデメリットもそれほど苦ではないでしょう。精神力に自信がない人にとっては、非常に大きなデメリットです。

単位がとれない

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数学科は単位が取りにくく、留年・退学の可能性も高いことから「やばい」と言われています。まず、数学科には卒業論文や実験等がありません。ただひたすら問題と向き合い、解き続ければいい学科。

しかし、この解き続ける作業が非常に難しいんです。高校までの数学とのギャップから、大学1年生の初期で、勉強についていけないと感じる人も少なくありません。さらに、教科書の量もテストも膨大で授業のスピードも早いことから、単位取得がさらに難しくなります。

就職先がない

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数学科は就職先が少なく「入学しても無駄」「やばい」と言われています。しかしこの噂は、少々古いものだと考えて問題ありません。つまり、数学科でも就職先はありますし、就職先がない学科は数学科ばかりではないということです。数年前まで、数学科の就職先は非常に限られていました。

専門的で高度な数学的思考と知識を活かせる場所に、限りがあったためです。近年では、海外就職も視野に入れることができますし、そもそも数学的思考はどんな職場でも役立ちます。ただし、研究者の道は依然厳しいものです。日本は、研究機関にそれほど注力していません。
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