2019年7月21日 更新

【診断】異常性癖?性的倒錯の種類と治療方法!なってしまう原因は?

性的倒錯は、人間の性に関連する行動において、精神医学における病理的な精神疾患と診断される症状の『性的嗜好』を指すものです。性的倒錯は診断できます。性的倒錯の一覧、種類、治療方法、なってしまう原因について知りたい人はぜひ見てください。

性的倒錯の空想や行為などはあるけれども、通常の性行為もできていて、普通の性欲もある人は『レベル1』の性的倒錯とされ『心理療法』『心理カウンセリング』とも言われる種類の精神療法が有効的であるとされます。

基本的に、性的倒錯はもともとある人格ではなく『精神障害』という心の病気とされるので、有効な治療方法は『認知行動療法』というものになります。

青少年による性加害には、背後にかつての性的被害体験が認められることが多いのです。

SSRIの使用

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「性的倒錯の症状が軽い人」「レイプまではしないが露出癖はある」「手に触れない類の性的倒錯で、性的暴行のリスクは低い人」「レベル1の治療で効果不十分の人」は、『レベル2』の性的倒錯とされ、強迫性障害(何度も手を洗い確認するような精神疾患)の治療に準じて高用量のSSRI(抗うつ薬)が使われます。

性的倒錯は、強迫性障害に近く、強迫性障害とは「家の鍵をしめたのに、何度もしまっているか確認してしまうという」などと、同じ考えが浮かび繰り返す病気です。自分で考えや行動を抑えることができず衝動的に動いてしまい、衝動をコントロールできない病気です。

このように衝動をコントロールできないタイプの性的倒錯は、強迫性障害の治療にそって性的倒錯を治療します。強迫性障害では衝動を抑えるために『選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)』が使われるので、性的倒錯にもSSRIを使います。が、日本ではSSRIを性的倒錯の治療として使うことは認められていません。

男性ホルモンを抑える薬を使用

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「かなり性的倒錯の症状が強い人」「実際の性行為まではいかないが、手で触れるような性的倒錯の行為に及ぶ人」「性的サディズムまではない人」「レベル2の治療である高用量のSSRIを4-6週間使っても効果不十分の人」は『レベル3』の性的倒錯とされ、SSRIに少量の男性ホルモンを抑える薬が使われます。

女性の妊娠などに関わるホルモンには男性ホルモンを抑える効果があり、似たような働きをする薬物が男性ホルモンを抑える治療に使われます。

ホルモンは、様々な内臓や器官から分泌されて血液中を流れていますが、最終的に受容体というものに受け取られて効果を発揮します。男性ホルモンにも男性ホルモンの受容体があるので、抗男性ホルモン薬は、男性ホルモンが受容体に受け取られるのを阻止し、男性ホルモンは効果を発揮できなくなります。

高用量の薬を使用

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「性的倒錯の症状が強く、性的暴行のリスクもある人」「性的サディズムまではない人」「治療をきちんと続けられ人」「レベル3の治療が効果不十分の人」は『レベル4』の性的倒錯とされ、高用量の男性ホルモンを抑える薬が使われます。

治療内容は、「高用量のシプロテロン(1日200–300 mgの内服、または、月1-2回200–400 mgの筋肉内注射)」「高用量のメドロキシプロゲステロン(1日50–300 mgの内服)を使う」「不安症状、うつ症状、強迫性障害の症状などがあれば、SSRIを一緒に使っても良い」というものです。

GnRHを使用

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「性的暴行のリスクが高い人」「性的サディズムがある人」「レベル4の治療が効かないか、きちんと続けられない人」は『レベル5』の性的倒錯とされ、性欲を抑える効果が強い『性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)放出ホルモン』=『GnRH』というホルモンと似た働きを持つ『GnRHアナログ』が使われます。

アナログは類似物とか類似体という意味です。

「最重度の性的倒錯」「レベル5の治療が効果不十分の人」は『レベル6』の性的倒錯とされ、治療では「レベル5の治療であるGnRHアナログに加えて、レベル4の治療である高用量の男性ホルモンを抑える薬も使う」「さらにSSRIを併用可」とされます。

テストステロンの測定

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主な男性ホルモンは『テストステロン』です。性欲と男性ホルモンは関係していると考えられ、男性ホルモンの働きを抑えることで、性欲を抑えるという治療があり、これが性的倒錯の治療に用いられることがあります。

『性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)』は『黄体形成ホルモン(LH)』を分泌させる働きがあり『LH』は『男性ホルモン』を分泌させます。

まとめると『GnRH -』→『LH -』→『男性ホルモン』の順番でリレーみたいな形でつながりながら、男性ホルモンを分泌させます。

性的倒錯の原因

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家庭や学校環境などが劣悪であり、人間が嫌いになって自分は他の人とは違うという感情が起こるなど、そこから逃避する手段として『性的倒錯』を起こしてしまう可能性があります。

思いも寄らぬ所から性的刺激を受けてしまい、その感覚が忘れられずずるずると引きずってしまったり、二次元にはまってしまい、3次元に興味がなくなるなどの理由も挙げられます。

ですが、『性的倒錯』は精神疾患なので、原因を知ることで改善できる可能性が高くなります。

小児期後期から思春期前までに確立

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性的倒錯と反社会性は相互作用があると考えられ、小児期後期から思春期前までに確立されると言われます。例えば、両方の特性を持つ男性は、子どもへの性的な関わりを行いやすい傾向にあると言われます。反社会性パーソナリティ障害は小児性愛障害の危険要因と言っても過言ではありません。

ある研究によると、子どもが犠牲になった性犯罪の50%は、大量飲酒した大人によって起こされた出来事で、加害者のうちのかなりの人数は過去~現在に露出症、窃視症や強姦された経験があると報告されています。

幼少期の性的虐待

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小児性愛の成人男性の多くは、自分が子どもの時に性的虐待を受けたと報告します。小児期に性的虐待を受けると、成人後も引き続き虐待を甘受しやすくなり、逆に虐待するようになりやすいです。

子ども時代の性的虐待が成人の小児性愛の原因になるかどうかの相関は明らかではありませんが、心理学の巨頭フロイトの説によると「小児性愛は、母親を手に入れたくて父親に対抗する気持ち(エディプスコンプレックス)にまつわる無力感の埋め合わせで、犠牲者に対して優位で支配的であろうとする行動」だとされます。

家庭環境などが原因

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アメリカ同様に、特に女性は「とにかく若いことが良いことだ」とされる日本人男性は「ロリコンが多い」と言われていますが、文化や宗教上の問題で海外のロリコンほど「本気のロリコン」は少ないです。

意外に知られていませんが、日本より性的虐待が多く問題になっている海外では疫学調査されており「性犯罪者の80%以上が、幼少期に何かしらの性的虐待や親からの虐待、または陰惨な激しいイジメにあっている」とデータで報告されています。

「男の子がトイレで大人に性器を触られた」「性交渉を目の当たりにしてしまった」「露出狂に遭遇した」なども立派な性的虐待です。

異常な事に刺激を覚えてしまった

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