魂の重さは21グラム？消えた21グラムの正体や実験内容とは！

魂の重さは21グラム？！

「私たちの肉体には魂が宿っている」という考え方があります。私たちは、魂か肉体に宿る瞬間にこの世界に誕生し、魂が肉体から離れると同時にこの世を去る。そう、信じている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際のところはどうなのでしょう。魂は通常、見えない存在です。目に見えない不確かな存在を、私たちが確認する術は果たしてあるのでしょうか。

皆さんの中には「魂の重さは21グラム」という説をご存知の方もいることでしょう。もしもそれが真実ならば、魂の存在を証明することは思いのほか簡単なことなのではないでしょうか。

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ダンカン・マクドゥーガルの実験

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魂とは、目ではっきりと確認することができないスピリチュアルな存在です。しかし、多くの人がその存在をそれほど疑うこともなく、自然と受け入れています。私たちが悲しんだり喜んだりすることの意味や、存在することの意味を「魂」という無形の存在に求めているのかもしれません。

それなりの探究心を持つ人間であれば、魂の存在を確信したい、あるいは証明したいという考えに遅かれ早かれたどり着くのではないでしょうか。ダンカン・マクドゥーガル博士もそのひとりだったようです。彼は、独自の実験により魂の存在を証明しようとしたに違いありません。

犬と人間の実験

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アメリカ合衆国のマサチューセッツ州の医師であるダンカン・マクドゥーガルは、魂の重さを計測するため、人間が息を引き取る瞬間の体重の変化を記録するという独創的な実験を試みたことで知られています。

6人の患者の死の瞬間に立ち会い、魂が肉体を離れる前と離れた後でのそれぞれの体重の変化を記録することにより、魂の重さを導き出すというものです。また、人間だけでなく15匹の犬からも同じようにデータを取り、比較を行いました。

実験結果

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ダンカン・マクドゥーガル博士は、6人の患者と15匹の犬の死の瞬間に立ち会い、体重の変化の記録を行いました。その結果、人間が息を引き取った瞬間には、21グラムほどの重量の損失が見られたということです。ダンカン・マクドゥーガル博士は、この差異こそが魂の重みであると考えました。

一方で、犬の死の瞬間にはこうした重量の減少は見られなかったということです。つまり、この21グラムという数値は、人間に限って認められた数値ということになります。この研究結果から、すべての生き物が同じ重みの魂を持っているわけではないということが証明されたのかも知れません。

学術誌で発表

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ダンカン・マクドゥーガル博士が、6人の患者と15匹の犬から導きだした独自の研究結果を学術誌において発表したのは、今から100年以上も前の1907年のことでした。

「魂の重さが21グラムである」というにわかには信じがたい、しかしとても興味深いこの一風変わった発表は、やがて「The New York Times」によって大々的に取り上げられることとなりました。そして多くの人々のあいだで知れ渡ることとなったのです。

実験結果の信憑性は？

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測定方法にはっきりとした基準が認められない点や、データ量が圧倒的に不足している点など、この実験結果には様々な指摘の声が向けられました。残念ながら、マクドゥーガル博士のこの実験結果には、今日まで信憑性は認められていません。

また、マクドゥーガル博士は、6人の患者すべての計測に成功したわけではないことを公表しています。さらに、21グラムという数値は1人目の患者から得たデータであり、全員に共通しているわけでも、平均値でもありません。

マクドゥーガル博士への反論

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ダンカン・マクドゥーガル博士は、自らの研究において患者が亡くなった時に失われた「21グラム」という重さを、人間の魂の重さであると主張しましたが、そこには当然のことながら多くの反論の声が向けられました。

当時、ダンカン・マクドゥーガル博士の主張に対し、真っ向から反論した人物がいました。大々的に繰り広げられた彼らの論争は、紙面を賑わせるとともに、大変な話題となったと言います。実際の論争とは、いったいどのようなものだったのでしょう。続いてご紹介します。

アウグストス・クラーク博士が反論

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ダンカン・マクドゥーガル博士の研究結果は、医学的な観点から見ても精密さに欠けるなどの欠点を多く含んでいたために、否定的な意見を持つ人のなかには、医学の知識を持つ医師なども多く見られたようです。

アウグストス・クラーク博士もそのなかの1人でした。ダンカン・マクドゥーガル博士とアウグストス・クラーク博士は、紙面上で論争を繰り広げたことで有名です。2人の医師による熱い論争は、その後も引き続き、「The New York Times」に取り上げられ、世間の注目を集めました。

21グラムは発汗の水分

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アウグストス・クラーク博士の主張によれば、21グラムという質量の変化は、単に発汗によって失われた水分量の重さであると考えられるため、人間の魂の重さとしては認められないということでした。

彼の主張によれば、人間は亡くなって呼吸が停止すると、血液の冷却機能が止まってしまうために一時的に発熱が起こるのだそうです。その際、発汗によって失われた水分こそが21グラムの正体であると、アウグストス・クラーク博士は反論しました。

それに対するマクドゥーガル博士の意見

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