2019年9月17日 更新

性的嗜好を一覧で紹介!性的嗜好診断や性的指向との違いについても

自分は大好きでも人には理解され難いフェティシズムがある人は意外と少なく無いのではないでしょうか。十人十色という言葉がある様にフェティシズムも多種多様なものが存在しています。この記事ではそんな“性的嗜好”についてご紹介していきます。

先の‘性対象倒錯’とほぼ同義となりますが、人の体の部位やその人の状態に関連される“性的嗜好”は‘人物への性対象倒錯’に分類されます。

例えば相手の四肢の欠損に対する“性的嗜好”、また四肢を欠損させようとする行為への“性的嗜好”。これらは‘アクロトモフィリア’、‘アポテムノフィリア’などと呼ばれています。

他にも奇形体形に対する“性的嗜好”をもつ‘ディスモーフォフィリア’など異常性がある“性的嗜好”がある反面、アコースティックフィリア(声や音に対する“性的嗜好”)やステノラグニア(筋肉質な身体に対する“性的嗜好”)など誰でも持ち合わせている様なものもあります。

年齢への性対象倒錯

Boys Playing Friends Children - Free photo on Pixabay (638217)

引き続き‘性対象倒錯’について解説していきますが、‘性対象倒錯’にはその名の通り性行為を最終目標とした際の対象になるものや人が存在します。次にご紹介するのはその対象となる相手の年齢に性的な興奮を覚えるというものです。

これは‘年齢への性対象倒錯’と区分されており、アリス・コンプレックス(7−12歳の少女性愛)、ショタコン(成人女性による少年性愛)などは特に聞き覚えのある方が多いでしょう。

ちなみに、年齢差や特定の年齢の人物への性的嗜好の場合もあり、厳密な定義については医療機関ごとに多少の差異があります。

物体への性対象倒錯

Beauty Barbie Pretty - Free photo on Pixabay (638219)

次は物体に対する‘性的倒錯’をもつ‘物体への性対象倒錯’をご紹介します。物の数だけそれらを性対象と捉える人が居る事にもなるので場合によっては『オブジェクト・セクシュアリティ(対物性愛)』と広義に解釈する事もされます。

ラバー・フェティシズム(ゴム性愛)、レザー・フェティシズム(革性愛)、アガルマトフィリア(人形・彫刻を対象にした偶像性愛)などは名前や意味を聞いて知っているという方も居るのではないでしょうか。

その他の性対象倒錯

Rabbit Hare Animal - Free photo on Pixabay (638223)

その他に紹介される性対象倒錯は人間以外のものに対する“性的嗜好”が多くあります。主に昆虫や動物、また霊的なものとなっております。

例えば、アラクネフィリアと呼ばれる蜘蛛や百足などの節足動物に対する“性的嗜好”や昆虫が人の皮膚や衣服の上を這う事に対する“性的嗜好”のフォーミコフィリア。また、獣姦という“性的嗜好”を持つズーフィリアや動物の交尾を覗き見するという“性的嗜好”のミクソピック・ズーフィリアといったものもあります。

状況への性対象倒錯

Game Characters Smilies Cry - Free image on Pixabay (638225)

最後に‘状況への性対象倒錯’について解説していきます。‘状況への性対象倒錯’は状況、または環境における性的嗜好の事を言います。その状況に遭遇した人物や状況そのものといった場合もあります。

バイストフィリア(強姦性愛)、トロイリズム(寝取られなどといった第三者が関わってくる三者性愛)、ダクライフィリア(泣く事、涙に対する性的嗜好)などが挙げられます。

また‘状況への性対象倒錯’の中にはシンフォフィリア(自然災害に対する性的嗜好)など変わったものもあります。

主な性的嗜好一覧

Turn On Off Energy - Free photo on Pixabay (638227)

“性的嗜好”の細い区分について分かってきた所で、次は主な“性的嗜好”についてご紹介していきましょう。昨今では事件やそれらを基にした作品などを通して数多くの“性的嗜好”が認知されるようになってきました。

様々な物や状況、人や動物が居るだけ“性的嗜好”の数も存在してくる為、その種類は計り知れません。そこで、その中でも怖いけれどちょっと好奇心をくすぐられる“性的嗜好”、普通の人には到底理解出来ない様なものが好きな人の“性的嗜好”についていくつか有名なものを紹介と共に解説していきます。

ネクロフィリア(死体フェチ)

Skull Dark Pirate - Free photo on Pixabay (638229)

‘ネクロフィリア’は性愛の対象が屍体である場合に呼ばれる“性的倒錯”の一種です。‘ネクロフィリア’の多くが猟奇的殺人事件と関連していることが多く、よく猟奇的殺人事件を取り扱った記事などで犯人が相手を殺害した際に屍姦を行ったというのを読んだことがあるという方は多いのではないでしょうか。

また、小説にもこの‘ネクロフィリア’に纏わる屍姦を題材とした作品があります。有名な作品の中には、川端康成の眠れる美女などが挙げらます。

アガルマトフィリア(人形フェチ)

Doll Winters Hat - Free photo on Pixabay (638230)

‘アガルマトフィリア’は人形、または彫刻に対する“性的嗜好”を持つ“性的倒錯”の一種です。日本では和製英語の‘ピグマリオンコンプレックス’という呼び名で知られています。‘ピグマリオンコンプレックス’ではどちらかというと人形としての意味の方が強いのもまた特徴です。

この‘アガルマトフィリア’を題材にした有名な作品では、江戸川乱歩の人でないの恋という短編小説や業田良家作の空気人形などがあります。また、空気人形は是枝裕和が監督となって映画化もされています。

オートネピフィリア(赤ちゃんなりきり嗜好)

Baby Boy Hat - Free photo on Pixabay (638231)

‘オートネピフィリア’は幼児行動性愛、つまり赤ちゃんや幼児に振る舞いなりきる“性的嗜好”を持つ“性的倒錯”の一種です。似たようなものでは精神的に大人になる事を拒否し子供であり続けたがる‘ピーターパン症候群’といったものもあります。

‘オートネピフィリア’を持つ人は主に、赤ちゃんや幼児の様に接してもらいたい欲求を強く持っています。“性的倒錯”の一種とされている様にこの状況に対し性的興奮を得る人も居ますが、ただ単に違う人格を演じる楽しさだけを得たいという人も居ます。

カニバリズム (食人嗜好)

Minced Meat ' - Free photo on Pixabay (638232)

‘カニバリズム’はご存知の方も多いかと思いますが、人間が同じ種である人間の肉を食べる事や人肉に“性的嗜好”を持つ“性的倒錯”の一種です。簡単に言うと人間の共食いということですね。

この‘カニバリズム’は有名である上に他の“性的倒錯”と比べても題材としても圧倒的な数の作品に取り上げられております。近年の作品では石田スイの東京喰種トーキョーグールや有名な食人一族ソニー・ビーンをキャラクターのモデルにした進撃の巨人などがあります。

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