2019年7月28日 更新

まぐわいの意味や類語とは?まぐわいはスピリチュアルな言葉?

日常ではなかなか使う機会のない「まぐわい」という言葉の意味や類語、元々「まぐわい」という言葉はスピリチュアルに由来するのかなど、古語での表し方や古典文学、平安時代の恋愛事情などを踏まえながら、「まぐわい」についてご紹介していきます。

まぐわうの意味

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普段なかなか使う機会のない「まぐわう」という言葉ですが、意味や使い方を知っていれば、新たな口説き文句として使えるかもしれませんよ。この機会に是非ご一読下さい!

そもそも「まぐわう」の意味についてですが、1つは目を見合わせて愛情を通わせることを指しているので、目を見合わせる相手は異性ということになります。

2つ目に、男女が契りを結ぶことを指すことからもわかるように、ハッキリ言うなれば最終的には”セックス”をするという事になります。
こちらの方が現代人にはピンとくるものがありますよね。

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現代ではなかなか使われない言葉の1つで、使われているのは時代劇や官能小説などではないでしょうか。
その為、少し卑猥な漢字の言葉として受け止められている方が多いようです。

けれど古来から使われているこの言葉は、現代のように「まぐわう」=「セックス」というような考え方ではなく、先ずは目と目を見合わせ視線を絡ませながら愛情があることを伝える奥深い内容のようです。

まぐわうの語源

Thunderstorm Sea Clouds - Free photo on Pixabay (271450)

古くはかの有名な日本最古の歴史書と言われる古事記にも「まぐわい」と読める記載があるそうですから驚きですよね。
古事記では、女神である伊邪那美命(イザナミノミコト)とその夫となる伊邪那岐命(イザナギノミコト)という二柱の神が、美斗能麻具波比(みとのまぐわい)と言われる儀式を行おうと話す場面が記載されています。

イザナミの命の《あが身は、成り成りて成り合はざる処一処あり。》イザナギの命の《あが身は、成り成りて成り余れる処一処あり。》
「成り合はざる処」は女性器、「成り余れる処」は男性器のことを指します。
Japan Shrine Torii - Free photo on Pixabay (271294)


貴女の身体の足りない部分と、私の身体の余分な部分をくっつけて、国生みをしましょう!という事になる訳ですね。
国生みをする為の儀式な訳ですから、なんだかとても神聖な行為に思えてきませんか?
そしてこの「まぐわい」という言葉は、視線の先に映る相手への愛情が伴う言葉でもあります。

日本らしい儚げで繊細な、独特の愛情表現が込められた言葉の1つとも言えます。
ですから、外来語で表される性交渉を意味する言葉とは、感覚的に本質が異なる言葉と言えるのです。

まぐわうの類語

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さてさてそんな「まぐわう」の類義語についてですが、現代的にはやはり=「性行為」になるようですね。
例に挙げていくと、 寝所を共にする ・ 愛し合う ・ 同衾する ・ 肉体関係を結ぶ ・ 交接する ・ おそそする ・ 夜を営む ・ 関係を持つ ・ 肉体関係を持つ ・ ナニをする ・ とぼす ・ 男女関係を持つ ・ 情交に及ぶ ・ ファックする

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・ ハメる ・ 交尾する ・ 性交渉をする ・ 性を営む ・ 枕を重ねる ・ 情交を結ぶ ・ オスとメスが交わる ・ 一つに溶け合う ・ 快楽を共にする ・ ヤる ・ ブチ込む ・ 乗る ・ 体を重ねる ・ イイコトする ・ 契りを結ぶ ・ 枕を交わす ・ 交合う ・ 一発やる ・ 一夜をともにする ・ 一線を超える ・ 男女の営みをする ・ ズコズコする ・ パンパンする ・ 情を通じる 等々。

ズバリ男と女だなという表現と、動物的に感じるものも多くはありませんか?

まぐわうの使い方

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意味や語源などがわかったところで、使い方の方も気になりませんか?
著名な方からいくつか抜粋させて頂きましたので、見てみてください。

・ しかし恐怖に襲われながらも、この男がどのように女とまぐわいするのかと思う余裕はあった。 (クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より)

・女の数で満足するかと思いきや、そのまぐわい方をいろいろ変えてみるというのです。(林真理子『本朝金瓶梅』より)
・携帯が鳴っていようだが気にせずまぐわい続ける。(きゃんでぃそふと『つよきすACT G』より)

こう見てみると、現代的には「まぐわい」=「性行為」になっていますね。
最終的にはセックスをするのですから、この方が理解しやすいのかもしれませんね。

まぐわいはスピリチュアルなもの?

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ご存知の方も多いかと思いますが、「スピリチュアル」という言葉はラテン語の spiritusに由来するキリスト教用語で、霊的であること、霊魂に関するさまを指します。

また、「セックス」という英語の言葉には、生物上の男女・雌雄の別という意味があります。
ここまで見てきたように、「まぐわい」には常に愛情が伴う行為に他なりませんから、愛が無くてもできる肉体だけの交わりであるならば、それは「セックス」と言っても過言ではないでしょう。

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けれどこの行為に愛情が伴う場合、互いに心も体も融け合って一身同体になったと感じる事があります。
これこそが「まぐわい」と言えるのではないでしょうか。愛の瞬間には「別々」という感覚はありません。

例えていうなれば「全身全霊のエネルギー交流」とも言えます。
互いのエネルギー、そして魂の交流になる訳ですから、「まぐわい」=「スピリチュアル」と言えなくもないのではないでしょうか。

まぐわうを古語で表すと目合ひ

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現代のように携帯電話やスマホ、はたまたポケベル(古いですね)さえない時代のお話しですから、相手に愛情を伝えたくてもその手段となるものがありませんよね。

それこそ手紙でも書くか、アイコンタクトで想いを伝えるしかありません。
そのような訳ですから、「須勢理毘売(すせりびめ)出(い)で見て、まぐはひして、相婚(あ)ひ給(たま)ひて」
[訳] 須勢理毘売は出て見て、目と目を見合わせることをして、結婚なさって。(古事記より)

この目と目を見合わせるという事がいかに大事な行為であるかが伺いしれます。
他にも、「吾(あれ)汝(いまし)にまぐはひせむと思ふはいかに」
[訳] 私はお前と結婚しようと思うがどうだろうか。(古事記より)

このように結婚や男女の関係を指す事にも使われていたようです。

まぐわひのようなエロを楽しめる古典作品

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学生の頃はよく知らずに教科書などで学んできた古典作品ですが、大人になって改めて読んでみると、実にエロいですよね(笑)

こういう部分を面白おかしく教えてくれる教師がいたら、もう少し成績も良かったかもしれないのに。。。
そのように感じてしまう古典作品をいくつかご紹介していきますね。

源氏物語

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