2019年8月3日 更新

フェレンゲルシュターデン現象とは?猫のかわいい行動についても

猫がよくやる行動のひとつ「フェレンゲルシュターデン現象」をご存知ですか?今回はこの「フェレンゲルシュターデン現象」をはじめ、猫の不思議でかわいいさまざまな行動パターンについてまとめてみました。間違った情報に惑わされないためにもぜひ最後までお読みください!

どこかに行ってしまってもちゃんと家に帰ってくる

Cat Female Lucky Domestic - Free photo on Pixabay (522244)

猫に帰巣本能があるのか?という疑問について、詳しい研究がなされているわけではありませんが、猫が突然いなくなっても数日後に自力で戻ってきた、という話はよく聞きます。

「嗅覚を頼りに戻ってくる」「猫には方角がわかる能力がある」といった説の他に、「猫は人間の言葉が理解できるので、他の猫に『家に戻るよう伝えて』と頼めばその猫が猫社会のネットワークを通じていなくなった猫に伝えてくれる」といった説まであります。

ですがある実験では、猫の縄張り意識は強く、うっかり外に出てしまった家猫が、縄張り争いに負けたり争いから逃げている内に自分の家の方へ帰れなくなってしまったことがありました。帰巣本能については信じすぎない方がいいかもしれません。

他猫の毛づくろいをする

Bengal Cat Kitten Suckling - Free photo on Pixabay (522235)

猫は起きている時間の4分の1は毛づくろいに費やしているといわれています。猫にとって体を清潔に保ったり、体温を調整したり、ストレスを緩和するためなどに毛づくろいは必要不可欠です。

また母猫は子猫をなめて毛づくろいしますが、大人の猫同士で毛づくろいすることもあります。これは仲間と認めた相手にしか行わない猫の愛情表現で、信頼関係を表す大切なコミュニケーションの1つです。

猫がお互いの毛づくろいをし合っている姿は、平和そのもので見ているだけで癒されます。また、もし猫があなたの顔や手をなめてくれたとしたら、あなたは信頼されているという証拠です。

団子になって暖を取る

Cat Kittens Small - Free photo on Pixabay (522245)

2007年に「ねこ鍋」という動画が注目を浴びたことを覚えていますか?子猫たちが土鍋の中に数匹で寄り添って眠る姿がかわいいと話題になり、テレビや週刊誌などでも取り上げられました。

元々猫は外敵から身を守ったり、エサになる動物が近づいてくるのを待つためなどの理由で、狭いところに隠れる習性があります。さらに兄弟や仲間だと認識している猫同士で体を密着させることで安心感を得ているともいいます。

寒い日には団子状態になってお互いを温め合う姿もよく見られます。猫のためにと、飼い主さんが猫用ベッドなどを用意しても、結局ベッドは使わずお気に入りの段ボールの中などに何匹もの猫が集まって眠っていたりするのです。

お風呂の時はよく鳴く

Cat Fishing In Pool Pet Feline - Free photo on Pixabay (522246)

一般的な猫は水に濡れるのが嫌いで、お風呂に入れられそうになると必死に抵抗します。なのに飼い主がお風呂に入ってるとお風呂場にはついてきてミャーミャーと鳴き続けることがよくあります。

一緒にお風呂に入りたいのかと思って猫に水をかけようものなら鬼の形相で怒られてしまいます。猫が鳴くのは、お風呂中は飼い主の顔が見えず寂しいから、お風呂場も猫の縄張りのひとつなので様子を見たいから、などの理由があるようです。

また水という危険なものから飼い主を助け出さなきゃと考えて、必死に鳴き続ける猫もいます。ずっと泣き続ける猫に根負けして、長風呂が楽しめなくなるのは猫好き飼い主の宿命かもしれません。

飼い主が寂しがっているのを感じ取って撫でさせてくれる

Kat People Face - Free photo on Pixabay (522249)

猫はきまぐれだから自分が甘えたいときにしか寄ってこないとか、こちらが無理に触ろうとすると怒るなどは「猫あるある」で、猫好きには魅力的だけど、そうではない人からするとペットとして物足りなく感じるところです。

いつも猫は猫のペースで生きていて、人間に合わせてはくれないように思えますが、飼い主が本当に落ち込んでいるときや体調が悪い時などは、何かを察しているのか近くに寄ってきて撫でさせてくれます。

猫は人間には馴れないといわれることもありますが、猫は人間と絶妙な距離を保つ術を知っているかのように、必要な時には飼い主に寄り添いしっかり愛情を示してくれるのです。

猫に癒されたい時にみると良い本

今日本は空前の猫ブームで、SNSでは猫の写真や動画がいっぱい投稿され、猫に関する書籍の発行も後を絶ちません。中でも猫との生活を題材にした漫画の人気はうなぎのぼりで、猫を飼っていない人にも注目されています。

猫が飼いたくても飼えない人や、ちょっと疲れがたまっていて癒されたい人などにおススメの猫漫画をご紹介しますので、ぜひ一度読んでみてください。

どの作品も猫と人間の不思議で温かな関係が良くわかる名作ぞろいです。読み終えた時に猫を飼いたい衝動が抑えられるかどうかはわかりませんが、どうぞご了承ください。

うちの猫がまた変なことをしてる。/卵山玉子

Cats Small Playful - Free photo on Pixabay (524548)

『うちの猫がまた変なことをしてる。』は、猫を愛し敬っているという卵山玉子(たまごやまたまこ)さんのコミックエッセイです。2019年2月に第4巻が発売されました。

卵山さんは現在旦那様とトンちゃん、シノさんという2匹の猫、そしてときどきは保護猫と一緒に暮らしていて、その日常を柔らかいタッチの漫画と写真で綴っています。

猫の日々の行動を誇張しすぎず冷静に描いているにもかかわらず、本当に猫という生き物を愛しているのだなぁということが伝わってきます。読んでいて幸せな気分になれると評判の作品です。

ねことじいちゃん/ねこまき

Cat Pet Animal - Free photo on Pixabay (524792)

名古屋在住のイラストレーター・ねこまきさんが描く『ねことじいちゃん』は、2019年2月に落語家の立川志の輔さん主演で映画化もされた、累計発行部数35万部を超える大人気コミックです。

とある小さな島で暮らす大吉じいちゃんと愛猫のタマとののんびりとした日常や、心優しい島の住人たちとの交流を描いた作品で、読めばほのぼのと気持ちが穏やかになる作品です。

作者のねこまきさんも2匹の猫を飼う愛猫家ですが、実は子供の頃は犬派で、結婚後に旦那様が子猫を拾ってきたことで猫愛に目覚めたのだとか。猫を拾わなければ漫画家になっていなかったかも、というので運命の出会いだったのですね。

まめねこ あずきとだいず/ねこまき

Cat Fight Young - Free photo on Pixabay (526640)

『まめねこ』も『ねことじいちゃん』と同じくねこまきさんが描く、あずき(♂)とだいず(♀)という2匹の猫が活躍する漫画で、2018年1月から3月までの間、テレビアニメも放送されました。

30歳のOLさんがお友達からもらってきた子猫のあずきとだいずですが、なぜか2匹は関西弁で、漫才のようにお互いの行動や周りの人間・動物たちに突っ込みをいれ合う姿が可笑しくて愛らしくて、癒し度満点です。

途中から登場する豆柴犬の豆之介も、天然風味の良い味を出していて、猫派も犬派も大満足間違いなしの作品です。

チーズスイートホーム/こなみかなた

Kitten Newborn Cat - Free photo on Pixabay (524815)

『チーズスイートホーム』は、こなみかなたさんが描く漫画と、それを原作としたテレビアニメシリーズがあります。漫画は2004年から2015年まで10年以上も続き、今では日本以外にも23の国や地域で発売されています。

迷子の子猫のチーと、チーを拾った優しく親切な山田さん一家のハートフルストーリーで、母猫や兄弟猫とはぐれ一匹ぼっちになってしまったチーと、山田さん一家が徐々に絆を深めていく姿が描かれています。

作者こなみかなたさんは『チーズスイートホーム』以外にも、猫を中心とした漫画をたくさん描いていて、大きな丸い目の子猫のキャラクターは、どこかで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

ペン太のこと/片倉真二

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