2019年8月12日 更新

ゲインロス効果とは?恋愛におけるゲインロス効果の例や注意点も!

皆さんはゲインロス効果、という言葉をご存知でしょうか?これを上手く扱うことで、恋愛において非常に有利に立ち回ることができます。逆に使い方を間違えると恋愛も失敗してしまうことがあります。今回はこのゲインロス効果を、論文も交えて詳しく解説します。

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ゲインロス効果をうまく活用するにあたって、最も重要となるのは初対面の印象です。初対面の印象がその後のすべてを左右すると言っても過言ではありません。恋愛においてゲインロス効果をうまく使って、異性に注目してもらいたいと考えている場合は、初対面の際は少し自分を悪く見せるようにしましょう。

よく聞く話ではありますが、夫婦やカップルの馴れ初めで「初対面は最悪でした」というものがあるように、最初の印象から180°変わることは良くあります。

知り合った後、どれだけ自分の良い面を後出しできるか、それが後々の印象を大きく確定させます。その為、あえて最初の印象を悪くすることも一つの手段となりえるのです。

普段の自分の印象

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気になる異性はいるけどもうすでに出会ってしまっている。ゲインロス効果はもう使えないのではないか?そう考えている人も安心してください。初対面でなくても普段の印象とのギャップでも、ゲインロス効果の力を使うことはできます。

仮にあなたが普段物静かな印象の方だったとします。その場合、ふとした瞬間にものすごく喜んでみたり、とても楽しそうに笑ってみたりしてください。そうすれば普段の物静かな印象とのギャップに注目されること間違いありません。

逆に普段はとても活発な方であれば、ふとした瞬間にまじめな顔になったり、冷静になったりしてみましょう。これらはほんの一例ですが、日ごろよく合う人が相手だったとしてもふとした瞬間のギャップで、ゲインロス効果を発動させることは大いに可能です。

逆の働きをするゲインロス効果

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上手く使えば自分を非常に魅力的に魅せることのできるこのゲインロス効果ですが、使い方を間違えると逆の働きをしてしまうこともあります。人間の脳は後の行動がより印象に残ると説明しましたが、ここに落とし穴があります。

自分を魅力的に見せたかったのに、自分が意図的にとった行動で自分の印象が悪くなってしまう。これだけは避けたいですよね?ゲインロス効果を意図的に使いたい場合は、これから説明する3つのことに注意して行動するようにしましょう。

使い方を間違えると逆効果に

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自分の魅力を最大限に良く見せることのできるこの頼もしいゲインロス効果ですが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。gainとlossのギャップが良いからと言ってlossの部分を大きくし過ぎたりlossベースにしたリしてしまうと逆効果となってしまいます。

そこまでしてしまうともはやギャップ萌えなどではなく、ただの嫌な人になり果ててしまいます。また日ごろは好印象だったのに、ふとした瞬間にlossしてしまった場合も大変です。

人間の脳は後から感じた印象をより強く残す性質を持っているため、一度悪く印象付けてしまうとそれを覆すことはなかなか難しくなってしまいます。

初対面の時に自分を偽りすぎた場合

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初対面にある程度のlossを見せてその後のgainで相手の好感を得る、というのが恋愛において一つのテクニックとして成り立っています。しかし初対面の際あまりに自分を偽り過ぎてしまうことも失敗へとつながってしまいます。

もし仮にあなたがとても良い人だったとして、初対面であまりに自分を悪く見せてしまうと、相手に引かれてしまい良い面を見てもらえません。ゲインロス効果はあくまで埋められる程度のギャップが効果的なのであって、あまりに大げさすぎるlossではただのヤバい人となって、その後は二度とかかわってももらえないでしょう。

見た目と性格のギャップ

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見た目と性格のギャップというのも、恋愛においてゲインロス効果を活用するうえで効果的なギャップの一つです。すごく不良っぽい男性が、電車で老人に席を譲っていてときめいた。ギャルっぽい見た目の女性が、とても礼儀が正しく感心した。

良く聞く話ですが、これらは見た目と性格のギャップでゲインロス効果がうまく働いた例です。しかしこれにも気を付けなければいけない点はあります。なんと見た目があまりに良すぎてしまうと、少しの欠点でも途端にその人が気に食わない人となってしまうのです。

その為容姿が整い過ぎている方は、気になる異性の前ではボロが出ないように気を引き締めて振る舞いましょう。逆に容姿に自信がない方は、性格でいくらでも印象を上げることができますので、自分の良い面を前面に押し出していきましょう。

ゲインロス効果に関する論文

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このゲインロス効果は心理学の界隈でも研究されている公式なものです。研究者の中には対面だけでなくバーチャルの空間でもゲインロス効果は発揮されるのかという研究もされています。ここからはそんな論文のうちの1つを紹介します。

今回紹介する論文はこちらの、山口大学大学院理工学研究科と京都大学大学院教育学研究科による共同研究論文「マルチメディアコミュニケーションにおけるゲイン・ロス効果の影響」です。

オンラインでの出会いにもゲインロス効果は用いることができるのか?是非参考にしてみてください。

アバターの印象形成におけるゲインロス効果の影響

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ここでいうアバターは「自分の分身として画面上に登場するキャラクター」のことを指しています。インターネットの普及により非対面でのコミュニケーションが増えてきている現代、このアバターの持つ背景の変化によってゲインロス効果は得られるのか?というのが今回の研究目的です。

ここでいう背景とは文字通りアバターが表示される画面で、アバターの後ろに映し出されている背景のことです。従来の研究によりアバター自身の持つ高感度だけでなく、背景によってもアバターの印象が変化することはすでに証明されています。

そこで今回の研究では背景を一定ではなく変化させ、その変化によってゲインロス効果が得られるのかを研究しています。

実験方法

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元の好感度が低い物から高い物まで12体のアバターを用意し、そのアバターの背景をを快→快、快→不快、不 快→快、不快→不快と変化させて複数回接触させることで、そのアバターに対して抱く印象は変化するのかという手法で実験は行われました。

この実験は大学生16名を対象に行われ、その都度背景の変化する同一のアバターと複数回オンライン上で対面させることで、ゲインロス効果発生の有無を分析しました。アバターと背景の一致不一致、そして事後好意度、教育水準、信頼感を評価基準としています。

結果

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さて、気になる実験結果ですが、なんと背景を変化させた結果はアバター自体の印象にほとんど影響は与えませんでした。この研究の以前に行われた背景を一定としたアバターの印象の研究では、アバターと接触するごとにアバターと背景に強い連合性が生まれていました。

しかし今回の研究では接触のたびに背景を変化させているため、そのアバターと背景の間に連合性を感じることが出来ない、つまりアバターと背景に結びつきを感じないため被験者はアバターしか意識できなかったことが、この結果の要因だと考えられています。

アバターの印象評価に背景情報及びゲインロス効果を見るためには、アバターと背景をランダムに組み合わせるのではなく、何らかの結びつきを与える必要があるようです。

この結果から現実世界でゲインロス効果を用いる場合も、自らのlossに何らかの結びつきのあるgainを見せることでこそ、その効果が発揮されると予測できます。

ゲインロス効果の恋愛以外の使い方

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