2019年2月12日 更新

ファラリスの雄牛の残酷な伝説!実物はまだ存在するのか?

ファラリスの雄牛は楽器としての役割を持った、非常に珍しい古代の拷問具です。実物の雄牛のような形の内部はどのような仕組みで作られているのか、どうやって拷問するのかなどを説明しながら、ファラリスの雄牛にまつわる数々の伝説も合わせて詳しくご紹介します。

鉄の処女

Roses Flowers Floral · Free vector graphic on Pixabay (58747)

鉄の処女は、女性の姿をした木製または鉄製の人形で、人がひとり入るほどの大きさがあります。胴体部分は扉になっていて、中は空洞ですが、大小様々な針が内側に向かって付いています。

そこに人間を入れて扉を閉めると、その針で串刺しになってしまいます。針の数は少ないものもあったようですが、身動きできないほどたくさんの針が付いているものでしたら、出血多量により死んでしまいます。

日本でも鉄の処女を見ることができます。明治大学博物館の刑事部門に展示されていて、一般の人でも観覧が可能です。

スキャヒズム

Boat Bow Water · Free photo on Pixabay (58753)

スキャヒズム、またはスカフィズムと呼ぶこの拷問は、おぞましさの点ではトップクラスのものです。その方法は、人間に大量のはちみつと牛乳を飲ませて下痢を起こさせてから、体にもはちみつを塗り込んだ後、ボートに縛り付けます。

そのボートを汚れた池などに漂流させると、はちみつと汚物のにおいに誘われて虫がたかり始め、食い殺されてしまいます。下痢による脱水症状で体調は悪化の一途をたどり、虫に体を蝕まれながらゆっくりと死んでいく、地獄そのものの拷問です。

キールハウリング

Air Bubbles Diving Underwater · Free photo on Pixabay (58757)

主に海賊や海軍が使用したと言われる、海で行われる拷問です。人間をロープで縛り、ロープの一端を船にくくり付けた後、海へと投げ捨てます。そして、ロープに人間をつないだまま、船は動き始めます。

引っ張られた人は大量の海水を飲みながらも呼吸もままならないばかりか、体は船底のフジツボなどで傷だらけになり出血するため、その血で海中のサメなどをおびき寄せてしまうのです。

溺れ死んでしまうか、それともサメに食べられてしまうのか、いずれにしろ残虐な拷問方法と言えるでしょう。

恐ろしすぎる古代の拷問

Fantasy Light Mood · Free photo on Pixabay (58763)

これまで様々な拷問方法を見てきましたが、そのどれにも共通しているのは、常識を超えた恐ろしさと、人間の底知れない残酷さです。

現代よりも超常現象が解明されておらず、目に見えない神の存在を多くの人が信じていた時代だからこそ生まれた、人間の暗部の象徴が、古代の拷問なのではないでしょうか。

ただ恐ろしいものと思うだけではなく、人間はこんなに残酷な一面を持っているということを自覚することは、これからの歴史を平和なものにしていくためにも、決して悪いものではないはずです。

3 / 3

関連する記事 こんな記事も人気です♪