2021年5月27日 更新

江東マンション神隠し殺人事件の真相!星島貴徳の生い立ちとその後

この世で1番落ち着く場所が自分の家や部屋でしょう。もし、あなたと同じマンションの住人が、凶悪犯罪を犯す人物であったならどうしますか?今回は、そんな恐ろしいことが現実に起きてしまった、江東マンション神隠し殺人事件の真相と、犯人星島貴徳の生い立ちを紹介します。

目次

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冒頭でも述べましたが、事件のあったマンションは、2007年(平成19年)12月に建てられました。このマンションは、東京江東区の埋め立て地にある、フィットエル潮見という9階建てのマンションです。現在は、スクエア潮見と名前は変わっていますが、建物自体は事件当時のまま存在しています。

星島貴徳がこのマンションに引っ越してきたのは、事件を起こす約2ケ月前。2008年(平成20年)2月9日に、このマンションの最上階である、9階の角部屋918号室に入居しました。

ちなみに、入居した時点では、この9階フロアには星島貴徳しか住んでいません。

2008年3月被害者女性の家族が同じマンションに引っ越してくる

Woman Sisters Siblings - Free photo on Pixabay (365165)

被害者の女性、東城瑠理香さんは、長野県生まれで3姉妹の次女として誕生しました。姉は専門学校、瑠理香さんは大学進学、3女も上京して、姉妹は始め、2003年(平成15年)頃は、錦糸町のマンションに3人で暮らしていたのです。大学は英文科で、海外留学もしていました。

マンションの家賃は、父親が払っていたようですが、2006年(平成18年)に父の事業が上手くいかなくなり、妻とも離婚することに。姉妹は母の姓を選びましたが、瑠理香さんだけは父の姓を継続。ファッション業界に憧れた瑠理香さんは、関係しそうなところで、バイトをしていたのです。

父の事業が上手くいかなくなって、錦糸町のマンションを引き払い、バイト先の事務所として借り上げていたマンションにしばらく姉と暮らしていましたが、もっと上を目指したいとバイト先を退職して、引っ越すことになったのです。そこが、悪夢の現場となるフィットエル潮見の9階にある916号室です。東城さん姉妹は、2008年(平成20年)3月に入居しました。

2008年4月上旬に星島貴徳は被害者女性に狙いを定める

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星島貴徳が入居した際、9階フロアにはまだ誰も住んでいませんでした。マンション自体にも、3分の1ほど空室があったからでしょうか、自身がテレビの取材でも答えていましたが、他の部屋の電気メーターを見る癖があったようです。その電気メーターを確認して、当時誰も住んでいないと判断していました。

しかし、東城さん姉妹が入居した3月頃、星島は初めて隣の隣にある、916号室の前で1人の女性を見掛けます。実はこの時、星島が目撃していたのは、瑠理香さんではなく姉の方でした。

この時、星島はこの女性が1人暮らしをしている女性だと思っていたのです。この時点ではまだ、星島は犯行を考えてはおらず、瑠理香さんの存在も知りません。犯行に及ぶ1週間程前に、姉の方をターゲットに考えたと本人は自供しています。

犯行の目的は性奴隷とするため

Condoms Condom Handcuffs - Free photo on Pixabay (365281)

星島は事件の約1週間前に、オナニーをしている最中犯行を考えたと自供しています。仕事のストレスなどで、イライラしていたとも話していますが、犯行の目的は女性を「性奴隷」にする為だったのです。

簡単に言えば、強姦しようとしていたということですが、彼の目的はそれだけではなく、「性奴隷」です。犯行日は金曜日の夜で、相手が普通のOLであれば、土日も休みだと星島は考えました。

そして、その3日の間に、自分の部屋に女性を連れ込んで、セックスで調教し、自分に依存や夢中にさせて奴隷にしたかったというのが、星島の目的だったのです。

被害者女性の帰宅を待ち伏せ拉致し、自宅へと連れ帰る

Doorknob Open Door Entrance - Free photo on Pixabay (365331)

事件当日、星島は仕事を終えると、午後6時には帰宅していました。始めは、ベランダや非常階段、そして9階のエレベーターホールでの侵入や待ち伏せを考えていた星島でしたが、結局自室で女性の帰宅を待つことにしたのです。

午後6時半頃から待ち伏せを始めましたが、中々女性が帰ってこなかった為、星島は一度郵便受けの確認へ出ています。その時、別の女性とすれ違い、6階でエレベーターを降りましたが、星島は跡を追って部屋を確認しようという行動もしていました。しかし、6階から自室に連れ込むのは難しいと判断して、自分の部屋に戻ったのです。

玄関のドアを少し開けておき、鍵が開く音がした時、星島は東城さんの部屋へ押し入りました。瑠理香さんさんが大声を出して激しく抵抗したことに驚き、星島は瑠理香さんを殴り、抵抗しなくなった瑠理香さんに馬乗りになったと言います。着ていたコートを半脱ぎにさせて、腕を拘束し、部屋にあったピンクのジャージを頭に被せ、包丁を首に突き付けて脅しながら、自室へと連れ込んだのです。

帰宅した姉が部屋の異変に気付き警察へ通報

Police Crime Scene Blue Light - Free image on Pixabay (365368)

冒頭でも述べたように、瑠理香さんがいないことに気が付いたのは、同居していた姉でした。この2人はとても仲が良く、女2人暮らしということもあって、安全確認の為に帰るコールやメールを毎日していました。

この日も姉は、午後7時11分に瑠理香さんへ「今から帰るよ」というメールを出し、7時21分頃に瑠理香さんから、「もう着いたよん」という返信が届いていたのです。姉は帰宅途中、近くのスーパーから瑠理香さんへ電話しましたが、この時すでに電話は繋がりません。

瑠理香さんの最後のメールから約1時間後、姉は帰宅し、2つある鍵を開けましたが、ドアが開かず、不審に思いながらももう一度鍵をかけ直してから、鍵が開いたことで、ドアが施錠されていなかったことに気が付きます。先に帰っていると思われた瑠理香さんの姿も無く、血痕やピアスの留め具を発見して、姉は午後9時16分警察へと通報しました。

一度目の警察の訪問時には被害者女性は死亡していなかった

Woman Bondage Rope - Free photo on Pixabay (365396)

拉致に成功した星島は、当初の目的通りに、瑠理香さんを犯そうとしていました。口にタオルを詰め込み、手足をビニール紐で縛って、用意していたエアマットに寝かせたのです。

しかし、自分の予想と違い、最初に部屋に突撃した際、瑠理香さんの激しい抵抗と、殴ったことによって出来たおでこの傷を見て動揺した星島は、勃起せずにセックスすることが出来ませんでした。何故か頭の傷を冷やしてあげながら、勃起する為にパソコンでAVを無音で観ていたと言います。

午後10時20分頃、星島の家に警察が最初の訪問をしました。星島はその時は出ず、午後10時40分頃、外の様子を確認する為、コンビニに行くことを装って、警察と接触したのです。警察も「916号室のことを何か知りませんか?」と聞いただけで、部屋を確認されることはありませんでした。この時、部屋を確認出来ていれば、瑠理香さんはまだ生きていたのです。

事件の発覚を恐れ女性を殺害・解体

People Knife Stabbing - Free photo on Pixabay (365420)

部屋に戻った星島は、この警察の訪問と会話によって、捜査が始まっていることを知り、突然我に返りました。このままでは、自分が疑われ、逮捕されてしまうと考えたのです。

マンションの部屋は1Kで、部屋を捜査されてしまえば、すぐさま瑠理香さんを発見されてしまう。バレたら、自分の仕事や将来が失われると思った星島は、瑠理香さんを殺そうと決意してしまいます。

午後11時頃、瑠理香さんの部屋から持ってきた包丁で、星島は、瑠理香さんの首を刺して殺害したのです。そして、遺体を浴室に運び解体を始めました。

臓器や脳を取り出し下水道に流す

Loo Wc Toilet - Free photo on Pixabay (365430)

星島が瑠理香さんの遺体を解体している最中、実は警察は再び訪問しています。日付が変わって、19日(土)午前2時頃、星島は頭を濡らして、シャワーしていたことを装い、対応していたのです。

この時も、警察は「女性がいなくなったのですが、悲鳴など聞かなかったですか?」という質問だけしていました。星島は、いよいよバレては困ると焦り、土日を使って解体を続けていたのです。

遺体を細かく切り刻み、臓器や脳などは取り出して細かく刻み、下水道(トイレ)に流して、証拠隠滅していた星島。解体中、瑠理香さんを拉致する際に持ってきた、彼女のカバンを物色している時、初めて殺した相手の名前を知ったと言います。

家宅捜査があり、その際は関係のないダンボールを見せ逮捕を逃れる

Copy Space Text Box Cardboard - Free photo on Pixabay (365453)

前夜から夜通し解体していた星島は、いつの間にか眠っていました。19日(土)午後になって、3回目の警察の訪問で起こされた星島は、自ら警察を部屋に招き入れたのです。

その方が簡単に部屋を見て終わるだろうと、予測していた星島の思う通りに、20分程部屋を見て警察は帰りました。翌日、20日(日)の夕方にも警察が聞き込みにきます。

この時、胴体など解体していなかった遺体は、まだダンボールの中に隠されていました。最初にCDやゲーム機などが入っているダンボールを見せてから、遺体の入ったダンボールを指さして、「こっちも見ますか?」と自ら告げています。その方が、調べられないだろうと予測したのですが、結果星島の思った通りに、警察は調べていきませんでした。

2008年5月1日までに遺体をすべて処理

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