2019年9月19日 更新

現代では再現不可能?ロストテクノロジー一覧と日本の予備軍

ロストテクノロジーという言葉を知っていますか。今では廃れてしまった昔の素晴らしい技術はとてもたくさんあるのです。実は宇宙服もそうなのです。そして日本刀はまさにロストテクノロジーと言えます。その一覧をご紹介しますので、じっくりとチェックしてみてください。

銅鐸と言えば、歴史の教科書などでも良く見かける鐘のような形をした土岐です。この銅鐸は、弥生時代に作られたとされていますが、どういった製法で作られたのかは不明なのです。

さらに均等に整形する技術や、細かく彫られた装飾部分など、弥生時代なので当然手作業で行われていたことは間違いありませんが、現代で同じように手作業で行うことは不可能だとされているのです。それほど、当時の技術はとてもレベルの高いものがあり、現代の方が優れていると思うかもしれませんが、そのようなことは全くないということが分かるものなのです。

和算

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和算をご存知ですか。実は日本では西洋の計算方法が使われる前には、和算と呼ばれる方法により計算が行われていたのです。

この和算はとても複雑な計算方法で構成されていますが、数学を良くしる者にとって研究が行えるほどのものだったのです。しかし、明治になるとこの和算が廃れていきます。

明治政府は完全に西洋数学を採用するようになり、和算は使われなくなっていったのです。そのまま和算は使われなくなりましたが、現在ではこの和算がとても素晴らしい計算方法が行われていると研究する学者もいるのです。

ロストテクノロジーになる可能性がある伝統技術

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これからロストテクノロジーとなってしまう可能性がある伝統的な技術は日本にはまだまだあります。今現在は、まだそうしたものを引き継いでいる人がいますが、今後、同じように引き継がれる可能性はとても低く、ロストテクノロジーになってしまう可能性がとても高いとされているのです。

そうした日本のロストテクノロジー予備軍についてもご説明いたします。一歩間違えば、すぐにでもロストテクノロジーになってしまう可能性があるものばかりなので、ぜひ確認しておいてください。

組継ぎ

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世界でも注目されている組継ぎは、日本伝統の建築方法です。組継ぎとは、釘などを一切使わない建築方法であり、木材を組み合わせて組み立てていくのです。

この建築方法は古来から使われている方法であり、今の一般的な大工では施工は不可能と言われているのです。この組継ぎは、熟練技術を持った、さらには伝統的な組継ぎの技術を継承した者でしか行うことはできません。

そのため、今のこうした技術を持った者が廃れてしまった場合には、日本伝統的の組継ぎ技術は使われなくなるでしょう。

山田流琴

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日本の琴の技術は、世界に誇るものがあります。日本には伝統的な生田流と山田流がありますが、それぞれ伝統的な良さがあります。

中でも山田流琴は江戸時代から伝わる伝統を持っており、丸爪を使用して演奏することが大きな特徴です。また、琴に対して正面に構えるという特徴も持っているのが山田流琴です。

この伝統的な山田流琴も、継承者がいないという理由からロストテクノロジーになってしまう可能性があるのです。素晴らしい演奏技術でありながら、継承者がいないので廃れてしまうということはとても悲しいことです。

アニメのセル画

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アニメのセル画は、まさにロストテクノロジー予備軍だと言えるでしょう。アニメは日本が世界に誇るアニメの制作技術は、セル画が命です。

しかし、このセル画を一から作れる漫画家は実は減っています。コンピューターを使用して作っている人も多くなり、紙と鉛筆で作られる伝統的なセル画制作技術が廃れているのです。こうした技術は間違いなく引き継がれていなければ廃れてしまいます。

アニメーション制作に興味を持つ人も少なくなっているというともありますが、何とかこの技術に関しては継承されて行って欲しいと感じます。

新しい技術の方が完璧で素晴らしいとは限らない

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多くの人は、新しい技術こそ素晴らしいものだと考えているでしょう。しかし、古代から引き継がれているものでも素晴らしいものはたくさんあるのです。

今の技術や能力を持っても、古代から作られてきたものを再現することはできないものはとてもたくさんあります。新しいものに触れることも大切なことですが、伝統的なものに対しても興味を持つことが大切なのです。

多くの人が興味を持つことができれば、今、ロストテクノロジー予備軍となっているものも、後世に引き継がれていくでしょう。大切だと感じる技術であれば、絶やすことなく後世に引き継いで行くべきなのです。

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