2019年9月19日 更新

現代では再現不可能?ロストテクノロジー一覧と日本の予備軍

ロストテクノロジーという言葉を知っていますか。今では廃れてしまった昔の素晴らしい技術はとてもたくさんあるのです。実は宇宙服もそうなのです。そして日本刀はまさにロストテクノロジーと言えます。その一覧をご紹介しますので、じっくりとチェックしてみてください。

日本刀はまさに、ロストテクノロジーだと言えるでしょう。日本刀自体は今も作られていますが、日本刀の中でも古刀と呼ばれる刀は現代の技術では作ることができません。

現代の技術では作ることができないというよりは、どのような作り方がされていたのか謎なのです。当時の古刀は今でも残っていますが、どのような鉄を使用していたのか、さらにはどのくらいの温度で熱していたのかなど、刀を作るには欠かせない情報が古刀にはないのです。

記録もなければ、引き継いできた人もいなかったのです。こうなってしまえば、これからだも当日と全く同じ技術で、全く同じものを作り出すということは完全に不可能になるということです。

新刀と古刀の違い

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現在の新刀と古刀の違いはどのような部分にあるのでしょうか。古刀は完璧な刀であり、とても強く硬い作りでありながら、なぜかしなやかさも持っているのです。

一方、新刀はあくまでも料理などで使用する場面が多いため、正確さや強度はありますが、特徴的なしなやかさは古刀には勝てないとされています。古刀は平安時代から室町時代まで作られたという記録がありますが、この時代の中でさまざまな用途を意識して作られていたため、まさに完璧な作り方がされていたのです。

日本一の名刀「大包平」

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日本一の名刀である大包平は、国宝になっています。この大包平は、平安時代に作られた名刀ですが、この時代にここまで正確に、そしてここまで強度のある刀を作ることができたという高い技術力が評価されているのです。

大包平が名刀とされているのは、現代の技術や予想される材料では再現させることができないからです。どういった材料を調合すれば、手作業でもここまで優れた刀ができるのかが分かっていないのです。

そのため、大包平が日本の名刀して国宝になっているのです。

現代でも再現不可能

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先ほども説明した通り、名刀である日本の古刀は現代でも再現不可能です。現代の科学があれば、素材もすぐに分かり、さらにはさまざまな方法により再現できるような気がしますが、日本の古刀に関しては再現がとても難しいのです。

ここまで難しくさせているのは、複雑な材料調合の記録がほとんどないこともあります。昔は文字などの記録に残すという方法ではなく、職人から職人に言葉や見て覚えるという方法が取られていたため、その技術が途絶えた今、誰も知らないのです。

世界で代表的なロストテクノロジー【宇宙服】

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世界ではどのようなロストテクノロジーがあるのでしょうか。世界的にとても有名なロストテクノロジーと言えば、宇宙服でしょう。

ここで疑問を感じるかもしれません。現在でも宇宙服を着て宇宙服に行っている宇宙飛行士はいます。

なぜ、宇宙服が世界で代表的なロストテクノロジーとなっているのでしょうか。これからも技術革新が間違いなく続いていくであろう宇宙服ですが、宇宙服を着ることができなくなり、宇宙へ行ける人も同時にいなくなるかもしれません。

宇宙服は約40年間作られていない

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実は、宇宙服は約40年間作られていないのです。この事実を知った人は間違いなく驚きます。

年々宇宙に関する関心が世界で高まる中、なぜ宇宙服は約40年間も作られていないのでしょうか。宇宙に行きたいという人が増えている印象なので、どんどんと作らないといけないように感じますが、新しい宇宙服は約40年間作られておらず、全て約40年前の宇宙服がお古として使われているのです。

おそらく、こうした事実を知っている人はほとんどいないでしょう。

技術が継承されていない

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実はこの宇宙服は、技術が継承されていないのです。宇宙服はとても優れた材質でできているだけはなく、作る上でもとても優れた技術が必要になるのです。

この技術がなかなか継承されない大きな理由として、宇宙服が手作りされているからということもあります。さらにはこの宇宙服を作っているのは年配の女性です。

一着、一着年配の女性が手作りしていたのです。そのため、宇宙服作りは広く継承されることがないまま約40年という月日が流れてしまったのです。

莫大な費用がかかる

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そのため、一着の宇宙服を作るには膨大な費用がかかってしまいます。噂では、一着の宇宙服を作るのに、10億円かかるとも言われています。

これほど膨大な費用を必要とする理由は、宇宙の素材もそうですが、手間暇がとてもかかるからです。手縫いで、さらには何層にも縫い合わされているため膨大な費用がかかるのです。

宇宙服は、空気を外に絶対に逃がさないようにできています。さらには、体温を外に逃がすことがない作り方にもなっています。

ここまで優れた宇宙服を最初から1着作れる人がいないのです。現在、宇宙服は11着しかありません。

その11着を補修しながら使っているのです。信じられないかもしれませんが、これは事実です。

新しいロストテクノロジー

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実は比較的最近の技術の中にも、このロストテクノロジーがあるのです。ロストテクノロジーと聞けば、どうしても古代技術や、近くても数十年、数百年前の技術のような気がしますが、比較的最近の技術の中にもこのロストテクノロジーが存在しているのです。

その代表的なものをご紹介します。おそらく、次にご紹介する技術を知っている人は多いでしょう。

カセットデッキのオートリバース

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今、再度カセットデッキが注目を集めていることをご存知ですか。有名アーティストの中にも、このカセットを使って入れられた音源を限定発売する動きもあります。

このカセットデッキでとても人気を集めていた機能がオートリバース機能です。A面からB面に代えるときに、カセットを取り出すことなく再生できる機能です。

実はこの機能は今では使われていません。その理由が、このオートリバースを作る技術や部品を入手することができないからです。

当時の部品もなければ、技術を継承された人もいないのです。まさに、現代のロストテクノロジーと言えるでしょう。

SDガンダム「戦国伝」の輝羅鋼

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