2019年9月2日 更新

ナンペイ事件に真犯人が?真相は?事件の概要や報道された犯人像とは

ナンペイ事件をご存知でしょうか?この事件は閉店後のスーパーの事務所で従業員3名が何者かに射殺された事件です。被害者は女性ばかりで、犯人はいまだ捕まっておらず、真相は闇の中でしたが、近年になって新情報が出てきたことから、真犯人の手掛かりが見つかるかもしれません。

事件当日はスーパーの近くの公園でお祭りがありました。それに加えて、日曜日だったこと、週末3日間の特売最終日だったことで、スーパーはいつも以上に忙しく、人通りも多かったと言われています。

午後6時半にお祭りが始まり、いつもは静かな住宅街に大きな音が鳴り響いていました。その喧騒に紛れて犯行を行うために犯人はあえてこの日を選んだのでしょうか。それとも単なる偶然だったのでしょうか。

事件当日が日曜日でお祭りが行われていたこと、特売最終日でいつもより売り上げ金が多かったこと、夜に女性従業員しかいなかったことなど、偶然にしては、犯人にとって好都合な条件が揃い過ぎているのではないでしょうか。

ナンペイ事件の動機

Glass Broken Fragmented - Free photo on Pixabay (589897)

ここからはナンペイ事件の動機について解説していきます。残忍な手口で3人の女性の命を奪った犯人の動機は、いったい何だったのでしょうか。現在、考えられている動機には2つの説があります。それでは、見ていきましょう。

強盗説がある

Cash Register Drawer - Free photo on Pixabay (589855)

一つ目の動機は強盗説です。スーパーの売上金を狙っての犯行だと考えられています。事件のあった日が日曜日で特売最終日だったことから、いつもより売上金が多いことは誰にでも予想できます。

しかも、このスーパーの事務所は事件前から何度も空き巣に入られており、従業員も不安がっていました。事務所へ行くには一度駐車場に出てから階段を上るようになっており、事務所の鍵は朝に開錠してから閉店後に施錠するまで開けっ放しになっていました。

店の売上金を事務所に持っていく時も、お金の入ったレジの引き出しごと持っていくようになっており、剝き出しの状態で駐車場を歩かなければいけませんでした。会社の方針なのか、店長の方針なのか、どちらにせよ、スーパーナンペイ大和田店ではそれが当たり前になっていました。

怨恨説がある

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二つ目の動機は怨恨説です。犯人が何も奪わずに逃走したことから、お金が目的ではなく、殺害が目的の犯行だと考えられています。もし、犯人が強盗目的で事務所に入ったのならば、金目のものを探して事務所内を物色するはずです。

金庫が開けられなかったのなら、なおさらです。しかし、犯人は事務所内を荒らすことなく、被害者たちの財布にも手をつけずに逃走しています。わずか数分の間に、何のためらいもなく、至近距離から3人を射殺して、そのまま姿を消しているのです。

しかも、稲垣さんは左右の額をそれぞれ一発ずつ撃たれています。一発目の銃弾ですでに亡くなっていた稲垣さんに対して、犯人はもう一度発砲しているのです。そのことから、稲垣さんに何かしらの恨みを持った者の犯行であり、矢吹さんと前田さんは一緒にいたことで巻き込まれたのではないかと考えられています。

ナンペイ事件の犯人像

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ここからはナンペイ事件の犯人像について解説していきます。日本の犯罪史上類を見ない残忍な手口として知られるナンペイ事件の犯人はいったいどのような人物なのでしょうか。これまでに公開された犯人についての情報をまとめてみましたので、見ていきましょう。

足が26cmの人

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事務所内に残されていた足跡から、犯人の靴のサイズが26cmであることが分かっています。事件発生当時は24.5~26cmと開きがありましたが、のちの捜査で26cmと断定されました。

靴底は広島県のゴムメーカー製のもので、当時、運動靴など約30種類の靴に使用されていたものでした。そこからさらに捜査が進み、2018年7月には犯人が履いていたと思われるスニーカーのレプリカが公開されました。

スニーカーのレプリカは2種類あり、それらのスニーカーは丸井やパルコを中心に販売されていたことが分かっています。どちらのスニーカーもかかと部分にメーカー名が入っており、片方のスニーカーにはミッドソール部分に2本の黒色ラインが入っています。

犯人は1人

Soldier Woman Silhouette - Free image on Pixabay (589900)

電話の通話記録から稲垣さんが知人との会話を終えたのが午後9時15分であり、スーパーの近くにいた高校生2人が銃声のような音を聞いたのが午後9時17分だったことから、わずか2~3分の間に、犯行が行われたことが分かっています。

事務所に侵入した犯人が、どのタイミングで稲垣さんを銃で殴ったのかは分かりませんが、矢吹さんと前田さんを粘着テープで縛ったうえで射殺し、稲垣さんの足元に威嚇射撃をしたあと、壁側に追いつめ、左右の額を撃ったと考えられています。金庫にあった銃弾の跡は、威嚇で撃った弾が当たったものと考えられています。

これらの一連の行動をわずか数分で行っていることから、犯人が複数人いたと考えられましたが、事務所に残されていた足跡が1種類しかなかったことから、犯人は1人だったと結論付けられました。

溶接作業員か鉄工所に出入りする人

Work Welder Cook - Free photo on Pixabay (589894)

事務所内に残されていた足跡の付着物から、鉄粉と粘土と苔が採取されたことにより、犯人は溶接作業員か鉄工所に出入りする人だと推測されました。犯人の靴底に鉄粉が付着していたのは、溶接の際に飛散した鉄粉を踏んだものと考えられたからです。

しかし、犯人がいまだに捕まっていないことから、鉄粉だけでは犯人逮捕に直結するような手掛かりにはならなかったようです。結局のところ、事務所に残されていた足跡から分かったのは、犯人の足のサイズと犯行当時に履いていたと思われるスニーカーの種類です。

銃を使いこなせている

Pistol Gun Handgun - Free photo on Pixabay (589916)

犯行に使用された拳銃はアメリカ製コルト38口径のコピー品であるフィリピン製のスカイヤーズビンガム38口径でした。当時、暴力団の間で出回っていた拳銃で、殺傷力はあるものの、性能があまり高くないので命中率はあまりよくありませんでした。

しかし、被害者の女性たちはいずれも脳幹を撃ち抜かれており、即死状態だったことから、犯人は拳銃に詳しく扱いに慣れている人物だと推測されました。警察は拳銃を撃ち慣れている人物を探すと同時に、現在も拳銃の入手ルートを探り、犯人の割り出しに力を注いでいます。

指紋やDNAの検出がされている

Fingerprint Traces Pattern - Free photo on Pixabay (589919)

粘着テープから犯人のものと思われる指紋とDNAが検出されています。指紋が粘着テープにしかついていないこと、机に手袋痕があったことから、犯人は犯行当時、手袋をしており、粘着テープを使用する際に手袋が邪魔で外したものと思われています。

指紋を調べた結果、粘着テープについていた指紋と特徴が似ている男性が判明しましたが、検出された指紋が指の一部分だったことから、完全一致とはならずに、犯人だと断定することはできませんでした。

新聞やテレビで犯人像が発表された

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