2019年7月20日 更新

戦争とレイプは切り離せない関係?実際に起こった事件とは

戦争を経験したことがない私たちは、幸せなことに戦争中に本当に起こった出来事を知りません。戦場は男性だけの戦争の場所ではなく、女性にとっても戦場でした。何でもありなのが戦争なので、男性は殺されて当然で、女性はレイプされて当然とされたのです。

シンガポールのオーストラリア軍事法廷は、事件当時歩兵第二二九連隊長だった田中良三郎少将を逮捕しました。連隊はガダルカナルで全滅し、証言者がいなかったのです。

また、事件当時同連隊第一大隊長だった折田優少佐は、1948年6月16日にシベリアから舞鶴に帰還し、6月19日に米軍に身柄を引渡され、巣鴨拘置所に拘留されたので、唯一の生存者ブルウィンケルが、証人として東京裁判に呼ばれたのです。

折田少佐は、未決拘留中の9月に窓ガラス修理用の道具で首の血管を切って自殺し、起訴には至らず、事件は犯行者が特定できなかったため立件されませんでした。

女性のその後

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ブルウィンクルさんは2000年に死去しましたが「バンカ島で何があったのか?」をテレビキャスターに伝え残していました。

ブルウィンクルさんは、生前に「看護師たちは銃殺される前に暴行された」という内容を公表したかったができずに、その秘密はブルウィンクルさんを苦しめました。第2次世界大戦後に開かれた東京裁判では、強姦について話すのを禁じられてたのです。

政府高官は、1942年の香港侵攻の際、日本兵がイギリス人看護師たちをレイプし、殺害したのを知っていましたが、レイプは「死よりも恥ずべきひどい運命」と考えられていたので、悲しみに暮れる遺族たちに、家族が強姦されていたという不名誉を与えたくなかったそうです。

強姦をされていた疑いがある説

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1990年代前半、メルボルン大学の教員だった田中利幸氏により「女性看護師たちが銃殺前に日本兵に強姦された疑いがある」と主張されました。

2019年4月、BBCテレビが、オーストラリアの歴史家リネット・シルヴァーや作家のバーバラ・エンジェル、テレビキャスターのテス・ローレンスの調査・検証により「事件前にオーストラリア人看護師の避難を遅らせていた」と報道しました。

ブルウィンケルさんは、過去の政府の判断や、犠牲者の名誉を考慮したオーストラリア当局により、暴行に関する証言を禁じられていたこと。証言記録の一部は破棄され、看護師の衣服が補修されていたことなどが判明しました。

戦争とレイプと殺人は常に隣り合わせ

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戦争において、強姦や殺人は常に隣り合わせにあります。強姦といえども、膣の中に銃を入れ発砲したり等、殺人を伴う強姦が多く見られます。また、女性だけが被害の対象となるわけではありません。子供も男性もレイプ被害に遭う場合があります。

戦争は、人の思考や人間性などを狂わせるものです。一寸先は死かもしれない戦争に向かっていく人の気持ちは、落ち着いていられるものではあるはずがなく、そのはけ口として自分より弱いものに向けられます。

「レイプされるなら死を選ぶ」という判断をすることにもなります。戦争は、誰にとっても悲惨な結果しか生み出さないということです。戦争するということは、戦争することにより金銭的な利益を得るものに利用されるだけということです。

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