2020年2月3日 更新

愛犬家殺人事件とは?アフリカケンネルを経営した犯人達の生い立ちも

アフリカケンネルというペットショップを経営し、順風満帆に思えた夫婦。しかし、経営危機によって、とんでもない犯罪行為を行います。この記事では、愛犬家殺人事件と呼ばれた殺人事件の犯人と、等事件を題材にした冷たい熱帯魚の詳細についてご紹介していきましょう。

目次

関根元の周辺では他にも失踪者がいるが追求されず

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立件された4件の殺人事件以外にも、関根元や風間博子の周辺では失踪者が存在しました。失踪者の家族や周辺住民は、捜査を強く望みますが、捜査は打ち切られます。4人の殺人罪の立件で、死刑判決には十分であったため、人件費をかけてまで捜査する必要がないと判断されたと、まことしやかに囁かれていました。

真偽は不明ですが、死体が解体され4人の殺人罪の立件でさえ難しかったことから、その他の事件では具体的な証拠が見つけられなかったと考えられます。

震災やオウム真理教の事件が続いた事により事件の報道は終息

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警察よりも早くマスコミが嗅ぎ付けた事件、残忍な犯行手口から、報道は一気に過熱しました。しかし、それらが一斉に縮小します。愛犬家殺人事件以上に注目される事件が、重なったからです。1つ目は、1995年1月に発生した阪神淡路大震災でした。等地震の犠牲者は、6,000人以上に達します。

2つ目の重大事件は、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件です。1995年3月20日に発生しました。この事件は、化学兵器が用いられたことから、世界的にも注目されます。この2つの重大事件が重なったことによって、愛犬家殺人事件の報道は減少していきました。

2017年3月関根元は病死

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上告が棄却され死刑判決が確定した関根元は、死刑執行まで塀の中で生活していました。死刑囚となった関根元の生活は、一般人が考える程苦しいものではありません。栄養バランスのとれた食事もありましたし、DVDを鑑賞することも許されていました。

外出はできないものの、関根元は奔放に振る舞い続けます。しかし、2016年11月頃、関根元は胸に強い痛みを感じ倒れました。外部の医療施設に運ばれ検査を受けると「心タンポナーデ」という病気と診断されます。心臓に水が溜まる病気です。

それから留置所の病舎で治療を受け続けますが、2017年75歳で死亡します。死亡から数日前に接見した弁護士は、非常に辛そうで顔色も悪かったと発言していました。

風間博子は冤罪を主張し続けている

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死刑判決を受けた風間博子は、現在も塀の中で無罪であると主張しています。そのため、再審請求も行っていました。風間博子には支援者がおり、その人物たちも風間博子は無罪だと信じています。

死体の解体には手をかしたが、殺人行為そのものに加担していない風間博子が死刑判決を受ける理由がわからないという意見も聞かれました。風間博子自身も、病死した関根元に犯人に仕立て上げられたと主張し続け、現在は恩赦と再審を願っています。

冷たい熱帯魚

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愛犬家殺人事件をモチーフにした、ホラー映画も作成されました。それが、園子温脚本、監督を務めた「冷たい熱帯魚」です。舞台となったのはペットショップではなく熱帯魚店で、店主が悪質なビジネスに手を染め、抜け出せなくなる様子が描かれています。

他にも、前妻との娘と、現在の妻という女同士の争いが描かれており、4人目に殺害された被害者と風間博子を彷彿させる状況も描かれていました。愛犬家殺人事件をモチーフにしていると聞かされなければ、関連がわかりにくいオリジナル性を持った作品と言えます。

アフリカケンネルは廃墟となっている

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関根元や風間博子が経営していたアフリカケンネルと呼ばれるペットショップは、現在潰れ廃墟となっています。獄中で関根元は、この土地を売買しようと200万円前後で売り出しますが、当然買い手はつきませんでした。

この場所では、複数頭の動物が殺害され、顧客たちも殺害されています。所有権は、残された家族に移っているとのことですが、手つかずの状態で残されたままです。心霊スポットとして、注目を集めることもありましたが、現在はほとんど人は寄り付かなくなりました。

身勝手な要求を満たすために次々に殺人を起こした夫婦の末路

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愛犬家殺人事件は、警察のデメリットを露見させた事件でもあります。警察の監視下にありながら、関根元や風間博子は、複数件の殺人行為を行っていました。もう少し早く、警察が何かしらのアクションを行っていれば、救えた命があったと言えるでしょう。

身勝手な欲求を満たすために、殺人という犯罪行為を行った夫婦は現在、1人は病気により獄中死し、1人は死刑執行に怯えています。他人を思いやる心を忘れ、欲望のままに動いた人間の末路として、覚えておかなければならない事件です。

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