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男マークの記号の意味と由来
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このマークに見覚えのある方もいらっしゃると思います。名前は分からないけれど見たことのあるこのマークは、性別を表す男マークと呼ばれています。今回はそんな男マークの雑学をご紹介します。
男マークの記号のイメージ
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男性を表す世界共通のマークと言われる男マークですが、このマークに対して人が持つイメージは様々なようです。例えばその形状から、男性器や精子をイメージしたり、男性が狩りをするときの槍などを思い浮かべる人もいるようです。
あるいは、出会い系などの自己紹介文でこのマークが使用されているといった経緯から、性風俗や男女の性的な関係などを連想する人もいるようです。
同じように男性を表すマークにトイレマークがありますが、トイレマークと比べると男マークはより動物的なオスをイメージさせる要素が強いように思えます。
あるいは、出会い系などの自己紹介文でこのマークが使用されているといった経緯から、性風俗や男女の性的な関係などを連想する人もいるようです。
同じように男性を表すマークにトイレマークがありますが、トイレマークと比べると男マークはより動物的なオスをイメージさせる要素が強いように思えます。
男マークは元々「鉄」の記号だった?
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意外かもしれませんが、男マークは元々「鉄」を表す記号でした。古代ギリシャでは、価値の低い金属を化学変化させることで、主に黄金などの貴金属を生み出そうとする錬金術という研究が行われていました。そして古代ギリシャの学者達は、武器を作るために使用していた赤く硬い性質の金属に鉄(Thouros)と名付けました。
学者達は文章を書く際、最初は鉄(Thouros)と表記していましたが、毎回長い単語を書くのには手間がかかるため、単語を省略するようになり、ついには記号化するようになりました。その結果「鉄」を表す記号に現在の男マークが充てられるようになったと言われています。
学者達は文章を書く際、最初は鉄(Thouros)と表記していましたが、毎回長い単語を書くのには手間がかかるため、単語を省略するようになり、ついには記号化するようになりました。その結果「鉄」を表す記号に現在の男マークが充てられるようになったと言われています。
男マークの記号の由来は占星術に関係?
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男マークの記号の由来は紀元前2000年頃から始まったとされる天文学に由来するとされています。古代ギリシャには天体の動きと人間の運命は関係しており、天体と神を同一視する考えがありました。
古代ギリシャの学者達は天体の動きを観察し、その動きが季節の変化や動植物の生態に関係していることに気づき、研究をするようになりました。その過程で、惑星に神々の名前を付けたのです。
古代ギリシャの学者達は天体の動きを観察し、その動きが季節の変化や動植物の生態に関係していることに気づき、研究をするようになりました。その過程で、惑星に神々の名前を付けたのです。
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例えば、古代ギリシャ人は火星に男らしいイメージを持っていたため、ギリシャ神話に出てくる軍神アレス(ローマ神話ではマース/マルス)の名をつけ、金星には女性らしい柔らかいイメージを持っていたため、ギリシャ神話に出てくる愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス/ウェヌス)の名をつけました。そして火星を表す惑星記号として使用されていたのが現在の男マークです。
この男マークは天文学の影響を受けた占星術でも火星や火曜日を表す記号として現在でも使用されています。
この男マークは天文学の影響を受けた占星術でも火星や火曜日を表す記号として現在でも使用されています。
男マークの記号の意味は盾と槍
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火星の名前の由来にもなっているギリシャ神話の軍神アレス(ローマ神話におけるマルス)は、戦闘を司る神のため、手に盾と槍(鉾)をもっています。男マークは、戦を好んだ軍神アレス(マルス)が盾と槍(鉾)を持つ雄々しい姿を記号化したものと言われています。
男マークを確立させた生物学者
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男マークを確立させたのはスウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネと言われています。リンネは生物を分類する分類表を作ったことで「分類学の父」として有名になり、1751年もともとは火星を表す惑星記号であった男マークを、オスを表す記号として使用することを発案しました。
そして、当時の植物学に革命的な影響を与えた『植物の種』という書物を1753年に発表し、この書の中で男マークが使用されていたため、他の植物学者達も真似をするようになり、次第に植物学だけではなく、人類学や生物学、動物学や遺伝学などの幅広い分野で使用されるようになっていきました。
そして、当時の植物学に革命的な影響を与えた『植物の種』という書物を1753年に発表し、この書の中で男マークが使用されていたため、他の植物学者達も真似をするようになり、次第に植物学だけではなく、人類学や生物学、動物学や遺伝学などの幅広い分野で使用されるようになっていきました。
女マークの記号の意味と由来
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次に男マークの対になる女マークについてご紹介します。
女マークの記号のイメージは?
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女マークの記号から連想されるイメージには、女性器や卵子などがあるようです。女マークを男マークの対として考えれば自然な発想ですが、女性の中にはこちらの女マークを見て「美少女戦士セーラームーン」を思い出す方もいるかもしれません。「美少女戦士セーラームーン」の中では、女マークは愛と美の戦士セーラーヴィーナスを表すマークとして使用されています。
あるいはこちらのマークが手鏡に見えたり、占いを思い浮かべる方もいるかもしれません。いずれにせよ、男マークにはない柔らかさが女マークにはあります。
あるいはこちらのマークが手鏡に見えたり、占いを思い浮かべる方もいるかもしれません。いずれにせよ、男マークにはない柔らかさが女マークにはあります。
女マークは元々「銅」の記号だった?
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古代ギリシャの錬金術では、女マークは「銅」を表す記号でした。学者達は火星や金星などの惑星に神々の名前をつけましたが、神々の名がつけられた天体は、時を経てギリシャ人達が身近に利用している金属と結び付けられていきます。
緑色に変化する柔らかい金属である銅(Phosphorus)は、柔らかく女性らしさの象徴ともいえる愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス)の名を冠した金星と結びつけられました。
緑色に変化する柔らかい金属である銅(Phosphorus)は、柔らかく女性らしさの象徴ともいえる愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス)の名を冠した金星と結びつけられました。
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