2019年10月2日 更新

プラスティネーションとは?どういった手順を踏むの?

プラスティネーションをご存知でですか。さまざまな評判を得ているプラスティネーションですが、実はこの技術はとても素晴らしいものがあるのです。しかし、道徳的にそして宗教的にこうした行為は許されないという声もあるのです。プラスティネーションについて解説していきます。

目次

また、日本では遺体を墓地以外へ埋葬することは禁止されています。つまりは、プラスティネーションで使用した遺体の一部であっても、墓地へ埋葬しなければならないのです。

最近ではいわゆる墓地というスタイルではなく、ビルの中に遺骨を埋葬するようなスタイルを都会でとっていますが、こうした場合でも考え方は当然一緒です。埋葬する場所をしっかりと確保しておくことも、法的に日本でプラスティネーションが行われにくい要因になっているのです。

死亡診断書と死亡届の提出

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また日本では、死亡診断書と死亡届の提出が法的に義務付けられています。つまりは、人が亡くなったときには、この2つの届出書は必須の書類となるのです。

プラスティネーションが行われるときには、既にこの2つの書類は提出されていますが、死後にプラスティネーションにより遺体を傷付けてしまうことに対する法的な問題もゼロではありません。若干、この部分が曖昧になってはいますが、法的にグレーな部分であることは間違いないと言えるでしょう。

許可証のない埋葬や火葬等の禁止

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また、日本ではそもそも、許可証がなければ遺体を埋葬することも火葬することもできません。さらには、遺体を一般車両で運搬することも禁止されているのです。

つまり、プラスティネーションで使われた遺体だけではなく、その一部の部位においても適正に許可証を取得する必要があるのです。ここまで細かく遺体については管理されていますので、日本でプラスティネーションを行うことは間違いなく容易ではないでしょう。

許可がそもそもおりない可能性もあるのです。

土葬は可能だが改宗の必要がある

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こうした問題をクリアーするためには、火葬をやめて土葬に切り替えるという方法もあります。しかし、もし土葬に切り替える場合には、改宗を行う必要があるのです。

簡単に聞こえるかもしれませんが、改宗を行うことは簡単ではありません。さらには、亡くなった後にこうした手続きを行うことも簡単ではないのです。

こうしたことを踏まえると、日本でプラスティネーション。行うことはとてもたくさんのハードルを超える必要があることが分かるでしょう。

ペットのプラスティネーションは可能

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人間のプラスティネーションは、日本ではかなりハードルが高いと言えます。しかし、実はペットのプラスティネーションであれば、日本にも専門の業者が存在しているのです。

専門業者が日本に存在する

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日本には、ペットですがプラスティネーション専門業者が存在しています。ペットのプラスティネーションであれば、求める人がいれば合法的に行うことは可能です。

剥製のような扱いになりますので、大切にしていたペットが死んだときには、こうしたプラスティネーションで大切に保管しておくのも良いでしょう。しかし、決して安い価格ではありません。

日本で行っている専門業者が少ないということもありますが、決して安い価格ではありません。

獣医学部への提供も可能

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また、日本のプラスティネーション専門業者は、獣医学部への提供も行っています。剥製と同じようにそのまま飾ることもでき、さらには生きている姿のように保管することができるため、獣医学部の研究の材料としてはベストなのです。

プラスティネーションと聞けば、どうしても人間の姿をイメージする人が多いかもしれませんが、こうした動物のプラスティネーションは日本ではメジャーです。獣医学部への提供だけではなく、さまざまな場面で使われています。

生きた動物を解剖しなくて済むというメリットがある

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動物をプラスティネーションの技術にかけるメリットは、やはり動物を解体しなくて良いということでしょう。動物でも解体をして、内臓をしっかりと処理するという剥製のような処理はとても時間がかかるだけでなく、なるべくは避けたい工程です。

プラスティネーションは、こうした面倒でリスクのある処理が一切必要ないため、とても手軽にできるのです。さらには、剥製よりも長期間の保存が可能なので、プラスティネーションにはたくさんのメリットがあるのです。

亡くなったペットを残す方法

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長く連れ添ったペットは、ペットであっても亡くなれば家族と同じように悲しいことです。そうしたペットの一部をプラスティネーション以外で残す方法もあるのです。

体毛を使ったキーホルダー

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プラスティネーションなどの大げさな残し方ではなく、ペットの体毛を残す方法も良いでしょう。ペットの体毛を刈り取り、その体毛でケーホルダーが作れるのです。

体毛はしっかりと処理を施しておけば、長く残すことができます。また、キーホルダーにしておげ、いつでも亡くなったペットのそばにいてあげることができますので、忘れることはないでしょう。

体毛のキーホルダーであれば、たくさん作ることもできますので、家族で持ち歩くこともできます。

木彫りのオブジェ

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