2019年3月24日 更新

カタルシスの意味と使い方は?恋愛におけるカタルシスの心理とは?

歌のタイトルや歌詞などでも見かける『カタルシス』という言葉。少し難しい印象ですが、皆さんは意味を知っていますか。『カタルシス』は心理学的な使い方に加え、恋愛等にも重要な効果をもたらしてくれます。言葉の意味や、どのような使い方をされているのか知っていきましょう。

そこで、相手の言葉を肯定的にじっくり聞いてあげることで相手はカタルシスを感じ、スッキリとした気持ちになれます。

そうなれば自然に相手はあなたのことを信頼出来る相手として好意的に見てくれるようになるはずです。

復縁

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恋人と別れてしまったけれどやり直したい…と思っている時は、多少は時間をかけてでも、まずはある程度の信頼関係を取り戻す必要があります。

別れた後にもしつこくならないように配慮しながら簡単な連絡を続け、友だち関係に移行していきます。

相手も恋人を失った心細さがあるはずなので、嫌がられてなければこまめな連絡も可能でしょう。

そうなってくれば、今度は愚痴や悩み事を積極的に聞いてあげるようにします。
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元恋人にとっても元々付き合っていた相手ですから、一から関係を築いていくのに比べて本心を話すのに抵抗が無い分、色々包み隠さず話しやすいはずです。

親身になって話を聞いてあげるうちに相手はカタルシスを感じて心が満たされていきます。

『自分にはやっぱりこの人がいないとダメだ』と思ってもらえたら、復縁のチャンスと言っていいでしょう。

別れ

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復縁も考えられない辛い別れをしてしまった時には、カタルシス効果によって自らを癒してあげるのがいいでしょう。

泣きたいときには思い切り泣けばいいですし、カラオケやスポーツ等で思い切り身体を動かしたり、気の置けない仲間に思いの丈をぶつけさせて貰うのもいいかもしれません。

兎に角、心の内側に苦しい想いを溜め込んでしまうのは避けなければなりません。心の負荷が体調に不具合を出すこともありますし、鬱状態等の抜け出しにくい病に陥る可能性もあるからです。

別れも人生の通過点のひとつに過ぎません。次に向かって行くためにも、怒りや悲しみを吐き出して心の濁りを消してしまいましょう。

結婚

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今まで違う人生を過ごしてきた男女が一緒に暮らすようになるのが結婚です。

新婚当初は運命の人だと相手のことが何もかも愛おしく感じるかもしれませんが、生活を共にしていくうちに相手の嫌なところも見えてくるものです。

時には夫婦げんかをしてしまうこともありますよね。そこで、夫婦げんかでお互いの在り方を見直すためにカタルシス効果を利用するのです。

自分が我慢さえしていればと思っていたら、いつか感情が爆発してしまい自分自身の愛情も修復不可能な状態になってしまいかねません。
Heartsickness Lover'S Grief - Free photo on Pixabay (114745)

お互いが相手に直して欲しいことを言い合うための夫婦げんかは、長く夫婦生活を続けていくにあたって必要なことなのです。

自分の中の不満をきちんと吐き出してスッキリしなければ前向きな考えは出てきませんし、相手からも言いたいことを言って貰わなければ自分を見直すことが出来ません。

何で相手が怒っているかわからない、なんて事にもなるでしょう。

ただ、自分の言いたいことをただただヒステリックに畳み掛けてしまうのは相手の意見を封じてしまいかねないので、自分が言いたいことを言うときには相手の意見もきちんと聞く姿勢で、相手に考える時間を与えることが大切です。

離婚

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離婚は結婚する時の何倍もの苦痛と労力を伴います。夫婦関係だけでなく、子どものことやマイホームの問題等解決しなければならない課題が沢山あるからです。

それこそ一人で頭を抱えこんで悩んでいてもストレスや不安が溜まる一方です。やはり一人で悩まず、信頼出来る人に相談してカタルシスを得るとともに具体的な計画を立てていく必要があります。

相槌をして貰ったり質問をして貰ったり何度も話したりしているうちに一人で悩んだいるときには思い付かなかったような考えが思い浮かんだり、冷静になれたり、問題に立ち向かう勇気が湧いてくるものです。

必要ならば弁護士に相談すれば専門的な方法も提案してもらえるでしょう。

カタルシスに関係するエピソードを紹介!

Consulting Mental Health - Free image on Pixabay (117885)

今度は、カタルシス効果を得る事に関する実例を紹介していきます。

カタルシス効果を利用することによって救われた人たちの話を知ることで、カタルシスの持つ力を感じてみてください。

ブロイアーとヒステリー患者アンナ

Cup Water Cafe - Free photo on Pixabay (117785)

フロイトとブロイアーの論文でヒステリー患者とカタルシス効果に関するとても有名な事例があります。

ブロイアーのクライアントだったアンナという女性は、手足の麻痺や視覚障害等の様々なヒステリー症状に加え『コップで水が飲めない』という一般的ではない症状で悩んでいました。

そして、カウンセリングを続けていくうちに彼女はコップで水を飲む行為に大嫌いだった家庭教師との記憶が関わっているのではないかと気付いたのです。

そしてブロイアーにそのことを打ち明けることで、大嫌いな家庭教師が犬にコップで水をあげていた光景が印象に残っていたせいで、コップの水と家庭教師が誤った形で関連付けられてしまっていた事がわかりました。
Hand Painting Women'S Woman - Free vector graphic on Pixabay (117808)

自分の心理や記憶を言語化して伝えることで自分の内面が客観的に見え、今まで気が付かなかった症状の原因を認識することが出来たのです。

そして、原因を認識出来たことによりその原因から解放された彼女はコップで水を飲む事が可能になったそうです。

東日本大震災の被害者の方達が心の傷から立ち直るためにしたこと

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3,11の大震災でそれまで暮らしてきた生活の殆どを失い、心に深い傷をうけた方が沢山いらっしゃいます。

地震の1年後に某テレビ局で伝えられていたのですが、流されてしまった跡地に小さなプレハブが置かれていて、その中にかつての街の地図を貼っていました。

被災された方達が、ひとりひとりその地図の自分が住んでいた住所に、自分の苗字を書いたシールを貼っていっているのです。

跡形もなくなってしまった土地で、かつての暮らしを思い返すのは、まだ癒えきれていない傷をえぐるような行為なのでは?とも思えます。
Crash Demolition Destroyed - Free photo on Pixabay (118556)

でも、傷付いた気持ちから立ち直るためには過去の悲劇を受け入れる作業が必要になってきます。

これも、自身に起きた事を見つめ直し、沢山涙を流して克服するためのカタルシス効果です。

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