2019年8月17日 更新

原作クラッシャー高橋ナツコが起こした「うどん事件」とは?

あなたは脚本家の高橋ナツコさんをご存知でしょうか?アニメやドラマの脚本家として活躍し、数々の作品を手掛けている彼女ですが、実は原作クラッシャーと呼ばれています。今回は、なぜ彼女にそのような評判があるのか、彼女が起こした「うどん事件」について解説します!

@269mgmgmg on Instagram: “学園ヘブン見ました!!!メッッチャメチャ面白かった🙏🏼2006年放送のアニメらしいので声優陣がやばい😍メインが櫻井孝宏と福山潤なんだけど他にも三木眞一郎、森川智之、置鮎さん、小西、鈴村、神谷さんetc…で本気でやばい💓💓 .…” (559067)

「学園ヘブン」とは、2002年8月に発売されたパソコン用18禁アドベンチャーゲームで、正式タイトルは「学園ヘブン BOY’S LOVE SCRAMBLE!」です。このゲームから派生したアニメや漫画も「学園ヘブン」と呼びます。

「学園ヘブン」の内容を簡単に説明しますと、ある学園に入学した主人公「伊藤啓太」が、イケメンたちに囲まれながら様々な困難を乗りこえて行き、結果として一人のイケメンと恋愛関係になるという過程を描いたゲームです。

高橋ナツコさんは、アニメ「学園ヘブン BOY'S LOVE HYPER!」のシリーズ構成を担当していますが、アニメに対しては「ストーリー及びエピソードはやや平凡、どちらかといえば退屈」「キャラもそれなりに立っているが、数が多い割に話数が少ないため描写が不十分」といった原作ファンの評価があるようです。

スパイラル

Detective Magnifying Glass - Free vector graphic on Pixabay (559076)

アニメ「スパイラル~推理の絆~」は、原作者が城平京、作画が水野栄多で、「月間少年ガンガン」に平成11年から平成17年まで連載されていた推理漫画を元に作られたアニメです。2002年10月1日から2003年3月25日まで、テレビ東京系で放送されていました。

ストーリーのあらすじは、月臣学園1年生の主人公「鳴海歩」が、学園で起こったある事件をきっかけに、同じ学園の先輩「結崎ひよの」と共に「ブレード・チルドレン」と呼ばれる特殊な少年や少女たちの謎を追っていくという内容で、高橋ナツコさんは、こちらの作品でもシリーズ構成を務めています。

スパイラルについても「話のダメさについていけない!推理ものでありながら、あれほど安直なストーリーではダメだ」「あれほどひどいアニメを見たことない!」「登場人物の掘り下げの仕方や物語の進行度合い、オリジナルのストーリー展開がひどい」といった評価があるようです。

ぬらりひょんの孫

山崎 武 on Instagram: “奴良リクオ#ぬら孫#ぬらりひょんの孫#イラスト#模写#描いてみた#アニメ#manga#anime” (564847)

「ぬらりひょんの孫」は、椎名寛さん原作の怪奇ファンタジー漫画で、2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」に連載されていました。おおまかに内容を説明すると、妖怪の総大将「ぬらりひょん」の血を継ぐ少年「奴良リクオ」を主人公に、現代日本を舞台に百鬼夜行が激突するという怪奇ファンタジーです。

非常に人気のある作品で、原作から派生して、小説やドラマCD、ヴォイスコミック、アニメが制作されており、高橋ナツコさんはアニメ第1期のシリーズ構成を担当していました。

しかし、原作ファンの間では評価が低く「ストーリーが原作と似ているようで異なっている」「原作ファンにとってクローズアップして欲しいエピソードが消え、原作にない余計かつ微妙なストーリー展開になっている」「総集編が無駄に多い」「1期より2期の方が、映像も演出も良かった」といったコメントが寄せられています。

異世界はスマートフォンとともに。

美竹蘭 on Instagram: “8作品目は異世界はスマートフォンとともに!なろう系でハーレムもの!批判とか多かったけど自分は結構好きだしおもしろかった。#異世界はスマートフォンとともに#異世スマ” (564848)

「異世界はスマートフォンとともに。」は、冬原パトラ氏原作のライトノベルを元に作られたアニメで、2017年7月から放映されていました。神様の不注意によって亡くなってしまった主人公が、スマートフォンと共に異世界に蘇り、沢山の仲間を得て成長していくというストーリーで、高橋ナツコさんはこちらのアニメでもシリーズ構成を担当していました。

この作品に関する原作ファンの反応は、「キャラクターの使い方がひどい」「相変わらず原作クラッシャーだ
」「原作2ページ分を、たった1話にまとめるなんて、どれだけ内容を薄めたんだよ」「原作2ページ分をまとめた、11話がひどい」といったコメントが飛び交っていました。

しかし、一方で「原作2ページ分を1話にまとめるなんて天才かも」といったコメントもあり、多数の意見が飛び交うことで、、結果大炎上してしまったようです。

評判のいい高橋ナツコの作品

Coffee Cafe Table - Free photo on Pixabay (564852)

ここまで、高橋ナツコさんが如何に多くの人気作品に携わってきたのか、また彼女が脚本やシリーズ構成を務めた中でも、評判が悪いと言われる作品についてご紹介してきました。

原作ファンの間では、「原作クラッシャー」と言われてしまうこともある高橋ナツコさんですが、彼女が脚本やシリーズ構成を手がけた作品の中には、もちろん評判のいい作品もあります。

そこで、高橋ナツコさんが手がけてきた作品の中でも特に評判の良い作品3つをご紹介します。

どうしても触れたくない

米原幸佑 on Instagram: “来年愛媛でまた嶋が外川がスクリーンで。ラジオレギュラーといい映画といいホントに愛媛にまた行きたいhttp://rainbowpride-ehime.org/Site/eLGBTeigasai.html#愛媛#どうしても触れたくない” (564857)

「どうしても触れたくない」は、ヨネダコウ原作の日本のボーイズラブ漫画で、雑誌「CRAFT」に2007年から2008年まで連載されていました。

主人公の嶋は過去にゲイと噂され恋人から手ひどい仕打ちを受けたことで傷つくことに臆病になっていましたが、新しい職場の上司外川の優しさに惹かれ、一線を越えてしまいます。しかし、外川に惹かれつつも素直になれない嶋は、外川の本社勤務が決まったことで、別れを決意するというストーリーです。 

高橋ナツコさんは、2014年5月31日公開の映画「どうしても触れたくない」で脚本を務めています。当初、渋谷の映画館でレートショーの短館上映予定だったこちらの映画ですが、2週間連続超満員の高評価を受け、大阪・名古屋・京都でも上映期間が延長されるなど、大ヒット作品となりました。 

プリキュアシリーズ

プリキュア_キュアスタ|スター☆トゥインクルプリキュア 公式 on Instagram: “\🌟ダンスレッスンムービー解禁🌟/ キュアスター&キュアミルキーがダンスをレクチャー❗️ スタプリキャスト5人が歌う挿入歌「Twinkle Stars」も解禁🎶  みんなでキラキラな宇宙を描いちゃおう💫 ダンスとうたを覚えて映画館に遊びにきてね✨…” (564864)

プリキュアはテレビ朝日系列で2004年から放送されている、女の子向けのアニメシリーズです。「ふたりはプリキュア」で大ヒットして以来、人気アニメとして定着し、高橋ナツコさんはこの作品に脚本家として携わっています。

ストーリーは、ごく普通の女の子が妖精に助けを求められて伝説の戦士と呼ばれる「プリキュア」へと変身し、妖精の世界を支配する悪を倒して平和を取り戻すという内容です。

プリキュアシリーズの中で、高橋ナツコさんは「ドキドキ!プリキュア」「ハピネスチャージプリキュア!」「GO!プリンセスプリキュア」で脚本を担当し、特に「GO!プリンセスプリキュア」は、「ストーリー、メッセージ性、作画が完璧でプリキュア最高傑作」という高評価をファンから受けています。

アイカツ!

🌟アイカツ🎤 on Instagram: “🌹🌸🌈🌹🌸 #yumenijino #nijinoyume #aikatsu #aikatsustars #anime #animelovers #animefans #aikatsulovers #aikasufans #aikatsuindonesia…” (564870)

「アイカツ!」は、バンダイが女の子向けに発売したトレーディングカードゲームで、キャッチコピーは「国民的アイドルオーディションゲーム」です。テレビアニメは、2012年10月8日から2016年3月31日までテレビ東京系列で放送され、高橋ナツコさんは脚本を手掛けていました。

このアニメでは、アイドルオーディションゲームというテーマが根本にあるため、ほとんどの回ではダンスや歌のパートなどが挿入されています。

「アイカツ!」に対する評価もとても高く、「アイカツ!という掛け声を作り出した神」「アイカツの功績は大きい」といったファンからの意見もあります。そんな「アイカツ!」は高橋ナツコさんの代表作とも言われています。

高橋ナツコの仕事が絶えない理由

Student Typing Keyboard - Free photo on Pixabay (564877)

女性脚本家として活躍する高橋ナツコさんについて詳しく見てきましたが、評価の悪い作品がある一方で、評価の高い作品もあるということが分かりましたね。

おそらく、高橋ナツコさんの作品の評価が別れるのは、その作品を見る人の見方や、彼女が得意とする分野で異なるのではないでしょうか。また、決められた時間枠に納めなければならない、アニメやドラマ・映画などでは、漫画や小説はそのまま使うことが出来ないため、その内容を端折ったりスムーズにするのが脚本家の役目です。

そう考えると、これまでに100本前後の脚本を手掛けている彼女は、有能な脚本家と言えるでしょう。ここでは、高橋ナツコさんの仕事が絶えない理由について見て行きます。 

実は評判が悪くない

Handshake Hand Give - Free photo on Pixabay (564887)

高橋ナツコさんは、作品によって原作ファンからの評価が別れる時もありますが、業界内での評判は悪くないと言われています。事実、業界内での評判が悪ければ、すでに仕事が絶えてしまっている可能性が高いですが、今現在も脚本やシリーズ構成の仕事などで活躍しています。

ただし、「うどんの国の金色毛鞠」で監督が降板し、その騒動の内容を監督がSNSで暴露したということもあり、「うどんの国の金色毛鞠」に携わっていた現場の人からすれば、高橋ナツコさんに対するイメージが悪くなった可能性はありますが、「うどん事件」以後業界内で特別悪評が目立つようになったということも無いようです。

アンチだけではなくファンもいる

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