2019年9月16日 更新

青木まりこ現象とは?多くの人が体験有り?本屋で便意を催す理由

「古本屋とかしまむらとかに行くと突然おなかがぐるぐる鳴るんです。自分だけですかね?」いいえ、そんなことはありません。海外でも話題になるほど、多くの人が体験するその現象。今回はそのメカニズムを医学的側面も含めてご紹介していきましょう。

書店という場に限らず、自分自身の体調も関係している可能性が高いです。その中の
1つ、便秘気味の時に青木まりこ現象が起こりやすいという意見も多く寄せられます。このシチュエーションを逆に活かして便秘を解消しようとする猛者もいるのです。

確かに青木まりこ現象は書店に足を運んだ際に突如こみあげる便意ではありますが、時には腹痛をも起こし尋常ではない苦しみを伴うこともある現象です。便秘だからと言って安易に自ら青木まりこ現象を起こしに行こうとするのは危険な行為であることは事実でしょう。

前日にお酒を飲んだ時

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他にも自分自身の体調も関係している可能性が高いものの1つに、前日にお酒を飲んだ時があります。お酒を多量に接種すると便意の頻度が通常より多くなるのは誰もが知ることではあります。

しかし、前日にお酒を飲んだ時×書店などの場所に赴くことで、今までまったく予兆を見せていなかったにもかかわらず襲い来る便意や腹痛を味わってしまう人が多くいるようなのです。

身に覚えがある方は、お酒を多量に飲んだ翌日は書店などに寄らない方が身のためかもしれません。

青木まりこ現象の症状

Nature Fog Body Of Water - Free photo on Pixabay (631770)

様々なシチュエーションで起こり得る青木まりこ現象。できればその現象を経験したくはないものですが、具体的にはどのような症状なのでしょうか?一口に腹痛と言ってもその症状は様々です。

ここからは青木まりこ現象の詳しい症状についてご紹介していきましょう。

突然の尿意や便意

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青木まりこ現象の体験者は共通して「突然自覚される耐えがたい便意」を訴えています。突然なため、前駆症状は知られておらず、「いかに体調が良くともそれは起こる」と言われるほどです。そのため、事前に防ぐのはなかなかに難しいことと言えるでしょう。

さらに言うと便意ではなく尿意が出現したり、頻尿になったりする例もあるというのです。30名に対して行われたアンケートによると「トイレに行って催した経験のある」18名のうち、「便意のみ」が7名、「尿意のみ」が7名、「便意・尿意の両方」が4名という結果も報告されています。

お腹がぐるぐる鳴り出す

Abdominal Pain Appendicitis - Free photo on Pixabay (631773)

また、腹痛に関しては「お腹がぐるぐる鳴り出す」痛みを訴える体験者が多いのです。その腹痛は基本的に便意が伴うものであり、「直腸につきあげるような感覚」、「おなかがヒクヒクと痛くなる」、「下腹部が充実する感じ」、「全神経を肛門に集中させる」などの感覚が体験者による具体例としてあげられています。

そうした体験から、人によっては「次に本屋に行くのが恐くなるほど」、「地獄のような」、「ハルマゲドン級の」と当時の恐ろしさを表現しており。如何に大変な状況であったかを物語っています。

胃痛や腸の不快感

Man Mourning Despair - Free photo on Pixabay (631779)

また、単なる便意だけではなく、胃痛や下痢、腸の不快感を訴える例も知られています。そうした痛みや不快感を便意と伴うことは程度の差はあれど非常に辛い症状であることは誰もがわかることでしょう。

こうした現象後の精神状態として「ひたらす情けない思いにさせられる」という卑小感の訴えをする人や「今後も繰り返されるのではないか」と不安に陥る人もいます。

重篤なものになると、「トイレにいきたくなってじっくり本を探せない」、「必要な本は他の人に買ってきてもらう」、「必要な本を買ったらすぐに書店の外に出る」、「(便失禁のおそれから)書店に白いズボンを履いて行けない」、「書店に入る夢を見るだけで、必ずトイレに行きたくなる」と生活に影響を及ぼす人もいる程です。

青木まりこ現象体験者の特徴

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多くの人を不安に陥れる青木まりこ現象ですが、体験したことがある人もいればまったく意味が分からないという人もきっといることでしょう。

それでは、青木まりこ現象を体験する人に何かしらの共通点、特徴は無いのでしょうか?現在までに集まってきている体験者の話から青木まりこ現象体験者の特徴を調べてみましょう。

男性よりも女性が多い

Window View Sitting Indoors - Free photo on Pixabay (631784)

ごく小規模な調査によると、日本全国に青木まりこ現象を体験した人が多く存在することから、この現象に地域差は認められないことがわかっています。しかし、男女比で言うと男性よりも女性の方が多いというデータが取れています。

男女比は1対4ないし1対2と女性に偏りがみられるようです。ここでのデータは小規模な調査のため確実はことは言えませんが、男性の倍以上の偏りが見られたことから男性よりも女性の方が青木まりこ現象を体験する可能性が高いだろうということは言えるでしょう。

20代~30代に多くみられる

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ちなみに全国民のうちどれくらいの人が青木まりこ現象を体験し得るのでしょうか?推定される割合は、10人から20人に1人という報告があります。そうすると、少なくとも日本全国に数百万人は体験者が存在するという概算になるのです。

そんな中、22歳〜33歳の働く女性を対象にした日本のWebアンケートによると、「本屋にいると便意を感じることがあるか?」と質問に対して「ある」という回答が150件中40件(26.7%)にみられたというデータはどれほどの人が青木まりこ現象を体験するかの多さを物語っているでしょう。

年齢で言うと、20〜30代が目立って見られ、成人発症が多いとされています。一方で小児の症例報告も存在しますが、圧倒的に成人発症が多いようです。

青木まりこ現象は遺伝する?!

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日本全国多くの人が発症し得る青木まりこ現象ですが、この現象は遺伝するという説もあるのです。現象の名付け親ともなった青木まりこさんの母親は、娘と同様の症状が自分の弟(青木まりこさんからみた叔父)にもあることから、この現象にはなんらかの遺伝的背景があるのではないかと感じているそうです。

一般に作家や出版関係者では罹患者が多いことが知られていますが、その一方で書店の従業員や書店経営者の親族は発症しにくい傾向があるともされています。とはいえ、書店関係者の発症例は皆無ではないことからも「誰にでも起こりうる」現象である説の方が根強いものとなっています。

青木まりこ現象は医学的に認められている?

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