2019年5月27日 更新

刑務所の生活の実態!女子や少年刑務所の内情と日本と海外の違いも

日本の刑務所での生活の実態って?と気になる人も多いでしょう。普段は閉ざされている空間だからこそ、興味が沸いてしまうのは人間の性です。今回は、女子刑務所や少年刑務所が一般の刑務所とどう違うのか、日本と海外の刑務所がどのような特徴がみられるかについて解説します。

通常の刑務所との違い

Mma Network Cage - Free photo on Pixabay (298376)

若年層は、一般の受刑者よりも更生する可能性が高く、社会復帰が見込まれます。そのため、刑務所にいたからといって教育の面で遅れが出ないよう、一般の刑務所よりも教育に力を入れているのが特徴です。

その後の更生のためにも、少年刑務所では厳しく指導されるとの噂もあります。また、血の気が多い時期なので、暴力的な事件も多発しており、いじめも多いと言われています。

少年刑務所での生活

Furniture Table Interior - Free photo on Pixabay (298415)

少年刑務所での生活は基本的に一般の刑務所と同じスケジュールです。起床から就寝まできっちりと時間が決められており、食事も1日3食でます。

一般の刑務所と大きく異なる点は、教科指導が受けられることです。様々な理由で義務教育レベルの教養が身についていない受刑者はこれを受けることができます。また、希望者には簿記検定などの試験を受けられるなど、出所後の生活が考えられています。

女子刑務所の生活

Accomplishment Achievement Adult - Free photo on Pixabay (298433)

海外ドラマや映画で、女子刑務所がテーマにされることは多いですが、日本では女子刑務所は目立った存在ではありません。社会で女性だらけだと上手くいくのは難しいと言われますが、それが受刑者となるとどうなのでしょうか。

それでは、女子刑務所の生活を見てみましょう。

女子刑務所とは?

Animals Cat Bird - Free image on Pixabay (298436)

女子刑務所は現在全国に10箇所あります。少年刑務所が男性の少年を収容する刑事施設に対して、女性の少年受刑者は専用の刑事施設がなく、女子刑務所に送られることになります。

男性の刑務所に比べて、収容人数は少ないため、犯罪によって部屋を分けることができず、殺人犯や万引き犯も同じ部屋になることもあるようです。

通常の刑務所との違い

Plumage Feather Bird - Free photo on Pixabay (298439)

女子刑務所と通常の刑務所で大きくことなる点は、女性受刑者しかいないことと刑務官も女性が多いことです。身体検査のため、どうしても体に触れることが必要で、女性刑務官の方が適しているとされるからです。

また刑務作業の内容も、ミシンを使った縫製工場など女性が得意とするものが多いです。中にはネイリストやエステティシャンの勉強ができ、出所後に活かせる資格を取得することも可能な刑務所があるようです。

女子刑務所での生活

Calendar Wall Days - Free photo on Pixabay (298441)

女子刑務所での1日のスケジュールは、通常の刑務所とほとんど同じです。起床時間が決められ、朝食後は刑務作業に就きます。

女性刑務官では通常の刑務所以上にいじめが多いと言われ、刑務官の離職率の高さも問題になっています。やはり、女性だけで狭い世界に入れば、いじめの原因はほとんどが男性関係のようです。

自分の恋人や配偶者のことを好きな人が刑務所に入ってきたら徹底的にいじめる受刑者もいるようです。男性に比べて陰湿で、懲罰を受けると分かっていてもいじめる人は少なくないようです。

刑務所に服役した受刑者の出所後

Light Chapel Church - Free photo on Pixabay (298442)

罪の重さによって、刑務所の服役期間は異なります。無期懲役でも、模範囚人であれば長期服役後は仮釈放が認められています。死刑宣告をされない限り、いつかは塀の外に出て生活できるのです。

しかし、元受刑者にとって生活しづらい社会であることも事実です。受刑者は出所後、どのような生活を送るのでしょうか。

受け入れ先がない事が多い

Person Homeless Bullied - Free photo on Pixabay (298444)

出所後は自分自身で生きていかなければなりません。今までのように時間通りに食事が提供されることも、洗濯をしてくれることもなくなるのです。そして元受刑者が最初に当たる大きな壁は就職です。

履歴書にはもちろん空白の期間があれば質問されます。嘘を言えば経歴詐称になり、雇われてもばれた時点で即クビになる可能性が高いです。とは言っても、正直に刑務所にいましたと言えば、雇ってくれないところがほとんどでしょう。

人生をやり直したいのに、そのための就職もままならず、受け入れ先に困る元受刑者はとても多いです。またインターネットの普及で、名前を調べると犯罪を犯したことが分かるようになったため、元受刑者はいつ周りにばれるかという不安を抱えています。

犯罪を繰り返す受刑者も

Police Security Safety - Free photo on Pixabay (298445)

中には再就職先が見つからず、刑務所の生活以下の生活を余儀なくされる元受刑者もいます。外に出れば後ろ指を指され、きちんと反省し、やり直したいと思っても、世間の元受刑者に対する風当たりは決して弱くありません。

そのような経験が続くと、刑務所の中の方が生きやすかったと思ってしまうのです。そして再び塀の中に戻るため、わざと犯罪を犯す人も少なくありません。これが再犯率が低くならない理由にもなっています。

実際、何度も刑務所を入ったり出たりしている人の中には、何か理由があって罪を犯すのではなく、刑務所に入るためだけに犯罪を繰り返す人が多いとされています。

自立に必要なこと

Freedom Sky Hands - Free photo on Pixabay (298446)

自立に必要なことは、やはり出所後の就職です。最近では元受刑者を雇う企業も増え、ハローワークでも協力雇用主制度を利用して紹介してもらえる企業を見つけることが可能です。

しかし、未だにそれで就職先が見つかる元受刑者はごくわずかであることが現状です。一般企業ではまず雇ってもらえないでしょう。自立するにはまずは就職支援を手厚くすること、そして世間の意識を変えることが大切です。

そのためには、刑務所の内部公開などを積極的にし、国民に刑務所ではどのような生活をするのか、いかに厳しい生活をしてきたかを知ってもらうことが必要でしょう。また、刑務所内で手に職をつけられるものが増えれば、再就職への手助けになるでしょう。

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