2019年5月17日 更新

いけずの意味とは?いけずの由来やいけずな人の特徴も

「いけず」という言葉には、実に多くの意味合いが込められています。当記事ではその多彩な意味や由来、男女問わず当てはまる言葉としても詳しく紹介しています。記事を読むことで、日常においての「いけず」が口癖になるかもしれません。

言葉をあらためて説明する必要もないでしょうが、何かしら困っている人に対して無関心、または冷たかったり、手を貸してあげなかったりなど、こうした人間を指して「不親切」と形容します。

さらには別に人が困っていなくても、気配りが全くなかったり、してあげられそうな事に気が付いているにも関わらず行動に移さないなどもまた、不親切といっていいでしょう。

悲しい事ですが世の中にはこうした不親切な人は少なくないです。確かに、忙しく生活をしている人には他人までを思いやる余裕はなかなかないでしょう。

しかしコンビニなどで開き戸をあける際に、次の人が自分のすぐ後ろに居たとしたら、その人の為に手で戸を開いたまま待ってあげるなどの些細な事でも「親切」に当たります。

不親切はその逆なわけですから、上記の様にほんの少しでも心配りがあると、世の中の不親切な人はグッと減るのです。

罪つくり

Handcuffs Caught Crime - Free photo on Pixabay (263553)

純粋な人間をだまし、あざむく。または罪に問われる様な非道を行うなどの意味があります。よってほぼ悪人に対して使用される言葉になるでしょう。

しかし、この罪作りには少しユニークな意味合いもあります。あなたが女性だとして、タイプの男性から優しい言葉をかけられたり、自分に気がありそうな素振りを見せてくるとしましょう。もちろん嬉しいはずです。

ただこの男性は別にあなたに気があるわけではなく、無自覚でそうしたスマートな立ち振る舞いを普段からしているのだと知ったら、あなたの期待は無残に裏切られることになります。

あなたの心を惑わした挙句、最初から気がなかったこの男性を指して「罪作り」な人とも表せるのです。男性本人はあくまで無自覚なのですから、あなたに期待をさせてしまった事にすら気付かない、その自覚の無さがまさしく「罪」というわけです。

「いけず」の由来

Book Read Old - Free photo on Pixabay (263562)

いけずの言葉へと繋がった由来を2つほど紹介します。どういったシチュエーションの言葉なのか見てみましょう。

池之端の芋茎(ずいき)

Potato Green Plant - Free photo on Pixabay (263577)

「いけのはたのずいき」と読み、これを縮めて「いけず」とした由来があります。もとは江戸時代の大阪で使われた洒落の言葉で、芋茎はサトイモの茎の事です。

この池之端の芋茎は、池の水分や栄養をほとんど独占し、他の植物の事を考えていないといった所から意地が悪い植物。つまりはいけずへと繋がったのです。

もっとも元からの言語を縮めて、いけずとしたあたりは、当時の日本人にも洒落染みた言葉への遊び心があったという裏付けでしょう。

嫁にも「行けず」にいる女

Priest Flowers Bouquet De Fleurs - Free photo on Pixabay (263586)

これは結婚願望がありながら、いまだ独身である女性に対し誠に失礼な由来なのですが、結婚が出来ずにつまり「嫁に行けず」といけずをかけたものとなっています。

いけずは意地悪な人を指しているとも前述しました。ですので、ここでは意地が悪いためにいつまでも嫁に行けない女性そのものを表しているのがしっくりくるニュアンスとなります。

女性を蔑むような意味を含んでいますが、実際に意地の悪い女性ならば誰だって嫁にはしたくないものです。「行けず」となるのも、二重の意味で仕方のない事なのでしょう。

「いけず」を使った言葉・物

Ginkaku-Ji Temple Gardens Kyoto - Free photo on Pixabay (263597)

いけずの使用は言葉のみならず物にまで広がります。おおよそ聞いた事がないような、いけずが使用されている言語とその物の事を紹介します。

京都の街で見かける「いけず石」

Zen Garden Meditation - Free photo on Pixabay (263604)

京都の街並みは細道が大変多いです。よって、こうした細い路地を走る車は、家の外壁を擦ってしまうという事故が度々起こっていました。

そこで住民が家屋を守る為、家の外角などに石を置いて車そのものを通れなくする障害物としたのです。それが行けず石というわけです。

防衛手段としてですが、あえて石を置いて車を通れなくしているので「意地悪な石」としても言葉が掛かっている部分は面白い表現となっています。

現在もこのいけず石は、京都路地のあちこちで見られるという事です。

行けず後家(行かず後家)

Sad Status Nice Picture Beautiful - Free photo on Pixabay (263616)

「いけず後家(ごけ)」と読み、この後家とは未亡人を指しています。こと未亡人となれば哀れというか、可哀そうな目線になってしまうでしょう。

しかしこの言葉は良い年齢になってもいつまでも嫁に行かない(行けない)女性の事を表しています。あえて独身の方が気楽で良いといった女性も多いでしょうが、こうした女性も含めて行けず後家とする皮肉のような言い回しとなっています。

前述した「嫁に行けず」となかなか近いものがありますが、こちらも意地悪=いけずな女性だから嫁に行けないという背景を感じる言葉ともなっています。

あえて嫁に行かないと考えている女性にとっては、非常に心外な言葉ともなるでしょう。

「いけず」の使用例

Geisha Girls Kimono - Free photo on Pixabay (263626)

いけずの実際の使用例を、画像のような舞妓さんが使いそうな言葉づかいで3つ程紹介します。実際に語調もそれっぽくすることで、使いどころもすっと頭に入ってきやすい事でしょう。

「人にいけずしたらあかんえ」

Geisha Japan Woman - Free vector graphic on Pixabay (281300)

「人に悪い事をしてはいけませんよ」と相手を優しく諭すような言い回しです。実際に使えるシチュエーションとしては子供をあやすように言うのがしっくりときます。

相手もこういう風にやんわりと言われたら、つい耳を傾けたくなるところもあるでしょう。最初はこんな感じで優しく言って本当に「いけず」をした場合は、しっかりと強めの語調で叱る事が大事なのだと考えます。

ついでに、この言葉は子供のみならず大人にも使用出来るので、例えばですが甘えん坊な男性に女性が言うと喜ばれる可能性があります。不思議なもので、女性の方言には男性をクラっとさせる一種の魔力があるのです。

言う機会があれば意中の男性に使ってみるのも良いでしょう。

「いけずなことばかり言う」

Beauty Asia Seductive - Free photo on Pixabay (263648)

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