目次
- 木乃伊とは?
- 木乃伊の読み方
- 木乃伊の意味
- 木乃伊の語源
- なぜ「木乃伊」という漢字が当てられたのか
- どうやってできる?木乃伊にはどのようなものがあるのか
- 人為的に作る
- 自然にできる
- 即身仏
- 動物の木乃伊や合成ものも
- 木乃伊はどこでどのように発見される?
- 遺跡の発掘調査で
- 共同墓地の整理などで
- 工事現場などで偶然掘り出される
- 即身仏として寺に代々伝えられている
- 自然に木乃伊化することも?木乃伊になりやすい条件
- 乾燥した気候
- 気温が低い
- 生存時から脱水症状があるなど体内の水分量が少なかった
- 内臓が失われていた
- どこで見られる?日本で木乃伊がある場所
- 東京国立博物館
- 中尊寺金色堂
- 湯殿山 瀧水寺大日坊
- 湯殿山 注連寺
- 海外では多くの展示が!木乃伊が見られる博物館
- ミイラ博物館
- エジプト考古学博物館
- ルクソール博物館
- 大英博物館
- 木乃伊と言えばエジプト!エジプトで有名な木乃伊と言えば?
- ツタンカーメン
- セティ1世
- ラムセス2世
- ハトシェプスト女王
- どうやって作った?古代エジプトの木乃伊の作り方
- 遺体を洗浄して内臓を取り出す
- 天然炭酸ナトリウムに漬ける
- 乾燥させる
- 形を整えて布で巻く
- なぜ?木乃伊が人を惹きつける理由とは
- 過去の歴史を探る重要な手がかりとなるから
- 生きていた時の姿が想像できるから
- 謎が多いから
- 怖いもの見たさから
- 生きていた姿が思い浮かぶ!木乃伊が伝えるものとは
死体や取り出した内臓を乾燥させます。原始的な時代には天日干しや塩漬けでの乾燥作業も行われていましたが死体を傷つけてしまうため、死体や取り出した内臓から水分を抜く働きがある天然炭酸ナトリウムが使われるようになりました。
形を整えて布で巻く
via pixabay.com
水分が抜けた人間の体は皮膚がかなり萎縮します。生前の姿になるべく近いかたちで保存するために鼻には黒コショウを詰めたり、爪がはがれないように布で巻いて固定したり、胸や首にも詰め物をしたりと形を整えました。
また乾燥処理を行った内臓はひとつずつ包帯で綺麗に巻いていきます。心臓以外の内臓はカノプス壺に収めます。心臓は包帯で巻いた後体内に戻されます。そして布で巻いていくわけですが、昔の映画やマンガなどに出てくるような幅の均等な包帯ではなく、部位によって幅を変えた布で包んでいきます。
死体を包む布には死者の名前を記して、遺体の取り違えが無いようにしていました。
また乾燥処理を行った内臓はひとつずつ包帯で綺麗に巻いていきます。心臓以外の内臓はカノプス壺に収めます。心臓は包帯で巻いた後体内に戻されます。そして布で巻いていくわけですが、昔の映画やマンガなどに出てくるような幅の均等な包帯ではなく、部位によって幅を変えた布で包んでいきます。
死体を包む布には死者の名前を記して、遺体の取り違えが無いようにしていました。
なぜ?木乃伊が人を惹きつける理由とは
via pixabay.com
いってしまえば木乃伊は人間の死体です。なのに世界中の人たちが木乃伊の魅力に惹かれています。いったい人を惹き付ける木乃伊の魅力とは何なのでしょうか。
過去の歴史を探る重要な手がかりとなるから
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エジプトの木乃伊のように保存状態が良い木乃伊であればDNDの調査から死因の解明まで医学的、民俗学的、歴史学的などの様々な研究に役立ちます。古代の感染症や寄生虫、麻薬の使用の有無、文明の交流など人類の歴史を探る重要な手がかりを木乃伊は持っているのです。
生きていた時の姿が想像できるから
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木乃伊を調べることによって当時の人の身長から顔の復元まで生きていた時の姿が分かってきます。なにより調査研究するまでもなく完全な形で発掘された木乃伊の姿を見ただけでも生前の姿を誰しも想像してしまうのではないでしょうか。
謎が多いから
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イタリアのある納骨堂には「世界一美しい奇跡の木乃伊」といわれる少女の木乃伊があります。名前はロザリオ・ロンバルドで約100年前の木乃伊ですがその姿はまるで眠っているかのようです。
なぜ通常の木乃伊のように干からびていないのか、なぜそのような保存方法をほどこされているのか、生前に何があったのかなど湧き出る謎に考えを巡らせないのは難しいでしょう。調査研究が行われているとはいえ木乃伊は謎がつきものです。謎めいたものに人は心惹かれるのです。
なぜ通常の木乃伊のように干からびていないのか、なぜそのような保存方法をほどこされているのか、生前に何があったのかなど湧き出る謎に考えを巡らせないのは難しいでしょう。調査研究が行われているとはいえ木乃伊は謎がつきものです。謎めいたものに人は心惹かれるのです。
怖いもの見たさから
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昔から人は死をなにより恐れながら、死に対して強い興味を持ち続けています。怖いもの、恐ろしいものほど見たくなってしまう、いわば「怖いもの見たさ」は人間の避けられない習性なのかもしれません。
人の干からびた死体である木乃伊には単純な恐ろしさがあります。それゆえに見てみたいという強い好奇心と興味をこころに生み出してしまうのです。
人の干からびた死体である木乃伊には単純な恐ろしさがあります。それゆえに見てみたいという強い好奇心と興味をこころに生み出してしまうのです。
生きていた姿が思い浮かぶ!木乃伊が伝えるものとは
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生きたまま木乃伊になった即身仏、死後再生の願いを込めたエジプトの木乃伊、神への捧げ物としての木乃伊、自然が作り出した木乃伊、世界中に実に様々な木乃伊が存在しています。木乃伊は一見すると恐ろしいもののようにも見えますが歴史のまだ知られていない事実を今に伝える貴重なメッセンジャーでもあるのです。その生きていた姿を思い浮かべ、声なき声に耳を傾けることは単に歴史を知るということ以上のことを伝えてきます。死について考え、その上でどう生きるべきかを改めて考える機会を木乃伊は我々にくれているのです。
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