2019年8月5日 更新

舞妓さんにはどうしたらなれる?主な仕事内容や給料は?

情緒ある京都は趣ある建物に劣らず、人気の舞妓さん。着物を纏い髪型を整え、白粉とメイクをし仕事に出掛けます。しかし、舞妓さんの日常って謎だらけ。普段の生活に年齢は?仕事にお給料ってどうなってるの?舞妓さんの生活を覗き見しました。

舞妓さんはすれ違うだけで見惚れてしまうほどかわいくて美しい

Geisha Woman Japanese - Free photo on Pixabay (536466)

京都の代表とも言える5つの花街があります。
通称の名を五花街と言い、特に有名なのが花見小路。ここは映画撮影や旅雑誌などで掲載する写真スポットなどにも使われるほどのメインストリートになります。

軒の低い二階建ての町屋が左右にずらりと建ち並び、格子戸や犬矢来に窓はよしずがかかっているなど、その町並みはまるで現代よりタイムスリップしてきたかのような佇まい。また景観を損ねる電柱などは取り払われ、路面も石畳になったりと、観光客を魅了する人気のスポットになっています。

夜はまたガラリと雰囲気が変わり、薄暗くなる夕方ごろより淡い提灯の灯りが照らされています。とても趣があり町を出歩いていると、ふっと着物姿の女の子達を見かける機会があるかもしれません。
その子達こそあまりお目にかかれない可愛らしい格好をした舞妓さんで、お茶屋へ向かうのか慌てた様子で過ぎ去っていきます。
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その姿はとても愛らしく、さっと横をすれ違っただけなのに、思わず立ち止まって声を出してしまいそうになるほど、見惚れてしまいそうになります。

舞妓さんの定義

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そもそも俗に知られる舞妓さんはどのような女の子たちをさすのでしょうか?その断定は一般の人では判断しにくいかと思われます。舞妓さんと言うと、頭に浮かぶのは奇麗な着物を身にまとい、白粉で顔が真っ白で目じりや口元にちょっぴりとついた紅などで化粧を施し、結われた髪型が印象的という方が多いかもしれません。

しかし私達の思い描いている舞妓さんですが、本当にあれは舞妓さん?と言われるといまいち確証を得ることができません。なかなか目にする機会も少ないため、その真の中枢は謎のベールに包まれています。

稀に「見かけた!可愛いー。」と喜ぶ海外や地方からの観光客を見かけますが、その先にいるのは実はほとんどが体験に挑戦している観光客などの一般客なのです。
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悲しいことに日中出歩く舞妓さんは稽古などの行き帰りなどで、その際の装いはスッピンが多く、舞妓さんだと分かりにくく、夜は夜であちこちお呼ばれしているお座敷に出向くため足早に移動しており、まじまじと見る機会がないのです。

舞妓さんには別名があり、舞妓になるまでを「仕込み」。また舞妓さんになれば、さらに上を目指す場合ですと「半玉」「芸妓見習い」とも言われます。昔の慣わしが今なお語り継がれており、厳しい修行を経験し認められる必要のある縦社会が存在しています。

舞妓さんになるための条件

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多くの女の子たちの憧れる舞妓さんですが、自分がなるためにはいったいどうすればいいのか?
なりたいと思ってもなり方がわからず、両親や先生に相談しても結局分からずじまいのままとなっている子達も多いと思います。

実は憧れの舞妓さんになるにはさまざまな条件をクリアして初めて舞妓さんになるための第一歩を踏み出すことができるのです。それをこれからご紹介したいと思います。

女子であること

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これは昔でいう借金の肩代わりとして子供が女の子の場合、親に身売りされるといった悲しい時代がありました。身売りされた女の子はお店に出る前に三味線や日本舞踊などの舞いを学んだ後、男性の嗜み場所であった吉原などで多くの女性達が暮らし、借金返済のために男性客の相手をするのです。

女子でなければならなに理由としてその名残が一部と残っているためかと思われます。
他に現在の舞妓さんのお店となる置屋の内示にも原因がありました。

舞妓さんになるための仕込み期間が始まるととに置屋と呼ばれる部屋で24時間共同生活をしなければなりません。親元を離れ、勿論自宅に帰る事は出来ず先輩である舞妓さん、通称姐さん方のお店に出る準備を手伝ったり、舞妓になるための教養を学ぶ必要があります。
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そう!ここで注目なのが置屋での共同生活という点です。置屋の間取りはそれほど大きいものではなく仕込みや舞妓さんのは一部屋に二段ベットが立ち並んだカプセルホテルのような部屋で生活をしています。また洗濯や掃除も仕込みの子達の当番制となっているので、その輪に男子が入るのはちょっと難しいかと思われます。

未成年であること

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舞妓さんになるためには年齢制限があり、多くの置屋では募集時の年齢は中学校卒業の15歳から最高で18歳までとされているのです。そう未成年の女の子でなければ応募資格すらもなく、また置屋によれば18歳すらもNGとされており、理想としては15歳の女子と記されています。

これにはきちんとした理由があり、舞妓さんと呼ばれる時期自体に年齢制限が設けられているからです。
まず舞妓の応募に見事合格し第一歩を踏み込むことができたとしても、実はまだスタートラインさえ立っていないのです。ここより約一年間舞妓さんとしてデビューするための修行が始まるのです。

この修行に耐えることが出来た暁に初めて、デビューになります。しかし先ほど申し上げように、舞妓さんには年齢制限が設けられており、それは20歳前後にて舞妓さんを卒業となってしまうからです。卒業後芸妓さんと名が変わってしまい、お座敷での扱い方も変わります。

20歳前後で卒業となると確かに未成年であっても、1年間の修行を行って舞妓さんになれる期間を考えると、理想の年齢が15歳というのも納得出来るのではないでしょうか。

未婚であること

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中学を卒業したばかりの子から18歳位までの女の子となるとあまりこちらの「未婚である」にほぼ該当する子だと思われますが、実は舞妓さんは結婚しかり恋愛までも基本的にはご法度とされています。

ですが、恋愛と言いましても舞妓さんにはお休み自体が元より少なく、プライベート時間は限られており男子と接触する機会はほとんど無いに等しいかと思われます。さらに24時間あねさんや仕込みの子達と共同での生活となっているため恋をする暇も隙もないでしょう。

身長が160センチ以下であること

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現在の女の子は発育がよいのか、背の高い子をよく見かけます。街中であれば、すらっとした手足に高めの身長はいろんなジャンルの洋服も似合うので周りからは憧れられるスタイルですが、舞妓さんになりたいと思う女の子にはこの身長がネックになってしまう「身長160センチ以下」の壁です。

何故身長まで制限が設けられているの?と舞妓さんを目指す女の子にとってこの条件にてはじかれてしまうとなると、落胆してしまいそうですが、きちんとした理由があるのです。

舞妓さんの身支度を整え終えた姿を頭に思い浮かべてみてください。綺麗な着物に髪の毛を結って装飾を飾り、足元にはおちょぼやおこぼと呼ばれる履物。全て着飾ると自分の身長プラス10センチから15センチほど大きくなってしまうのです。

容姿端麗であること

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