2019年8月20日 更新

アルビノの逆!メラニズムの動物がミステリアスでカッコイイ!

以前はアルビノという白い生物が話題になっていましたが、最近では、メラニズムという漆黒の生物が、カッコいいと注目されています。今回は、話題のメラニズムの動物たちの特徴や、黒くなった理由などを踏まえて、実例とともに解説していきます。

一般的に、アルビノは、劣性遺伝であると言われています。それに対し、メラニズムは優性遺伝であると言われているのです。例えば、ライオン、トラ、ヒョウ、シマウマ、コアラ、カンガルー、コアラ、トナカイ、ヘビ、ワニが挙げられます。

学校でメンデルの法則というところで、劣性と優性の遺伝子について習いましたが、劣っているから劣性というわけではありません。近年、優性を「顕性」、劣性を「潜性」とする動きがみられました。

「突然変異」の原語に「突然」という意味は含まれていないため、「突然」を除き「変異」とすることも決まりました。やはり、結論としては、動物達は、メラニズムの優性遺伝であると考えられており、自然界に住むにあたり、それに順応し、適応して、進化してきたという証拠ではないかと言われています。

身を隠しやすい

☆セイ☆ on Instagram: “アルビノもメラニズムもほんと綺麗... #アルビノ #メラニズム” (555124)

先述したように、メラニズムの動物は、野生の自然界に生きることで、身体が真っ黒であれば、夜の闇に身を隠しやすくなります。そうすることで、敵から自身の身を守ることができます。それに、自身の身を隠しやすいことで、相手に気づかれにくくなり、獲物を容易に捕獲することができやすくなります。

そのため、自然界において生存し生き残りやすくなり、絶滅を免れる可能性が高まります。環境が変われば、今メラニズムだとしても、将来的には別のものになる可能性もあります。もっと珍しく、かつ生存に適した色になる可能性、また、姿形も変わる可能性も秘めているのです。

がんや生活習慣病のリスクが低い

Blood Cells Red - Free image on Pixabay (555133)

また、考えられる可能性に、アルビノは、メラニンの生成ができない為、皮膚がガンもなるリスクも高くなってしまいます。年齢を重ねることで病的な疾患が増えるわけです。 それが、メラニズムの場合は、アルビノとは異なり、免疫力が高い上、強靭な個体であるという可能性が高いと言われています。

これは、メラニズムである以上、皮膚にはメラニン色素がたくさんあり、紫外線にも強くなるからです。身体の中に活性酸素が増えても、除去する力を持ち併せており、皮膚がん、生活習慣病のリスクは低く、アルビノと比較して、対照的です。人間も動物も紫外線を浴びると身体の中でビタミンDを生産できます。

ビタミンDには、身体の骨を強くし、生活を送る上でも、免疫力を高める効果を発揮してくれます。それが生活習慣病やがんの予防に効果的であると言われています。

メラニズムの人間はいる?

People Dark Portrait - Free photo on Pixabay (554303)

メラニズムの人間はまだ確認されていません。黒人が近いですが、先天性の異常のメラニズムではありません。また、松崎しげるなども、ただの色黒であり、黒人よりも黒くありません。

メラニズムはアルビノとは全く逆の症状で、メラニン色素を身体の中で過剰生産することで、皮膚の色が黒くなることは述べましたが、さらに内臓までもが真っ黒になるのです。

メラニズムの逆「アルビノ」について

Happy Cows Beef Milk Cow - Free photo on Pixabay (554288)

メラニズムの逆のアルビノの性質や動物、人間について解説を深堀りお伝えいたします。特に、社会的な視点から、アルビノに対するイメージや差別の実態についても解説いたします。アルビノに関しては、アルビノの人間も存在しているため、その具体例を踏まえてお伝えいたします。

アルビノの特徴

Kangaroo Albino White - Free photo on Pixabay (554292)

アルビノとは別に、白種変と言う個体もあります。ややこしく感じますが、まとめると、その違いは、白変種=突然変異、アルビノ=遺伝子疾患である、という違いです。また、アルビノは、「アメラニスティック」と呼ばれています。

ちなみに、アルビノは、メラニン色素が欠損する疾患ですが、白種変に関しては、「メラニン色素に異常は無い」が、体が白く産まれてくるのです。異常があるかないかの違いです。

解りやすい違い(見た目)は目です。アルビノの場合は、瞳の色素が無い、もしくは少ない為、瞳が赤や薄いブルーですが、白種変は、黒や濃いブルーです。赤い目のウサギはアルビノであり、黒い目のウサギは白種変ともいわれています。

アルビノのデメリット

Opal Corn Snake - Free photo on Pixabay (554293)

デメリットとしては、主に、弱視・羞明など視力が弱いことが多いです。一般の家庭に、アルビノの子供が生まれた場合、父も母も、兄たちも「普通の日本人」の家族に突然、真っ白な赤ちゃんが生まれたと感じ、驚くでしょう。いくつも病院に足を運び、大丈夫なのかを聞いて回った事例もあります。

以前は、根拠もなく「短命」「知的障害がある」「皮膚がんになる」という可能性が高いと言う医師も多かったのです。
そして「日差し(紫外線)に注意が必要だ」という事実、「健康面としては、それ以外問題ない」という結論がでています。

ただし、視力が弱く黒板が見えない不便さや、紫外線に対して、曇り空なら大丈夫かと解釈し、プールの授業を楽しんだ結果、全身を真っ赤に日焼けして大変なことになった事例もあります。

アルビノに対する差別や迫害

Gentian Flower White - Free photo on Pixabay (554295)

アフリカでは、アルビノの人の体が呪術やお守りに使われる為、今でも殺害=アルビノ狩りが後を絶たないとも言われています。このような酷い状況が続いているのです。

以前、日本人の白種変の女の子が、髪が金髪だから就職出来ないと言うニュースがありました。眼球については、黒目に当たる部分は、中の血管が赤く見え、それが目立ち、赤目に見えることもあり、肌や髪の毛だけでなく、なんと、まつ毛も眉毛も身体のあらゆる体毛は全て真っ白なのです。

このように、いじめの原因だけでなく、迫害などもある現状があるのが現代社会の歪みとして、依然残っているのです。

日本人のアルビノはいる?

Takamasa  Ohki on Instagram: “【CAMPFIRE支援宜しくお願いします】 ★日本初の「アルビノ」をコンセプトにしたBar/Cafeを東京・中野に! ★アルビノエンターテイナー粕谷幸司がプロデュースする世界観のお店を作ります! 拡散RTだけでも☆参画お願いします!…” (571503)

メラニズムの人間はいませんが、以前、日本人の白種変の女の子もいたわけですが、歴史を振り返ると、文献から、日本の天皇にも、アルビノの方がいたとされています。たとえば、第22代の清寧天皇(白髪皇子)です。白く産まれてきたので、父の雄略天皇が皇太子になさったそうです。

これらは、文献を参考に判断していますが、現代において、実際に存在する日本人のアルビノの方がいらっしゃいます。今では、インスタグラムで検索するとわかりますが、「粕谷幸司(かすやこうじ)さん」という方が、ポジティブな考え方で、アルビノとして活躍されています。(写真は粕谷幸司のものです)。

ぜひ検索して画像をご覧ください。

アルビノよりレアなメラニズム

Stains Rare Light - Free photo on Pixabay (573378)

さて、メラニズムとアルビノの存在など、なかなか世間では表に出てこない情報ですが、いかがでしたでしょうか?予想できないことが世の中にはたくさんあり、メラニズムは突然変異で生まれるため、滅多に目にすることもありません。おそらく身近にそういった人がいることもないでしょう。

今回の情報を知っておくことで、他と違うということに対して、偏見やいじめなどをすることがいかに愚かな事かが分かります。また、遺伝子疾患でなくても、我々は少なくともみんなが個性を持っています。偏見をもたず、「なぜ」そうなったのかの背景を常に考えることで、互いに個性として受け入れましょう。

そして、そして、そのような社会にするためにも、今回の情報をぜひ役立てていただければ、コミュニケーションも円滑になり、生きやすい社会を築く土台となりますので、役立てていただければ幸いです。

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