2019年8月5日 更新

子宮が疼くのはどんな時?子宮が疼く瞬間や病気の可能性について

子宮が疼くという感覚を経験したことはないでしょうか。子宮が疼くことはどのような感覚のことを言い、どんな時になるのでしょうか。また女性特有の病気の可能性もあります。子宮が疼く瞬間や病気の可能性などについて詳しくご紹介していきます。

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子宮内膜とは、本来は子宮の内側にだけあるはずの子宮内膜が、子宮以外にできてしまうものです。そして、子宮以外にできた内膜も、本来の子宮内膜と同じように増殖と剥離を繰り返します。

妊娠が成立しなかった場合には、増殖した内膜が剥がれ落ち月経として体外に排出されます。ですが、子宮以外では体外に排出できないため、子宮以外でできた内膜は排出されず、毎月生理の度に炎症や痛みを起こしてしまいます。
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命にかかわる病気ではないのですが、閉経するまで続きだんだんと進行していきますので、痛みが増していきます。自覚症状では月経痛が表れ、月経の度に痛みが強くなっていきますので、寝込んでしまう人もいます。

そして、進行にともない下腹部痛や腰痛、性交痛や排便痛などの症状も多くみられます。以前に比べて月経痛が強くなってきたと感じる場合には、なるべく早めに婦人科を受診しましょう。

子宮筋腫

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子宮筋腫とは、30代以上の20~30%にあると言われる頻度の高いものです。子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、40代が最も多いとされています。

ですが、発生、増大には女性ホルモンのエストロゲンの影響が大きく関わっており、近年の欧米化のライフスタイルにより年齢が若年化しています。

できる場所により大きく分けて、漿膜下筋腫(子宮の外側に向けて発達)、筋層内筋腫(子宮の筋層内に発生)、粘膜下筋腫(子宮の内腔へ向かって発育)の3つがあります。
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症状は、過多月経や月経困難症、不正出血などが多くあります。子宮筋腫はコブですので大きくなると自分でも確認できるようになります。

まったく自覚症状がない場合もありますので、普段から自分の体に気をつけて見逃さないようにしていきましょう。

子宮頸管炎

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子宮頸管炎とは、頸管粘膜が炎症していることです。単独で起こることはまれで、膣炎などから性感染で広がります。人工妊娠中絶時や分娩時に頸管を損傷したり、頸管の入り口に感染に弱い子宮膣部びらんがあることから、膣と同様に感染を受けやすい場所です。

そのため女性の50%以上がかかった経験があると言われており、出産した経験がある女性は60%以上になります。淋菌により起こることが多かったのですが、最近ではブドウ球菌や大腸菌、連鎖球菌など膣に存在する菌によるものと、クラミジアに感染して起こることが多くなっています。
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症状は、急性の場合は下腹部痛や腰痛、発熱、膿性のおりものがあります。慢性の場合は、濃い黄白色のおりものが続き、腰痛や性交痛が生じることもあります。

おりものか普段とは違う場合には病気にかかっていることがありますので、放置せず病院で治療をしてもらいましょう。

子宮頸がん

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子宮頸がんとは、子宮頸部(子宮下部の入り口部分)にできる癌のことです。子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスの感染により発症すると言われています。

ヒトパピローマウイルスは100型以上存在し、子宮頸がんに関連するものは13種類あります。主に性交渉により子宮頸部粘膜上皮に感染するとされていますが、女性の80%以上が一度は感染すると言われています。
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そして、90%の感染は自然に消滅していくため、子宮頸部にまで進行する場合はヒトパピローマウイルス感染者の一部になります。

自覚症状がほとんどなく気づきにくいのですが、症状には不正出血や赤褐色や赤いおりもの、腰痛や太ももの痛みなどがあります。

子宮体がん

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子宮体がんとは、子宮体部に発生する癌のことで、成人女性に増えてきています。ほとんどが子宮体部の内側にあり、卵巣から分泌されているエストロゲンの作用によって月経を起こす子宮内膜から発生します。

卵胞ホルモンは子宮内膜の発育を促すため、エストロゲンの値が高い場合、子宮内膜増殖症を経て子宮体がんが発生します。出産が未経験、肥満、月経不順の場合にはなる可能性があります。
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閉経後や更年期で不正出血がある場合、また閉経前でも月経不順、乳がんを患ったことがある場合にも注意が必要です。その他の症状には、排尿時の痛みや性交痛、下腹部痛の痛み、進行した場合にはお腹が張る感じがします。

このような症状が表れた場合には早めに婦人科を受診し、早期発見を心掛けましょう。

性感染症

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性感染症とは、性行為で感染する病気で、相手が性感染症を患っていた場合には、一度の性行為でも感染する可能性があります。

主な性感染症は、クラミジア、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、トリコモナス、カンジダなどがあります。そして、性感染症は感染しますのでパートナーにうつしてしまいます。
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また、お互いに性感染症に感染している場合には、一緒に治療をすることが大切です。どちらか一方だけですと、また感染してしまいますので、一緒に病院を受診し治療をしましょう。

そして、コンドームを使用する、特定のパートナーとだけセックスをすることなどのように、性感染症に感染しないように予防をしましょう。

子宮が疼く瞬間はさまざま、病気の可能性には気を付けて

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