2022年4月4日 更新

射精介助士の業務内容と実態とは?サービスの概要と現場の実情まで

多様化の尊重とSNSによる情報の自由化が進み、理解を得られつつある射精介助士。しかし、これまでタブー視されてきた障碍者の性に関わる職業のため、あまり多くの情報が公開されていません。そのため、利用したいと考えている人や勤めてみたいと考える人にとっては不便さを感じさせる実情です。今回は閉ざされた射精介助士の実情と、利用者の現状について赤裸々にご紹介して行きましょう!

事前準備

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利用者側が事前に準備しておくものは、ほとんどありません。介助場所、つまり寝具の上で待っているだけで大丈夫です。もし個別に用意してほしい物があれば、依頼時に伝えておきましょう。

ただし、個人的に利用したいアダルトグッズ等は自前で用意する必要があります。「タオルを多めに持ってきてほしい」「体質の影響でローションは○○製がいい」といった要望は受け入れてもらいやすいですが、サポートアイテムの持参は難しいでしょう。

射精介助

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介助者が到着したら、射精介助スタートです。まずは、利用料金を支払います。両親や同居家族がいる場合、対応は家族が行っても問題ありませんが、介助中は退出しなければなりません。プライバシーへの配慮から、サポート場所は介助者と介助される障碍者の2人きりです。

タオルやローション、避妊具やお湯など事前準備を済ませた後、射精介助の了承を行います。射精介助への了承を行わないと、介助者が逮捕されてしまう恐れがあるんです。この時、自慰行為をしたくないと感じたらその旨を伝えましょう。

緊張や体調から、依頼当日射精介助を受けられない障碍者も珍しくありません。その場合は、時間内で雑談なども可能なので素直に伝えてみましょう。また、風俗店のように介助者を変えることはできません。介助者は性サービスで訪れているわけではないので、容姿に関する要望は受け付けてもらえないのです。

退出

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射精が完了した後は、介助者が持参したタオルやお湯で身体を綺麗にし、介助終了です。時間が残っている場合は、雑談などもできます。また射精の回数は、1回という限定はありません。

介助者との相談になりますが、複数回も可能ですし時間の延長もできるので伝えてみましょう。

射精介助あるある5選

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ここからは、射精介助士あるあるをご紹介しましょう。「射精介助士になりたい」「射精介助に興味がある」人は必見です。現場の赤裸々な現状を知り、どんな職業なのか深く理解していきましょう。

また、中には介助を受ける障碍者が意識を変えなければならない要素も含まれています。射精介助が発展していくか否かにも関わってきますし、双方が気持ちよく安心して活用していくためにも、射精介助を検討する障碍者の皆さんもしっかり読み込んでいきましょう。

指名される

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射精介助士として働いていると、利用者から「この人が良い」「この人は嫌だ」と指名する人が多いようです。射精するには、視覚的刺激も重要な要素。特に身体に障害を持つ人々にとって、視覚刺激は射精するためには大きなポイントになるのです。

しかし介助者の指名は、ほとんどの企業で取り入れていません。性サービスを提供する風俗店と違い、あくまでも介助を目的としているため、視覚刺激に対応するルールが設けられていないのです。

頻繁に利用していると、慣れた相手が良いと感じるかもしれませんが、射精介助の特質上諦める必要があります。視覚刺激を必要とする場合、介助中のAV鑑賞は可能なので検討してみましょう。

服装に不満を漏らされる

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射精介助士は、ミニスカートや胸元がはだけたセクシーな格好で登場するわけではありません。一般の介護士のような、動きやすくシンプルな服装で訪問します。万が一のトラブルに備えたり、衛生面を考慮しているためです。

しかし利用者の中には、セクシーな服を依頼したり、訪問中着替えを要求する人々もいます。こうした要望を明確に禁止している企業も多いため、しつこく依頼すると今後サービスを利用できなくなる可能性も…。

また介助者の心理的負担にもなり、従事者の減少にもつながってしまうため控えるようにしましょう。

過度なサービスを要求される

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射精介助者は「胸・素肌を触らせて欲しい」「口でしてほしい」などの過剰サービスを要求されることも少なくありません。風俗店のように”素股”と呼ばれる、下腹部で男性器を挟み込むように要求された事例もありました。

こうした過剰サービスの要求は、介助者への心理的ストレスにも繋がりますし、衛生面の心配もあります。また風俗店よりも安く利用できるからといった、不適切な対象者の増加にも繋がりかねない行為です。

障碍者の心身の健康のために働いている射精介助者のため、そして適切に射精介助者を利用したいと思っている障碍者のためにも、発言や要求は配慮をもって行わなければなりません。

会話を楽しみたい顧客も多い

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射精介助サービスには、会話を楽しみたい利用者も大勢います。障碍の状態によって、一般人よりもコミュニケーション頻度が少ない障碍者は少なくありません。他者と会話したり、触れ合う機会の少なさに、孤独感を感じている人も多いのです。

射精介助を依頼したからといって、毎回射精をする必要はありません。会話を楽しんだり、コミュニケーションを要求しても問題ないのです。ただし、過度な触れ合い要求がNGの企業も存在します。

コミュニケーションの濃度には企業差があるため、事前に規約を見たり相談するようにしましょう。

元風俗経験者が多い

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射精介助サービスは、風俗経験者のセカンドキャリアとしても注目されています。性サービスに従事していた元風俗店員は、一般人よりも射精介助に関する抵抗感がありません。そのため、射精介助者には元風俗店員が少なくないのです。

だからといって、風俗店のようなサービスを求めるのはNG。「障碍者をサポートしたい」と熱意をもって働いている人々に、不快感を与えてしまいます。

射精介助士は今後ますます需要が高まる職業!

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近年、障碍者の性に関連する議論が徐々に行われるようになってきました。そのため、射精介助士の需要も、サービス内容の改善も急速に高まっていくと予想されています。こうしたサービスが定着し活発化していけば、大勢の障碍者がより人間らしい充実した生活をおくれるようになるのです。

更なる発展のためにも、射精介助を利用する際は配慮ある言動を心がける必要があります。またサービス提供者は、障碍者の個性と障碍状況を理解し、日々知識を深めていきましょう。双方が努力すれば、より充実した社会生活に繋がります。

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