2019年9月24日 更新

エシュロンが日本の青森・三沢基地に実在?通信傍受の仕組みとは

エシュロンをご存知ですか。世界の情報を収集していると言われるこのシステムは、実は日本の青森県の三沢基地にもあると言われています。その傍受システムの仕組みとは、そしてプリズムとの違いなどについても詳しく解説していきますので、ぜひご確認ください。

目次

そしてここからがとても重要になってくるのです。こうしてエシュロンが蓄積されたデータは、関係国に対して情報提供が行われていると言われているのです。

もちろん、多くの情報はテロなどの国の安全に関する情報になりますが、中にはそれ以外の情報も含まれていたのではないかと分析する専門家もいます。情報を提供するのは、もちろんアメリカ政府に協力的な立場を取っている国です。

例えばその友好国がテロの標的になっているというときには、情報提供が行われるでしょう。最終的にはこのような使われ方がされているのです。

エシュロン傍受システムの存在に関する報告書

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実は、このエシュロンについてはエドワード・スノーデン氏の告発だけではなく、他の機関についても危険性を訴えています。エシュロンを長期間に渡り調べてきた。エシュロン特別委員会は、この通信傍受システムは、明らかに人権を侵害するという報告書を提出していたのです。

アメリカ政府他、全5ヵ国が参加する委員会において、エシュロン特別委員会が発表した報告書については、賛成多数で可決したという経緯もあります。この明らかに人権を侵害するという部分が、一般人も含めて危険にさらしているという報告内容だったのです。

エシュロンに盗聴された可能性のある企業

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エシュロンは、軍事目的、テロ対策として作られた通信傍受システムだと思われていましたが、一般企業についても通信傍受を行っている可能性が高いとされています。

過去にエシュロンによって通信傍受された可能性のある企業をご紹介します。企業だけではなく、他国の政府機関においても、過去通信傍受されていた可能性もあるのです。

ティセン社(ドイツ)

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まず、ドイツのティセン社がエシュロンによって通信傍受された件に関してはとても有名です。これは1990年の話であり、既に忘れられかけた話ではありますが、ドイツのティセン社が行っていた油田の開発事業において、入札に関係するファックスからの通信が傍受されていたのです。

どうしてこの一企業の情報を傍受する必要があったのかと疑問に感じるかもしれませんが、この事業は国を代表する大規模事業であったこともあり、入札を操作するために情報を傍受したのではないかと見られています。

エアバス・インダストリー社(欧州共同企業)

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また、1994年にはエアバス・インダストリー社も通信傍受された可能性が疑われています。サウジアラビア行きの航空機輸出交渉のさいに使われたファックスの情報が盗まれたのです。

ファックスの情報だけではなく、電話の情報も傍受されたとされています。結果的にこの契約に関しては米国の企業が獲得しました。

これは明らかに米国の企業が有利になるように情報傍受したとされている事案です。当然、アメリカ政府はこの件に関しては否定をし続けています。

トムソンCSF社(フランス社)

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1994年には、先ほどのエアバス・インダストリー社のような事案も起こっています。ブラジルで行われることになっていたレーダー施設事業において、結果的に米国の会社が受注することになったのです。

しかし、同じようにこの事業を行う意思を示していたトムソン社は受注に失敗することになりました。ここでもエシュロンが利用され、トムソン社が行っていた通信が盗聴されたのではないかと言われています。

この件に関しても、アメリカ政府は無関係である姿勢を貫いています。

通産省(日本)

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何と、日本の政府機関も過去にエシュロンによって通信傍受されていた過去があるのです。その政府機関は通産省であり、目的は米国の輸入車の割り当てに関することとされています。

日本市場に導入する米国車の輸入割り当ては、日米の関係においてとても重要な意味を持っていますが、この情報が事前にエシュロンによって盗まれたとされているのです。これは1996年のことですが、もしかすれば過去には他の事案に関してもアメリカ政府のエシュロンが関わっていたのではないかと言われています。

日本自動車業界

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過去には日本自動車業界の情報もエシュロンによって通信傍受されたと見られています。この時期については不明とされていますが、日本が持っている排抑制装置の重要な資料が通信傍受されたとしているのです。

こうした自動車業界における技術資料はとても重要な意味を持っています。今後もその国の経済成長にも大きな意味を持つかもしれないこうした資料が盗まれた可能性があることは、日米関係を揺るがすかもしれない事案なのです。

フォルクスワーゲン社

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世界的に有名な自動車会社である、フォルクスワーゲン社も過去にエシュロンによって情報を抜き取られた可能性があるとされています。フォルクスワーゲン社については、通信傍受された時期については未確認とされていますが、重要なフォルクスワーゲン社のテレビ会議が通信傍受された可能性があるとしているのです。

いずれにしても、アメリカが経済成長でとても重要だと位置付けている自動車産業の発展に利用しようとしてエシュロンによる通信傍受を行ったのではないかと見られています。アメリカ政府は、自国の経済のためにもこのエシュロンを利用しているのかもしれません。

日本にもエシュロンが存在?青森県の三沢基地

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実はこのエシャロットは、日本にも存在しているのではないかという噂が広がっています。アメリカとの関係が深い日本なので、エシュロンの技術をアメリカから譲り受けたという話があってもおかしくはないでしょう。

また、アメリカは日本にエシュロンを配置することで、より広い範囲の情報を入手しようとしている計画を持っていたとしても全くおかしな話ではないのです。

日本においてのエシュロンの監視対象

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