2019年2月26日 更新

ゴムなしでする心理とは?ゴムなしでの妊娠確率と外出しでの確率

妊娠中やピルを服用する彼女への避妊は、不要だと思っていませんか?また、外出しだったり排卵日後なら、妊娠確率がないため避妊が不要だと思い込んでいる人もいるでしょう。この記事では、ゴムなしの正しいリスクや、ゴムなしを求める男性心理について、ご紹介していきまます。

目次

ゴムなしとは?ゴムなしで性行為をする人は多い?

Condom Hold Sex - Free photo on Pixabay (78587)

避妊具といえば、コンドームを思い浮かべる人が多いでしょう。「ゴムなし」とは、避妊具であるコンドームを着用せず、セックス時に挿入を行うことです。

「彼氏がゴムなしを求める」「コンドームをしてくれない」など、悩んでいる女性の声を聞いたことがある人も多いでしょう。コンドームを着用せずセックスを行う「ゴムなし」行為をした割合は、1年間に限ったとしても、約55%という結果が出ています。

ゴムなしで性行為を行う人は、半数以上にのぼるのです。なぜ、ゴムなし行為をする人が、これほど多いのでしょうか。
Hiv Aids Condom - Free photo on Pixabay (78590)

それは、間違った知識を持っているからです。妊娠確率や、間違った避妊方法、そしてコンドームの避妊効果以外の役割を正しく理解していないために、ゴムなし行為をする人が多く存在しています。

この記事では、ゴムなし行為の正しいリスクと、男性がなぜコンドームの着用を嫌がるのか、ご紹介していきましょう。男性にとっても、女性にとってもゴムなし行為は非常にリスキーな行為です。パートナーや自分の人生を守るためにも、正しい知識を身に着けていきましょう。

本当に大丈夫?ゴムなしでの妊娠確率や危険性は?

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コンドームの大きな役割の一つが、避妊効果です。未成年であったり、一夜の関係、まだ妊娠を希望しない時、コンドームを使用して妊娠を避けます。

このことから、「コンドームを着用しなくても妊娠を避けられるから、ゴムなしでセックスする」という主張をする人がいるでしょう。しかし、本当にコンドーム以外のその避妊方法は、正しいのでしょうか。

間違った避妊知識によって、望まない妊娠をしてしまう場合もあるのです。また、コンドーム着用には、避妊効果の他に重要な役割があります。ここでは、ゴムなしで性行為を行うリスクについて、詳細にご紹介していきましょう。

排卵日前後の性行為=妊娠確率約30%

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女性には、一月に1回もしくは複数回、排卵日というものが存在します。排卵日とは、妊娠するために、卵子が卵管に排出される日のことです。平均的に生理の2週間後と言われています。排卵日前後は、卵子が卵巣から排出され、受精を待っている状態のため、妊娠確率が高くなるのです。

排卵日前後に、避妊を行わず性行為をすると、妊娠確率は約30%と言われています。10人中3人は、妊娠するという確率のため、決して低くはない数字でしょう。「排卵日を避ければゴムなしでも妊娠しない」という説は、こういった情報を正しく理解していないことが原因です。

望まない妊娠をするデメリット

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「排卵日を避ければコムなしでも妊娠しない」という説を立証するためには、排卵日を正確に把握しなければなりません。しかし、排卵日の予測は、女性本人の身体であっても非常に難しいのです。

排卵日を正確に知るには、まず、正常な生理周期の把握が必要になります。生理周期は平均25~38日と言われ、この日数以内に生理が訪れるのが一般的だと言われているのです。
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しかし、あくまで平均であって、生理周期には個人差があります。また、前月と今月の生理周期が全く同じとも限らないのです。生理は、女性の体質や状況に大きく左右されます。ストレスが多い時期や、食べ物によっても変わる場合があると言われているのです。

生理周期は日々変化し、把握が難しいことから、排卵日の正確な予測も非常に難しいと言えるでしょう。また、若年層は生理の状態も安定しません。月に複数回の出血があり、どの出血が生理なのか判断できなかったり、生理が一月に1回だったにも関わらず、排卵が2回行われる体質の女性もいるのです。

こういったことからも、排卵日を正確に把握し、避けながら性行為をするのは、非常に難しいことが分かるでしょう。排卵日を避けているつもりになっているだけであって、ゴムなしでの性行為をすると、望まない妊娠をする可能性があるのです。

HIV感染は他人事ではない

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ゴムなしでの性行為には、HIV感染のリスクがあります。HIVとはHIVウイルスに感染し、発症することで後天性免疫不全症候群となるのです。これが、エイズと呼ばれる状態になります。エイズを発症すると、免疫不全であることから、さまざまな病気を発症するのです。

HIVに感染すると、抗HIV薬を一生呑み続け、エイズの発症を防ぐ必要があります。最も多い感染経路は、性的感染です。HIVウイルスを持った相手と、ゴムなしで性行為をしたことによる感染が、最も多くなります。

HIV感染は、無症候期と呼ばれる症状が出ない時期があり、数年~10年以上無症候期が続く人もいるのです。そのため、本人も感染に気付かず、複数人とゴムなしで性行為を繰り返し、HIVウイルスを広げている恐れもあります。
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HIV感染やエイズという言葉は聞いたことがあっても、それらの感染症は、発展途上国や、自分とは関係ない世界の出来事だと考えている人がいます。しかし、HIV感染は、他人事ではありません。

世界中の感染者は約3,670万人となり、毎年約180万人の新規感染者と、エイズ発症により毎年100万人が亡くなっていると言われています。そして、日本の中でも、HIV感染者やエイズ発症者は存在しているのです。日本では2016年の統計で、2万7千人を突破したと言われています。

HIV感染では、本人に自覚が出にくく、外見的特徴も現れないことから、避けて性行為をすることは難しいでしょう。ゴムなしで性行為を繰り返すと、こういったリスクも発生するのです。

性感染症が不妊や健康被害に繋がることも

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HIV感染以外にも、ゴムなしで性行為することによって、感染する病気があることをご存知でしょうか。性行為によって感染する病気を総称して、STDやSTIと呼びます。梅毒や性器ヘルペス、クラミジアや淋菌感染症など、コンドームを着用しない性行為によって、感染する病気は少なくありません。

梅毒に感染していると、妊娠した時胎児にもうつる可能性があります。胎児に感染すると死産や早産、奇形などが起こることも示唆されているのです。また、クラミジア感染は、流産や死産に繋がる恐れもあると言われています。

健康被害が大きい性感染症の一つが、B型肝炎です。主に母子感染が多いとされていますが、B型肝炎もゴムなしでの性行為によって感染します。約20~30%がB型肝炎の感染により急性肝炎を発症します。そしてその中の1~2%が劇症肝炎を発症に、亡くなるケースも報告されているのです。

外出し&排卵日を避けるなら平気?ゴムなしでの性行為に潜む真実

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前項でお伝えした排卵日を避ける避妊と同様に、誤認されている避妊方法があります。それは、「外だし」と呼ばれる行為です。外だしとは、射精を膣以外の部分に行う行為のことになります。

ここでは、外だしや排卵日を的確に避けても妊娠する可能性、そしてゴムなし性行為に潜む真実について、ご紹介していきましょう。

外出しと妊娠確率を関連づけるデータはない

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まずはじめにお伝えすることは、外出しと妊娠確率を関連付けるデータは、存在しないということです。医学や研究が進歩し、これだけさまざまな検証がなされる現代であっても、外出しを行ったことによる避妊率は、発表されていません。

つまり、「外出しなら妊娠しない」という情報は、全くの根拠がない情報だと理解しましょう。たまたま、膣以外に射精し、たまたま妊娠しなかっただけにすぎません。外出しをには避妊効果があるとも、ないとも発表されていないので、妊娠確率と関連付けて考えるのは、危険でしょう。

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