2019年10月22日 更新

「あじゃぱー」の意味と元ネタは?昭和のブームとゾロリによる再燃

「アジャパー」という言葉を知っていますか?昭和に流行語となった言葉ですが、最近ではテレビアニメ「かいけつゾロリ」でも登場し、若い世代でも聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?どんな意味の言葉なのか、元ネタは何なのかを紹介します。

目次

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あじゃぱーが流行語となるきっかけとなった「吃七捕物帖」という映画を見たことがあるという人は、少ないのではないでしょうか?戦後の時代の映画なので、かなり古い作品となっています。

作中での「珍妙にして驚け」と命じられた際に、「アジャジャーにしてパーでございます」と返したセリフが元ネタとなっています。

このシーンが「あじゃぱー」となる「アジャジャーにてパーでございます」のセリフが出てきたシーンです。このシーンのある映画「吃七捕物帖」とセリフを言った俳優「伴淳三郎」について詳しく紹介します。

喜劇俳優「伴淳三郎」

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あじゃぱーの由来でも述べましたが、喜劇俳優の「伴淳三郎」という人が映画のなかで言ったセリフがきっかけとなっています。

あじゃぱーが流行したことにより、伴淳三郎という芸名から「ばんじゅん」の愛称で人気となり、俳優として活躍していたのはもちろん、テレビの出演も多くありました。

また、「アジャパー天国」や「名探偵アジャパー」といったアジャパーを売り出した作品も制作されていて、出演作品は数多くあります。

こういった当時のテレビや映画でのあじゃぱー売りによって、より流行し、多くの人に広まった言葉となりました。伴淳三郎も当時引っ張りだこの人気俳優となりました。

映画「咆七捕物帖」

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あじゃぱーのセリフが使われたのは、「吃七捕物帖・一番手柄」という映画です。1951年に公開の歌やギャグを取り込んだコメディ要素のある時代劇です。

上記でも挙げましたが、作中の1シーンで「珍妙にして驚け」という命に対し、伴淳三郎が発したセリフです。

元々「一瞬にしてパアでございます」だったセリフを「アジャジャーにしてパーでございます」と山形の方言であるアジャジャーを混ぜたセリフにしたところ、それが受けて流行語にまでなりました。

名探偵アジャパー氏

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あじゃぱーが大流行したことにより、制作された映画です。この流行をきっかけに、あじゃぱーの言葉の付いた映画が制作されました。

名探偵アジャパー氏は、凶悪な脱獄犯であるダバオの狼が主役となり、それを追う名探偵である阿地弥八が登場します。この悪党役と探偵役の二役を伴淳三郎が演じています。

顔がそっくりになった二人という役で、馬鹿馬鹿しいコントのような場面も多く、もちろんあじゃぱーな場面も登場するコメディ映画です。

「咆七捕物帖」から2年後の作品

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「名探偵アジャパー氏」は吃七捕物帖から2年後の、1953年の作品です。「吃七捕物帖」によりあじゃぱーの言葉が流行したことにより制作されました。

流行りが廃れていない、2年後という期間で公開されています。流行りものに便乗することによって売り出していますが、それほどまでに当時大流行していたことが伺えます。

また、名探偵アジャパー氏のほかにも、アジャパー天国という映画も同年に制作されています。

主演はもちろん伴淳三郎

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名探偵アジャパー氏の主演はもちろん「あじゃぱー」の生みの親である伴淳三郎です。伴淳三郎の爆発的な人気によって作品もヒットしています。

数多くの作品に出演し、主演を務めているものも多数あります。当時はその人気ぶりにより、主演映画はヒット作となるものが多くありました。

名探偵アジャパー氏は伴淳三郎の一人二役が楽しめ、伴淳三郎あっての作品ということもあるので、熱狂的なファンにはたまらない作品となっています。

かいけつゾロリによる再燃

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「かいけつゾロリ」は知っている人が多くいるのではないでしょうか?若い世代でも、小学校の図書室にかいけつゾロリの本が置いてあったり、小学生向けの漫画雑誌で掲載されていたこともあります。

かいけつゾロリのテレビアニメも放送され、アニメ内で「あじゃぱー」の言葉が登場し、元ネタや流行していたことを知らない世代にも広まることとなりました。

2004年に「かいけつゾロリ」がアニメ化され、その後も続編となるかいけつゾロリシリーズがあります。また、映画も多数公開されている人気のアニメです。

TVアニメ「まじめにふまじめ かいけつゾロリ」で登場

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「まじめにふまじめ かいけつゾロリ」は、2005年2月から2007年1月まで放送されていたテレビアニメです。児童書の「かいけつゾロリ」シリーズが原作となっているアニメで、2年間で全97話放送されました。

ゾロリシリーズの中で「あじゃぱー」が登場しており、これが平成時代にあじゃぱーという言葉を広めたきっかけとなりました。

アニメでは、最後のオチでのお決まりのセリフといったような感じで使われています。

OP曲「あじゃぱー」

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まじめにふまじめ かいけつゾロリのオープニングテーマが、「あじゃぱー」という曲になります。サビの部分であじゃぱーが連続で歌われる歌詞となっています。

アニメを見ていた人は、あじゃぱーの部分が耳に残っているという人も多くいるのではないでしょうか?子供向けなので、シンプルで楽し気なメロディーです。

主役であるゾロリの声優を山寺宏一が務めており、オープニングテーマであるあじゃぱーの歌も担当しています。

かいけつゾロリってどんなアニメ?

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かいけつゾロリは主人公であるきつねの「ゾロリ」と、子分であるイノシシの双子の兄弟「イシシ」と「ノシシ」が修行の旅をしながら行く先々で活躍をするストーリーです。

親父ギャグやおならなど子供に受ける面白さがたくさん盛り込まれています。子供向けとして、戦わず、人を傷つけずにハラハラドキドキさせる話を作ることを大切にしていると作者は述べています。

ママに頼っていたばかりのゾロリが、ママが死んでしまったことにより自立し、イシシとノシシの手本となるためにも、しっかりしなければいけないという、大人になっていく様を描いた深いメッセージ性のあるアニメでもあります。

「あじゃぱー編」

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