2019年6月2日 更新

プレグナンツの法則の内容と要因!ゲシュタルト心理学との関係と実験も

プレグナンツの法則という言葉をご存知でしょうか?実は、日常でも利用されている心理学における法則のことで、デザインやPOP広告、リモコンなど、わかりやすく使いやすくするためにも活用されています。ゲシュタルト心理学との関係性も含め、分かりやすく解説いたします。

プレグナンツの法則って何?

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プレグナンツの法則(またはプレグナンツの原理)とは、チェコの心理学者であるマックス・ヴェルトハイマーによる知覚に関する法則のことです。

人間が何かを認知、知覚する時には、その対象を個別に認識しているわけではありません。単純で規則性のあるまとまりに無意識にグルーピングすることで認識しています。たとえば点線は、短い線が個別に一杯並んでいるように見えるわけでは、一本の線としてつながっていると認識します。

このフレグナンツの法則は、リモコンやデザインを含め、日常のあらゆる身近な所で活用されているのです。読み進めることで、意外なところに活用されていることが分かり、分かりやすいデザインのためのルールが知識として習得できますので、最後までぜひご拝読ください。

プレグナンツの法則とは

Neurons Brain Cells - Free image on Pixabay (335567)

プレグナンツの法則は、デザインを見やすくする効果があります。また、ゲシュタルト心理学というものとも深く関係しており、身の回りのデザインを含め、誰でも視覚的に判別し、見やすくするために実用としても活用されていますので、ここでは、ゲシュタルト心理学も含め、まずは大まかに概要を説明いたします。

初めは説明が抽象的で、具体例が思い浮かばないこともあるでしょうが、徐々に詳しく具体例を交えて紹介いたしますので、これを知ることで、身近なものがどういった目的をもってデザインされているかなどが分かるようになり、見える世界が変わることでしょう。

脳の情報処理における法則

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分かりやすくデザインするためには、脳が疲れないように、脳内処理を減らす工夫が必要です。似た物同士でまとめたり、グループ化することで、「パッと見て誰でも分かるようにする」という法則です。これは、資料作りやプレゼン、POP広告にも活かす事ができます。

プレグナンツの法則とは、ゲシュタルト心理学と言われるものの根幹となる重要な概念です。人は「一連のあいまいな要素を単純な形で解釈する」という傾向があります。パッと見て分からない物は、複雑すぎたりする可能性があります。

脳はできるだけ楽に負担なく判断できるものを優先して認識するため、パッと見てすぐ判断しなければいけないような3食の分かりやすい信号など、瞬時に分かるということはとても大切なのです。そのため、脳の情報処理の負荷を減らすことが重要となります。

プレグナンツの意味

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また、「プレグナンツ」という言葉の意味は、もともとドイツ語で、「簡潔な」という意味を表します。簡潔に見せるわかりやすく見せるための法則」ということです。英語では「pregrants」と書き、プレグナンツの法則をドイツ語ではlaw of prägnanzとスペリングします。

ゲシュタルト心理学の中核

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ゲシュタルト心理学とは、後程詳しく説明しますが、「私たちの思考は個々のバラバラな情報の寄せ集めではなく、1つの集合体として情報をとらえて認識する」という心理学のことです。

デザインにおける「ゲシュタルトの法則」は、私たちが似たものや近いもの脳内で勝手にグループ化したりする特性がある法則のことを意味します。

プレグナンツの法則は、そのグループ化のパターンをいくつかの項目別にまとめたものです。つまり、ゲシュタルト心理学の中核を担っている法則ということになります。

ゲシュタルト崩壊とは?

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ゲシュタルト崩壊とは、そのようなまとまりとして認識する事ができなくなる(崩壊する)現象のことです。俯瞰して見て、まとまりのある構造に普通は見えるのですが、それを構成している個々の構成部分がバラバラに見えるようになってしまう現象です。

ゲシュタルト崩壊について、分かりやすく言うと、ずっと文字などを見続けていると「あれ?この文字って、こんな形だったっけ?」と感じてしまう現象とも言えます。基本的に、文字や図形などは、パッと見た瞬間、すぐに何の文字か分かるのですが、ずっと見ていると、単純な図形としてしか見えなくなるのです。

人間の認知の不思議な部分とも言えます。これは、認知に障害を持つ人だけでなく、健常者にも見られる現象なのです。よって、日常生活において、そのように感じたら、「これがゲシュタルト崩壊なのだな」と理解していただければ正解です。

デザインを見やすくする効果がある

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似た物同士でまとめたりすることは、ノートを捕る際にも活用されますので、基本的にこの法則は、デザインとしても見やすくする事ができます。

色分けしたり、ジャンルごとにかたまりとしてまとめたり、日常でも活用することで、資料づくりや広告デザイン、販促POPや、陳列など、あらゆることに活かせます。

プレグナンツの法則の別名

Geometry Mathematics Cube - Free image on Pixabay (335539)

プレグナンツの法則は、別名、簡潔の法則とも言います。群化の法則や体制化の法則とも言います。さらに知覚特性の法則とも言います。これから改めて分かることは、シンプル化してグループ化するということがくみ取れます。

プレグナンツの法則

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ここでは、プレグナンツの法則の8つのルール、要因について説明していきます。近接の要因、閉合の要因など、今までに見た事のあるものもあるでしょう。心理的に無意識にみんながパッと見て、どのように見えるのか、その傾向に共通点があることをまとめたものです。

言われてみると、確かにそうだなと思えるものばかりですので、1つずつ見ていきましょう。

近接の要因

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近接の要因とは「○○ ○○ ○○ ○○」のように、近くにある物同士が一塊のグループとして認知されることを指します。人は距離が近いもの同士を、無意識に同じグループであると認識してしまうという法則のことです。距離が遠いものは別グループとして認識しがちです。

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