2019年7月14日 更新

バミューダトライアングルの多くの謎!事件や事故の原因や真相は?

そこを通ったものは必ず姿を消すと言われる魔の海域『バミューダトライアングル』。その原因と真相は?海底に隠された都市の正体は?ここでは過去から現在までの様々な事件を解明しながら、バミューダトライアングルの謎に迫っていきます。

目次

Fire Gas Burn - Free photo on Pixabay (470618)

メタンハイドレートとは、メタンガスが水分子と結びついて作られる氷状の個体です。火を近づけると燃えるため「燃える氷」とも呼ばれます。エネルギーが膨大で二酸化炭素の排出量も少ないことから、石油に代わる次世代資源として期待されています。

2003年9月に出版されたアメリカの物理学雑誌でも、バミューダトライアングルの事故がメタンハイドレートによる物という説が取り上げられました。

ここではバミューダトライアングルで発生した事故に、メタンハイドレートがどのように関わってきたかを解説していきます。

船舶の沈没の原因

Pearl Harbor Ship Warship - Free photo on Pixabay (470620)

バミューダ海域の底には、メタンハイドレートのエネルギーが大量に蓄積されているそうです。これが海底火山の噴火に巻き込まれると、メタンの泡が大量発生し、海上の船も浮力を失って沈没します。

例えこれを免れたとしても、メタンが海中で爆発すれば船底に大きな穴が空き、海中へと引きずり込まれてしまいます。

メタンは個体から気体になる時、体積が164倍にも膨張すると言われています。これをブローアウト現象といい、現在でも船が事故に巻き込まれる原因となっています。

航空機の墜落の原因

Airplane Crash Accident - Free photo on Pixabay (470625)

メタンガスは空気よりも軽く、一度水面に出るとそのまま上空へと上がっていきます。この状態で飛行機が通りかかると、エンジン内の酸素不足により不完全燃焼を起こし、飛行機そのものが機能停止、またはガス爆発を起こす危険があります。

この説は飛行機のエンジンとタービンの関係上、理論上の説明がつくため、有力説のひとつに数えられています。ガス爆発が起きた時に電磁波をばら撒くため、レーダーやコンパスがおかしくなるという説もきちんと立証されます。

メタンガスが発生する理由

Sewerage B224 Illuminated - Free photo on Pixabay (470628)

世界中の海域の中でも、バミューダトライアングルはメタンハイグレードが特に発生しやすいと言われています。この海域は世界でも最大級の暖流が頻繁に流れ込むため、メタンガスが放出されやすいのです。

メタンハイドレートは多少の水温の変化でもメタンガスに変わりやすく、バミューダトライアングルはメタンの海、死のげっぷであるとも言われています。

バミューダトライアングルの海底にはガス爆発によって生じたクレーターが頻繁に発見されており、各地に点在するクリスタルピラミッドもメタンハイドレートの塊ではないかと言われています。

残骸が発見されない理由

Accident Crash Debris - Free photo on Pixabay (470633)

航空機や船舶の残骸が発見されない最大の理由は、メタンガスの放出により舞い上がった土砂が、沈んだ残骸の上に蓄積してしまうためだと考えられています。

メタンガスの爆発は船や飛行機を吹き飛ばすだけでなく、自然の地形をも変えてしまう恐ろしい力を秘めているのです。

ナショナル・ジオグラフィック誌の記事にも「放出されたメタンは大気中で激しい乱気流を生じさせ、それが飛行機や空を飛ぶ生き物に深刻な害を及ぼす」という説明がなされています。

チャールズ・ベルリッツの著書はデマ?

Book Empty Pen - Free photo on Pixabay (470643)

史上類を見ない超常現象の著書として、常に世界的な脚光を浴び続けてきた「謎のバミューダ海域」。ところが翌年、ローレンス・D・クシュという人物が、これらの記述は嘘であるという主張を掲げます。

今日記録されているバミューダトライアングルの怪事件に真偽が入り乱れているのも、チャールズ・ベルリッツとローレンス・D・クシュの主張が真っ二つに割れたためと言われています。

ここではローレンス・D・クシュがどのような主張を唱えたのか。捏造だとして非難した点について紹介していきます。

ローレンス・D・クシュの主張

Finger Touch Hand - Free photo on Pixabay (470655)

ローレンス・D・クシュは、アリゾナ州立大学図書館の司書を務める人物です。

クシュは著書「魔の三角海域」にて、チャールズ・ベルリッツが書いた事件の内、36件中少なくとも23件は事実の誤認・歪曲・誇張・創作によるもの、突拍子もない推理によって世間の関心を煽ろうとする目的で捏造された物に過ぎないと主張しました。

これはベルリッツ一人の行動ではなく、彼を支持する作家、超常現象研究家たちが過剰に担ぎ上げたためであるともクシュは主張しています。

単なる遭難事故を怪事件に仕立てあげている

Musician Guitar Guitarist - Free image on Pixabay (470662)

クシュは、ベルリッツが取り上げた事件は単なる遭難事故であり、宇宙人説やブラックホール説などの超常現象とは何の関連性もないと主張しています。

例えば失踪事件があった日は、いずれもシケが大量に発生しており、悪天候だった可能性が高いなど、あらゆる怪事件に科学的な根拠を裏付けて否定してきました。

他にもクシュは、バミューダトライアングルの肯定者ですら信じていない事件でさえ、あたかも怪事件であるかのように作り変えていると主張しました。これを世間が放置したため、ありもしない伝説がますます誇張されてしまったと嘆いたそうです。

そもそも遭難事故の記録がない

Handbook Empty Card - Free photo on Pixabay (470672)

クシュによれば、バミューダトライアングルで発生した事故の中には記録自体残っていないもの、完全な作り話であるものが多数存在するそうです。

1840年のロザリー号事件や1962年のパイパー・アパッチ機事件なども、事件の記録、船舶・飛行機自体がそもそも存在していなかったと言われています。

ブラックホールも海底爆発もUFOも、その全てが作り話。確たる証拠が何もなかったため、クシュに痛烈な批判を受ける結果となってしまいました。

事実を誇張・歪曲している

Binary Random Numbers - Free vector graphic on Pixabay (470679)

バミューダトライアングルの遭難事故には、記録が存在しない物だけでなく、事実を誇張・歪曲したものも存在します。船だけが残って乗組員だけが消えてしまう事件も、クシュは捏造であると批判しています。

1969年のビル・ヴェリティ事件では、バミューダ海域で失踪したとされる人物が、その後もヨットで航海をしていることをクシュと電話で話していました。

1950年のサンドラ号遭難事件でも都合の悪い部分を改竄し、さも謎の消失をしたかのように装っていたそうです。

別の場所で起きた事故

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