2019年7月13日 更新

セカンドレイプとは?詩織さんの勇気ある行動からみる現状とは

特に弱い女性や子供がターゲットにされやすい被害にレイプがあります。そして、日本は「加害者よりも被害者の方が守られる国」と言われています。性的暴力を受けることは人生に暴力を受けるほど深刻なものなのに、告発する側がもれなく受けることになるのがセカンドレイプです。

被害者の心を苦しめる2次的レイプ

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考えるのも恐ろしいですが、あなたがレイプを受けたとします。それだけでもかなり生きていくのが困難なほどのトラウマを抱えてしまいますが、負わされた心の傷が大きければ大きいほど、告発しようとすればもれなく、もう一度その何倍も傷つく被害を受けることになります。

それが『セカンドレイプ』です。「告発しなければよかった」と苦しみ続ける女性がほとんどです。レイプを受けることで「女性は受け身だ」ということを嫌というほど思い知らされます。それでも、立ち上がる女性が出てきたことで世間が揺れ始めました。

さらに、様々なセクシュアリティーが珍しくなくなってきた現代では「レイプを受けるのは女性だけではない」「女性以外の性を持つ人もレイプ被害にあっている」「子供をレイプのターゲットにする男性」も深刻な問題とされるようになっています。

セカンドレイプの意味

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レイプを受けてしまって心がつぶれそうなところに、レイプや性犯罪・性暴力被害者を診察する産婦人科医や、事情聴取をする警察官が「被害者にも責任がある」という発言をしたり、好奇心的な目で見られることなどにより、レイプされた後にもう一度受けてしまうことになるレイプが『セカンドレイプ』です。

いかに被害者に同情的で、犯人を批判することを目的とした報道や接し方でも、その事件が話題にされること自体が被害者にとっては苦痛でしかありません。「もし自分がレイプされたとしたら?」と考えるだけで「そんなこともあったね」などという思い出に変わるわけないと想像できます。

法廷で弁護側が被告人のために行う主張や尋問それ自体に、さらに苦痛を強いられます。恐怖しか感じない時間を思い出すように指示され「その時あなたはどう思いましたか?」「その時身に着けていたものは?」などと、もう一度その恐怖体験をさせられます。

性犯罪の被害者が受ける二次的被害

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性犯罪の被害者が受ける二次的被害とは、「魂の殺人」と呼ばれるレイプを受け自分が殺された気持ちになるほど苦痛を受けているのに、さらに自分の過失が疑われ、好奇な目で見られ、大きく話題にされることでまたレイプされているような苦痛を受けることです。

告発すれば、さらに法廷で「受けたレイプ」をたどるように思い出さすように指示され、またレイプを受けるようなかなりの苦痛を強いられます。レイプされたらまたレイプされ、またレイプが続くような感覚です。

さらに、人間不信や無力感がが強まり、安心感が損なわれ、レイプや性犯罪・性暴力そのものへの恐怖心で立ち上がれないほどノックアウトされます。「自分は不潔で汚れた汚いもの」と自分で自分を傷付け始め、ますます傷ついていきます。

告発する過程で受ける社会からの被害

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レイプを告発することで、助けてくれると思っている人たちから信じられないような言葉の性的暴力をさらに受けることになります。「レイプを受ける女性の気持ちがわかるはずがない」とわかる男性からだけではありません。「わかってくれる」と思っていた女性からもです。

例えば「処女でないなら、レイプされてもたいした問題じゃない」「わざと肌を隠して男を誘惑したのでは?」「肌をさらす女は男を挑発しているから、レイプされても文句は言えない」など、ボロボロに傷ついている人に向かって、まるで「レイプした方は悪くない」と説教するようです。

さらには「女が簡単にセックスさせない性的に厳格な社会だからレイプが起こる」などという、完全なオス目線で「メスには性的な決定権がない」などというセックス理解に基づくレイプ免罪言説もあります。

報道などもそれに当たる

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女性をレイプする男性に対して「報道されてもなんとも思わない」「仕方がない問題があった」ような報道のされ方や受け取り方をするのに、された女性はまるで「淫乱」「媚びていた?」「たくらみがあって仕掛けた?」などと犯人のように報道されます。

特に日本の報道はレイプを「いかにかわいそうか?」お涙頂戴の物語にしたがり、加害者に迷惑がかかるような「プライバシー」に関わる報道はせずに、被害者にはとことん迷惑になるようなかわいそうだと思わせてくれる「プライバシー」を根掘り葉掘り報道します。

見ている方も「いったい何を報道したいのか?」戸惑うほどです。「もし自分がその立場だったら?」を考えるとゾッとします。

現場から逃げられても迫るセカンドレイプ

Crying Sad Child - Free photo on Pixabay (474484)

もしレイプの途中に現場から逃げきることができても、体が逃げられただけで、心がレイプから逃げ切れることは一生ありません。途中で逃げたからどうだという問題では済むわけがありません。

思い出すだけで体の震えがとまらない経験の途中で逃げられたからといって、魂が押しつぶされたことに変わりはありません。レイプなどという犯罪で押しつぶされた魂が完全に回復することは不可能です。それほどまでにレイプは心と体、そして魂を犯される犯罪です。

日本の性犯罪の現状

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「日本の性犯罪件数が低いのは申告されていない・隠蔽されているから」という暗数論があります。平成29年の犯罪白書によると、日本の強姦の認知件数は1年間で1250件で、暗数を踏まえると約10000件にも増えます。

もし仮に、被害経験のある女性が全員、繰り返し被害にあうことなく生涯に1回レイプに遭うと仮定しても、年間およそ5万件のレイプが起こっている計算なります。実際には、レイプ被害は、特定の層に集中する傾向にあるので、1人が生涯で複数回レイプを経験することがしばしばあるそうです。

1人が複数回レイプ被害を経験しているとすると、1年ごとの件数はさらに増加するなど、信じられないようなデータが出ています。

性犯罪の告発は2割いかない

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性犯罪の告発率は2割ない理由のひとつが『セカンドレイプ』といわれています。性犯罪、性暴力の被害者が、診察する産婦人科医や事情聴取をする警察官から「被害者にも責任がある」という趣旨の発言を受けたり、好奇の目で見られたりすることで、さらに心理的・社会的ダメージを受けます。

被害者に同情的で犯人の批判を目的とした報道や接し方でも、事件を話題にされること自体が、被害者にとって苦痛になります。そのうえ、原則公開とされている法廷で、弁護側が被告人のために行う主張や尋問でも被害者を傷つけるからです。

2017年に性犯罪規定改正

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2017年6月、明治40年の制定以来なんと110年ぶりに性犯罪に関する改正刑法が国会で可決・成立しました。決して厳罰化ではなく、これまでが軽すぎ甘すぎでした。

『強姦罪→強制性交等罪』=「名称変更・被害者の性別も問わないことに」『厳罰化』=「強姦罪の下限を懲役3年→5年に引き上げ」『非親告罪化』=「被害者の告訴がないと起訴できない親告罪→被害者の告訴がなくても起訴する事ができるように」

『監護者による子どもへの性的虐待を処罰』=「18歳未満の人に対して、親などの監督・保護する立場の人がわいせつな行為をした場合、暴行や脅迫がなくても処罰されることに」

知人からのレイプが7割以上

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