2020年2月12日 更新

日本三大鍾乳洞とは?自然が作り出した大迫力の鍾乳洞の見どころを徹底紹介!

自然の偉大さや荘厳さを感じるスポットと言えば山や海が思い浮かぶ人も多いでしょう。しかし、今、鍾乳洞が注目を集めています。日本にも鍾乳洞はあり、「日本三大鍾乳洞」が存在します。今回は、日本三大鍾乳洞や有名な鍾乳洞について詳しく紹介します。

秋芳洞の見どころと言えば、入り口から300mほどのところにある「百枚皿」が挙げられます。水が流れ込んだり乾いたりを繰り返しながら、石灰質が水たまりの周辺部分に溜まり、壁のようになったことから皿のような形になりました。

自然にできた光景とは思えない程、綺麗に皿ができています。現在も地下水が溜まっていますが、遠い未来では乾いてしまい、皿の成長も無くなると言われています。

その他にも「石灰華柱」が有名です。「黄金柱」との愛称で親しまれている石灰華柱は、高さ15m、幅4mの巨大な柱となっています。記念撮影スポットであり、近くで見るとその大きさに驚くことでしょう。

アクセス方法

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秋芳洞は秋吉台国定公園に属しており、山口県を代表する観光スポットとなっていることから、主要駅からバスが出ています。新山口駅・青海大橋・山口駅・東萩駅・美祢駅から「秋芳洞バスセンター行き」に乗りましょう。

JR新山口駅からは40分、下関駅からは約2時間、JR山口駅からは1時間ほどで到着します。バスの料金も1,000円前後と気軽にアクセスできる点が、年中観光客が訪れる理由となっています。

夏の暑い時期でも洞窟内は17度前後に保たれているため、避暑地としても人気です。

お住まいの県にもあるかも?全国の有名鍾乳洞を紹介

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日本三大鍾乳洞は有名な観光スポットとなっていることもあります。しかしその他の鍾乳洞はあまり広く知られていない場合もあります。

ここでは日本にある有名な鍾乳洞を紹介します。もしかしたら、あなたの住んでいる地域にも鍾乳洞があるかもしれません。

面不動鍾乳洞

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面不動鍾乳洞は、奈良県吉野郡にあります。近くには洞川温泉があり、近鉄下市口駅からバスで向かい、温泉から20分ほど歩くと鍾乳洞に到着します。入場料は大人400円、子供200円です。

面不動鍾乳洞は昭和8年に橋本広吉翁によって発見され、5年かけて発掘されました。この辺りは石灰岩を含む水成岩地帯であり、カルスト地形となっています。

高地に位置しているため、鍾乳洞内の温度は年中8度程度しかありません。面不動鍾乳洞ではストロー状の鍾乳石がよく見られ、観光客の目を楽しませています。

宇津野洞窟

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栃木県佐野市にある鍾乳洞は「宇津野洞窟」です。東武佐野線葛生駅から入り口の前までバスで行くことができるほか、車の場合は佐野田沼ICから25分程度とアクセスしやすい場所にあります。

全長100mほどの小さな鍾乳洞であり、入場料は無料です。鍾乳洞の中には裸電球があるのみなので、じっくり観察したい人は懐中電灯を持参しましょう。それでも入場無料でいいのかと思ってしまうほど、綺麗な鍾乳石を見ることができます。

かなりひっそりとあるため、この鍾乳洞を訪れた事がある人はまさに洞窟マスターと言えるでしょう。

井倉洞

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岡山県新見市にあるのが「井倉洞」です。JR井倉駅から徒歩で15分ほどのところにあり、入場料は大人1,000円となっています。全長1,200m、高低差90mの鍾乳洞で、自然が織りなす美しさや迫力を感じられます。

「銀すだれ」「水衣」「くらげ岩」などユニークな名前が付けられており、見るべきスポットが多くあります。歩いて40分程で見て周れるため、じっくりと観察し、お気に入りの鍾乳石を見つけてみてください。

また、出口付近には、悲しい恋愛の末に投身自殺を図った女性を祀った「阿里佐の宮」があります。ここは縁結びやカップルの守り神としてパワースポットとなっています。こちらも井倉洞を訪れる際には外せないスポットです。

河内風穴

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「河内風穴」は滋賀県犬上郡にあります。総延長は10kmを超え、国内で4番目に長い鍾乳洞です。また、霊仙山には数多くの風穴がありますが、内部公開されているのはこの河内風穴のみです。

風穴とは鍾乳洞の一種で、洞窟の中と外の気温差や気圧差で風が生じ、洞口付近で強い大気循環がなされているものを指します。明治時代には年中涼しいことを活かして、天然の冷蔵庫として使用されていました。

河内風穴は4層構造になっていますが、一般公開されているのは一層目の200mほどと二層目のみです。二層目までは梯子を上ります。滑りやすくなっているので、レインブーツやスニーカーなど滑りにくい靴で行きましょう。

年間2万人ほどの観光客が訪れる、滋賀の隠れた観光スポットとなっています。鍾乳洞だけでなく、近くを流れる清流や森も楽しめます。

日原鍾乳洞

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鍾乳洞があるのは地方だけと思っている人も多いのではないでしょうか。実は首都である東京都内にも鍾乳洞はあります。「日原鍾乳洞」は西多摩郡にあり、東京都の天然記念物に指定されています。

関東地方では最大級の鍾乳洞なので、関東圏に棲んでいる人で鍾乳洞を気軽に訪れたいという人におすすめです。かつては山岳信仰で栄えた日原ですが、日原鍾乳洞は混雑時には周辺道路が渋滞するほどの人気があります。

ただし現在は台風19号の影響で都道日原鍾乳洞線が崩落しており、アクセスすることができないため休業状態となっています。再開の目途はたっていませんが、ツイッターやフェイスブックで営業再開する際にはお知らせされるようです。

竜ヶ岩洞

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静岡県浜松市にある「滝ヶ岩洞」は、1981年に洞窟愛好家2名によって発見されました。竜ヶ石山にあり、鍾乳洞を構成する地層は2億5千万年前のものとされています。

洞窟から5分のところに「滝ヶ岩洞入り口」のバス停があるので、バスでのアクセスが便利です。総延長は1046mあり、そのうち約400mが一般公開されています。

浜松市民であれば小学校の遠足などで訪れる定番スポットであり、マイナスイオンの濃度が高いので癒しのスポットとしても知られています。

自然に形成されたユニークな形の鍾乳石はそれぞれに名前が付いており、何に見えるか話ながら巡るのも楽しいでしょう。洞窟の先には資料館があり、鍾乳洞について学ぶこともできます。

日本とは違う魅力!海外の鍾乳洞を紹介

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石灰岩が分布している地域では、鍾乳洞ができる可能性があります。鍾乳洞は日本独特な地形なのではなく、世界的に見られるものです。

日本と比べて鍾乳洞がユニークなものや、規模が多いものも多くあります。ここでは海外にある鍾乳洞を紹介します。旅行の寄り道先として参考になるかもしれません。

ポストイナ鍾乳洞

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