2020年5月13日 更新

富士ガリバー王国の現在は?閉鎖の原因と宗教との関係の噂についても

1997年にオープンした富士ガリバー王国は、開園当初は賑わいを見せていたものの2001年に閉鎖されました。閉鎖した理由はさまざまですが、大きな原因はオウム真理教という宗教団体の風評被害にあります。解体された現在の様子や中に入れるのかについてご紹介します。

富士急ハイランド公式 on Instagram: “_ おなじみの第一入園口が期間限定でハロウィン仕様になっています🎃 園内にもハロウィンのフォトスポットが登場! . FUJI-Q Halloween2019!ぜひお越しください! . #富士急 #富士急ハイランド #fujiq #fujiqhighland #ハロウィン…” (751678)

富士急ハイランドは1961年に開園した富士五湖国際スケートセンターが前身の遊園地で、1969年に改称しました。絶叫マシーンを多く導入していることで人気を集めています。

山梨県富士吉田市にある富士急ハイランドと西八代郡上九一色村にあった富士ガリバー王国は22キロほどしか離れておらず、比較的近い場所に位置していました。

そのため富士ガリバー王国に行くのなら歴史があり、面白い場所だと分かっている富士急ハイランドに客を取られた可能性があります。

不便なアクセス

Street Road Horizon - Free photo on Pixabay (751706)

都心からアクセスするためには高速道路を利用します。中央自動車道の場合はインターを降りてから30分、東名高速道路の場合はインターを降りてから60分かかり、アクセスがしづらい場所にありました。

一方富士急ハイランドは校則を利用するものの、インターを降りてすぐに到着します。また、電車やバスでも訪れることができるためアクセスが容易です。

アクセスが不便だと客足が遠のくのは当然といえるでしょう。富士急ハイランドとの競合も相まってオープンから4年で閉鎖する事態となったのでした。

閉鎖の大きな原因は「宗教」だった?

Stained Glass Spiral Circle - Free photo on Pixabay (751708)

客足が伸び悩んだ理由は富士急ハイランドとの競合や不便なアクセスが挙げられますが、大きな原因は同じ村内にオウム真理教の施設があったためではないかと囁かれています。

オウム真理教が起こした事件について見ていきましょう。

オウム真理教の風評被害

Tea Lights Candles Light - Free photo on Pixabay (751709)

上九一色村はかつてオウム真理教の活動拠点となっていて、複数の施設が建設されていました。施設はサティアンと呼ばれ教団の修行場や毒ガスの製造場として利用されていたことがあり、上九一色村にはオウム真理教のイメージがつきまとっていたのです。

富士ガリバー王国は村の負のイメージを払拭するものとして期待されていましたが、風評被害を免れることはできませんでした。現在上九一色村は富士河口湖町や甲府市と合併して村自体が消滅しています。サティアンはオウム真理教が事件を起こした後に解体され、今は富士ヶ嶺公園という公園になりました。

公園からは富士山が見えることから多くの観光客が訪れる場となっています。しかし園内にはオウム真理教の起こした事件で亡くなった犠牲者のための慰霊碑が建てられており、事件が風化することはありません。

オウム真理教が過去に起こした事件

Background Blood Stain - Free image on Pixabay (751710)

上九一色村の第7サティアンではサリンを製造する施設が建設されていました。ダミーの会社を設立して薬品を入手しサリンを製造する予定でしたが、1995年に警察による強制捜査で事件が発覚しサリンの製造は未遂に終わりました。

この騒動はサリンプラント建設事件と呼ばれ19名が殺人予備罪で起訴されています。しかしオウム真理教は別の棟で製造したサリンを使い1995年に地下鉄サリン事件を起こしました。

地下鉄サリン事件とは教団が地下鉄の車内にサリンを散布して乗客や駅員13名が亡くなった事件です。

富士ガリバー王国の当時の姿を写真で紹介

Photo Camera Photography Old - Free photo on Pixabay (752985)

富士ガリバー王国のガリバー像や建物が撤去される前の写真を見ていきましょう。

一番の見どころだったガリバー像

全長45メートルのガリバー像は、施設一番の見どころでしたが、閉鎖後は顔や胴体に落書きされています。閉鎖直後は富士ガリバー王国に忍び込むことができたのでしょう。さびれていて寂しい雰囲気であることが写真から伝わります。

ガリバー像や建物は撤去されているため現在は更地となっています。

メルヘンな北欧の建物

富士山がきれいに見えることで当時は賑わいを見せていましたが、閉鎖後は富士山と北欧のメルヘンな建物の組み合わせが異質な雰囲気を漂わせています。大勢の人が訪れるテーマパークだったことが信じられないようなすたれ具合です。

富士ガリバー王国は心霊スポットとしても知られている

Gang Dark Gloomy - Free photo on Pixabay (751711)

構造物が解体される前の富士ガリバー王国が心霊スポットとして知られていました。特に心霊スポットとして人気だったのが洋館とミラーハウスです。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

洋館

Country House Building - Free photo on Pixabay (751712)

洋館は北欧の街並みをイメージして造られたものでレストランやおみやげ屋があった場所です。閉鎖された後の静けさの中にメルヘンチックな建物がある違和感が心霊スポットになった理由だと考えられています。

ただし、実際に心霊現象が起きた事実はありません。

ミラーハウス

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