2019年10月27日 更新

ハローキティ事件とは?事件の概要や事件のその後についても

1999年に香港で起こった『ハローキティ事件』。この事件は当時の香港を震撼させた凶悪事件であり、また非常にミステリアスな方法で解決されました。この記事では『ハローキティ事件』の詳細や由来、類似事件などを紹介していきます。

現場は強烈な悪臭と無数のハエが飛ぶ地獄絵図でした。そんな現場で警察は廊下の奥に無造作に置かれたハローキティのぬいぐるみを発見。

ぬいぐるみを調べて見ると、ぬいぐるみではありえない固い感触が。中身を開けてみたところ樊さんの頭部が入っていたそうです。この時樊さんの頭部を煮た鍋も押収されています。

発見されたハローキティのぬいぐるみは黒くにじんでいてそれは樊さんの血液だったそうです。

犯人の逮捕

Arms Arrest Crime - Free vector graphic on Pixabay (706651)

犯人グループの1人の彼女が見たという夢によって明るみになった『ハローキティ事件』。なんともミステリアスな話ですが、これにより事件は大きく進展していきます。

ここからは事件の発覚後、警察はどのように犯人グループを逮捕したのかを詳しく語っていきます。

既に3人の加害者は逃亡していた

Kid Boy Fear - Free vector graphic on Pixabay (706667)

警察がアパートに踏み込んだ時には、犯人グループは既に逃亡していました。凄惨な暴行殺人犯の3人は別々に逃亡。警察の聞き込み調査の結果、『ハローキティ事件』の犯人は陳文樂 ・梁偉倫 ・梁勝祖 の3人と断定。犯人追跡にかかりました。

その後無事に全員逮捕

Males 3D Model Isolated - Free image on Pixabay (706690)

その結果陳文樂は自宅でいたところを逮捕されました。梁偉倫は山東省にいましたが警察に偶然発見され逮捕。梁勝祖 は逃げられないと観念したのか、自ら警察に出頭してきました。

1999年5月27日の事でした。
こうして『ハローキティ事件』の全貌は明らかにされました。

1人の少女が見た夢によって犯人逮捕に至ったこの事件。樊さんの執念といえるかもしれません。

裁判について

Law Justice - Concept Auction - Free image on Pixabay (706713)

事件の全貌は明らかにされ犯人グループは全員逮捕されました。ここからは犯人グループがかけられた裁判の内容、そして彼らの裁判中の態度や、その後についてご紹介していきます。

判決は終身刑

Courtroom Benches Seats - Free photo on Pixabay (706782)

2000年10月9日、裁判は香港高等法院が開審。香港ではトップニュースになりました。

この時点で警察側は初期捜査の不足から証拠が足りず、3人の罪名を殺人罪として告訴しました。
犯人グループは死体遺棄に関しては認めたものの、殺人に関しては否認したそうです。

そして2000年12月6日、「故殺」という罪状が認められ最も重い刑罰である終身刑が言い渡されました。
「故殺」とは一般に殺人に対する故意はあるが、殺人に対する計画性はない殺人を指しています。
Hammer Court Judgment - Free vector graphic on Pixabay (706734)

この判決を下した裁判官は「近年このような残忍で変質的、堕落に暴力、冷淡で凶暴残虐な事件は聞いた事がない」と言い、「このような手法で他人に危害を加える事は禽獣(きんじゅう)でもありえない」と犯人グループを激しく非難しました。

さらに減刑の申請には最低でも20年の服役が必要とも言い渡しました。

監禁、暴行の末に殺害し証拠隠ぺいの為にバラバラに解体するという異常な行動をみれば当然の判決とも言えます。
White Male 3D Man Isolated - Free image on Pixabay (708856)

ちなみに犯人グループが死刑にならなかったのは当時から香港に死刑制度が存在しなかったためです。

上告

Bullhorn Communication Female - Free vector graphic on Pixabay (706761)

この判決に対して犯人グループは直ちに上告。しかし、梁勝祖と梁偉倫の上告に関しては棄却されました。
こんな非道な犯罪を犯しているのですから、棄却されるのも当然と言えますね。

罪のなすりつけあい

Pair Man Woman - Free image on Pixabay (706795)

犯人グループは裁判の場で大人しく判決を聞いていた訳ではありません。とても身勝手な罪のなすりつけあいが行われました。

陳文樂の手下である2人、梁勝祖と梁偉倫は暴行や拷問、死体の解体などは陳文樂の指示でやったと主張しました。一人の女性を監禁暴行し殺害した上にバラバラに解体しておいて、わが身可愛さに罪をなすりつける。

とても身勝手な言い分です。当然2人の主張は通らず3人共に終身刑が言い渡されました。

2004年に禁錮18年に減刑

Psycho Shower Stabbing - Free vector graphic on Pixabay (706805)

犯人グループのリーダー格である陳文樂ですが、2004年に禁錮18年に減刑されています。理由は、被害女性が殺害される前日にアパートにいなかったことから故殺は誤りだとされたのです。

当然ながらこの判決に関しては非難が集中しました。

被害者女性のその後

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