2020年2月12日 更新

今年の春は日本三大夜桜を見に行こう!三大夜桜それぞれの特徴・魅力を紹介!

日本の春の楽しみ方と言えば、お花見です。昔から桜は日本人に愛されており、毎年同じところで桜を鑑賞する人もいれば、全国の桜の名所を訪れる人もいます。今回は桜の中でも特に美しいとされる夜桜について紹介します。日本三大夜桜とはどこなのでしょうか。

日本五大桜も要チェック!

 (795235)

夜桜は夜に見る桜ですが、昼間の桜も違った美しさがあります。ここでは「日本五大桜」と称される、日本で最も美しい桜が見られるという名所を5つ紹介します。

三春滝桜(福島県)

 (795237)

三春滝桜は、福島県田村郡にあります。樹齢が1000年を超えるとされているベニシダレザクラであり、1922年には桜の木では初めてとなる国の天然記念物に指定されました。その大きさから日本三大巨桜とも言われています。

この滝桜の種が柳沼吉四郎によって広められ、日本国内のみならず海外にも子孫樹が植えられています。見頃は例年4月中旬ごろとなっており、早い年では4月上旬に満開となります。

三春滝桜はJR三春駅から8キロほどのところにありますが、桜の時期になると駅からシャトルバスが運行しているのでアクセスは良く、毎年この木を見ようと30万人もの人が訪れます。

山高神代桜(山梨県)

 (795238)

山高神代桜は山梨県北杜市にある実相寺内にあります。三春滝桜と並んで日本三大巨桜とも言われ、1922年に国の天然記念物に指定されました。

ヤマトタケルがこの地に桜の木を植えたという伝説が残っており、樹齢は1800年~2000年と言われています。日蓮聖人もこの桜を見ており、回復を祈ったことから「妙法桜」という別名が付けられています。

一時は樹木が小さくなり数年後には枯れてしまうという危機に見舞われましたが、原因を調査し、保護したことで再び成長しました。開花は4月上旬ころであり、開花に合わせて「神代桜まつり」が開催されます。

石戸蒲桜(埼玉県)

 (795239)

石戸蒲桜は埼玉県北本市の東光寺境内にあります。先ほどの三春滝桜・山高神代桜と並んで1922年に国の天然記念物に指定されました。2000年には「21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選」にも選ばれています。

樹齢はおよそ800年とされ、エドヒガンザクラとヤマザクラの自然雑種によって生まれました。薄いピンク色の花びらが特徴で、自然に生えているのはこの石戸薄桜のみです。

4月上旬から中旬にかけて開花し、東京からもアクセスしやすいので多くの観光客が訪れます。現在は栄養土のおかげで開花するツボミが増えましたが、年々木が弱っているとの情報もあり、早めに見に行った方がいいかもしれません。

狩宿の下馬桜(静岡県)

 (795241)

静岡県富士宮市にある狩宿の下馬桜は、「アカメシロバヤマザクラ」という日本最古級のヤマザクラの品種です。源頼朝が富士の巻狩りの際に桜を見るためにわざわざ馬から降りたという言い伝えから「狩宿の下馬桜」と呼ばれるようになりました。

江戸幕府第15代征夷大将軍の徳川慶喜は、「あわれその駒のみならず見る人の 心をつなぐ山桜かな」という歌をこの桜を見て詠んだとされています。

樹齢は800年ほどとされていますが、台風の被害などによって樹木は衰えており、今後どれくらい桜が見られるかは分かりません。

根尾谷淡墨桜(岐阜県)

 (795242)

岐阜県本巣市の淡墨公園には、エドヒガンという樹齢1500年以上とされる桜の木があります。ツボミは薄いピンク、満開時は白色、散り際は淡い墨色と色が変わることが特徴です。

他の日本五大桜と同様に1922年に国の天然記念物に指定されました。1913年の大雪で幹の一部に亀裂が生じ、近年樹木の衰退によって空洞も広がっています。

しかし、今でも桜の開花時期には訪れやすいように特別ダイヤで鉄道が運行しており、遠方の人も訪れられるように工夫されています。

その他おすすめの日本のお花見スポット!

 (795244)

日本は3月から4月にかけて桜の見頃であり、各地にお花見スポットがあります。お花見は友人や家族、仕事仲間や恋人と桜の美しさを堪能しながら交流を図るものです。

ここでは、日本三大夜桜や日本五大桜に選ばれていないながらも、それらに負けず劣らず綺麗なお花見スポットを紹介します。

大阪城公園

 (795245)

関西圏で花見と言えば、大阪城公園を真っ先に思い浮かべる人も多いほど桜の名所となっています。大阪城は外国からの観光客も多く、大阪の観光スポットとなっていますが、桜の季節には外国人以上に日本人で賑わっています。

大阪城公園内には2000本の桜の木があります。特に「西の丸庭園」にはソメイヨシノなどおよそ300本が植えられ、「玉造口」にはヤエザクラと異なる種類の桜を楽しむことができます。

庭園内には大阪府の開花宣言を行う標本木もあります。夜になるとライトアップされ、この季節にしか見ることのできない、大阪城と桜のコラボが見られると人気です。

目黒川

 (795247)

東京の花見スポットいえば目黒川の桜という人も多いです。目黒川の桜の特徴は、何といっても桜並木にあります。桜並木があるスポットは日本に何ヵ所もありますが、目黒川ではおよそ4キロに渡って桜が咲いています。

まさにどれだけ歩いても、目の前には桜という贅沢な光景が楽しめます。露店もありますが、目黒川沿いには多くの店が立ち並んでいるため、ショッピングを楽しみながらの花見ができます。

東京の中心にあるため、気軽に桜を見たい、桜並木を歩きたいという人におすすめです。

新宿御苑

 (795246)

新宿区と渋谷区にまたがるようにある公園が「新宿御苑」です。およそ58ヘクタールという広大な敷地内には65種類もの桜の木が植えられており、それぞれが咲く時期が微妙に異なるため、見頃は2月中旬から4月下旬と長めです。

園内にはソメイヨシノの本数が最も多く、続いてイチヨウやヤマザクラ、カンザンという順番です。多くの人が訪れるため混雑しますが、敷地が広いので自分だけの穴場スポットを見つけられたらゆっくりと桜を鑑賞することができます。

4月にはヤエザクラのライトアップが行われるため、特に人が多く集まります。

2 / 3

関連する記事 こんな記事も人気です♪