2020年2月15日 更新

高知の方言(土佐弁)はかわいい語尾がいっぱい?挨拶の仕方や告白のフレーズ!

最近高知の方言が注目されているのをご存じでしょうか?かわいい語尾・告白のフレーズが多く、女性からも人気があります。今回は高知の方言一覧を徹底解説!語尾や独自の文法、可愛い表現、ありがとうなどの挨拶の言葉など、ぜひ高知の方言を学んでみてください。

「おおきに」はあまり使われていない

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かつては「おおきに」が使われていました。(高低高低)の発音で、まさに関西弁と同じイントネーションです。「おおきに」だけで「おおきにありがとうございます」の意味があり、非常に便利な言葉です。

しかし現在は、「おおきに」はほとんど使われいません。現在は標準語と同じで「ありがとう」が主流で、イントネーションは「高低低高低」です。ここでも関西のイントネーションが反映されています。

「はじめまして」に代わる言葉はない

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初対面の人に対して使う「はじめまして」ですが、高知の方言ではこれに代わる言葉がないと言います。久しぶりに会った友達には「今何しゆうが?」「ちゃんとしよったが?」と言い、「今何してるの?」「元気にしてた?」などの意味があります。

「ようきんしゃった」

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観光や仕事等で高知を訪れた相手に対しては、「ようきんしゃった」と言います。意味は「ようこそいらっしゃいました」です。「はじめまして」とは意味が異なりますが、初対面の人におもてなしの意味で使える言葉です。

「ようきんしゃった」というフレーズには高知ならではの語尾や含まれており、観光などで訪れるとホテル等で耳にする言葉です。

高知の方言(土佐弁)のおもしろ表現

【ドラマ】高知の方言ほんとに理解しちゅう??土佐弁講座!!

高知の方言(土佐弁)には、他の方言同様に、意味がわかりにくいおもしろ言葉もたくさんあります。これらの言葉を覚えておけば会話にも役立ちますし、土佐弁の良さをさらに追及できるでしょう。

ここからは、代表的なおもしろい言葉を4つ紹介していきます。

ずん

「ずん」とは「変わり者」「頑固」という意味です。では、例文の中で見ていきましょう。「うちのおとやんはまっことずんやきん、しわいちや」。意味は「私のお父さんは本当に頑固者なので、しつこいです」になります。

ここで使った「まっこと」は、「こじゃんと」と同じような意味でも使えます。さほど頻繁に使う言葉ではありませんが、覚えておくと良いでしょう。

へんしも

「へんしも」は「直ちに」「急いで」「早急に」という意味。切羽詰まった状態の時や、急ぐ用事がある時に使われる言葉です。

たとえば「へんしも行かななりゃん。うちのおとんが苦しんじゅう」と言うと、「早急に行かないと。私のお父さんが苦しんでいます」になります。

のうが悪い

「のうが悪い」は高知の方言の中でも有名な言葉の1つです。「頭が悪い」「勉強ができない」という意味に捉えがちですが、この言葉には高知ならではの意味合いがあります。

「使い勝手が悪い」「調子が悪い」「体調が悪い」「具合が悪い」という意味で、実は頻繁に使用されている表現です。機械等の使い勝手が悪い時はもちろんですが、病気で調子が悪い時、用事があり具合が悪い際にも使えます。

「今日はのうが悪いきん、明日でかまんが?」と言うと「今日は用事があってダメなので、明日でもいいですか?」になります。逆に「調子が良い」場合は「のうがええ」と言い、頭に「こじゃんと」を付けると強調できます。

ちゃがまる

「ちゃがまる」は、アニメのキャラ名を連想させる言葉ですが、意味は「壊れる」です。物に対してだけでなく、人にも使える言葉です。人に対して使う際は、「疲れきっている状態」を示します。

たとえば「昨日パソコンがちゃまった」と言うと、「昨日パソコンが壊れた」という意味です。「○○さんは仕事のし過ぎでちゃがまりゆう」と言うと、意味は「○まるさんは仕事のし過ぎで疲れ切っています」です。

高知の方言(土佐弁)が聞ける映画

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高知の方言には完了形などの独自の文法があり、マスターするのは若干難しいでしょう。言葉を勉強するには、やはりまず耳から慣れていくのがベスト!なかなか現地に行って方言を聞けない方は、映画で高知弁を聞いてみてはいかがでしょうか。

高知の方言が堪能できる作品や、言葉だけでなく高知を舞台にした映画など、高知の方言を聞くのにおすすめの映画を紹介していきます。

「死国」

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映画「死国」は、坂東眞砂子さんの小説を映画化したミステリー&サスペンスで、1999年に公開されました。夏川結衣さん、筒井道隆さん、栗山千明さんなどが出演しており、高知を舞台に「逆打ち」、すなわち死者を蘇らせる禁断の儀式をテーマにしています。

四国八十八か所を逆に回り、莎代里を蘇らせようとするが・・。という物語です。全編に渡って土佐弁が話されており、四国八十八か所の風景も楽しめます。ホラーが苦手な人にはあまりおすすめできませんが、ぜひ作品の中で高知の方言に触れてみてください。

「県庁おもてなし課」

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映画「県庁おもてなし課」は、有川浩さんの同名小説を映画化したもので、2013年に公開になりました。こちらも舞台は高知!観光促進のために県庁におもてなし課を設立し、”おもてなし”とは何なのか?真っ向から向き合い、自分たちにしかできないおもてなしを見つけていく物語です。

主演は、元関ジャニ∞の錦戸亮さん。他には、堀北真希さんや関めぐみさん、甲本雅裕さんなども出演しています。出演者たちは高知の方言にチャレンジしており、高知の田舎の景色がプラスされ温かみのある作品に仕上がっています。

高知の方言(土佐弁)は奥深い!

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