目次
「由緒」には、今までに至るまでの歴史や背景やいわれなどが立派だ、という意味があります。したがって、「由緒正しい」ということばには、そのものや人が持つ歴史や背景やいわれなどが立派で敬うべきものだ、ということを意味しています。
このことばは、「伝統や歴史のある」、「名門の」、「格式の高い」などのことばで言い換えることができます。
このことばは、「伝統や歴史のある」、「名門の」、「格式の高い」などのことばで言い換えることができます。
ステータスの高い
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「ステータス」は、地位や身分など、社会的な立場を表すことばです。したがって、「ステータスの高い」は、そういった地位や身分や社会的な立場が高いことを意味します。
かつては、就職している会社、職場での肩書き、住まいのある地域、乗っている車、身につけているものなどがその人のステータスを表す、つまりステータスシンボルとされていましたが、本質が大切にされるようになった現代では、そういった判断基準や価値基準は前時代的だとされるようになっています。
「地位の高い」「身分の高い」、「社会的立場の高い」、「格式高い」などのことばで言い換えることができます。
かつては、就職している会社、職場での肩書き、住まいのある地域、乗っている車、身につけているものなどがその人のステータスを表す、つまりステータスシンボルとされていましたが、本質が大切にされるようになった現代では、そういった判断基準や価値基準は前時代的だとされるようになっています。
「地位の高い」「身分の高い」、「社会的立場の高い」、「格式高い」などのことばで言い換えることができます。
とても大切な
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「放っておけないほどに重要な(重大な)」といった意味において、同じように使われることばがこの「とても大切な」になります。
「やんごとなき理由でキャンセルした」などといわれた場合に、この「やんごとなき」には「とても大切に思っている」という意味合いが含まれていると思っていいでしょう。
「やんごとなき理由でキャンセルした」などといわれた場合に、この「やんごとなき」には「とても大切に思っている」という意味合いが含まれていると思っていいでしょう。
何よりも優先すべき
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同じように「放っておけないほどに重要な(重大な)」という意味での類義語として、「何よりも優先すべき」ということばもよく使われます。
「やんごとなき事情で欠席する」を「何よりも優先すべき事情ができたので欠席する」と言い換えることができます。
「やんごとなき事情で欠席する」を「何よりも優先すべき事情ができたので欠席する」と言い換えることができます。
捨て置けない
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この「捨て置けない」も「放っておけないほど重要な(重大な)」や「放っておけないほど大切な」という意味で「やんごとなき」の類義語としてあげることができます。
「雨に濡れている子犬を見ると捨て置けなくなって連れて帰ってしまった」などのように使われます。
「雨に濡れている子犬を見ると捨て置けなくなって連れて帰ってしまった」などのように使われます。
のっぴきならない
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「やんごとない事情」の言い換えでよく使われるのが「のっぴきならない事情」という言い方です。この「のっぴきならない」が「やんごとなき」と同じ意味を表していることばだと考えられています。
この「のっぴき」の語源は「のきひき」で、これを漢字で書くと「退き引き」となります。これを見てわかるように、「退くことも引く(逃げる)こともできない」という意味です。そういった視点でこの「のっぴきならない」を考えてみると、今まであげてきた類語とは少しニュアンスが違っていることに気づくでしょう。
今まであげてきた類語は、同じ「○○の事情、理由」でも、「放っておくことができないほどに大切な、重要な事情」といったように、とても大切でそれを優先させたい、といった気持ちが根底にあります。しかしこの「のっぴきならない」の場合は、自分の思いとはまったく関係なく追いつめられてしまった、という状況を表していて、本質的には、大きく異なっているといえます。
この「のっぴき」の語源は「のきひき」で、これを漢字で書くと「退き引き」となります。これを見てわかるように、「退くことも引く(逃げる)こともできない」という意味です。そういった視点でこの「のっぴきならない」を考えてみると、今まであげてきた類語とは少しニュアンスが違っていることに気づくでしょう。
今まであげてきた類語は、同じ「○○の事情、理由」でも、「放っておくことができないほどに大切な、重要な事情」といったように、とても大切でそれを優先させたい、といった気持ちが根底にあります。しかしこの「のっぴきならない」の場合は、自分の思いとはまったく関係なく追いつめられてしまった、という状況を表していて、本質的には、大きく異なっているといえます。
よんどころなきとの混同に注意!
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「やんごとなき」と混同して使われることばに「よんどころなき」があります。この「よんどころなき」の語源は「拠り所がない」で、「どうしようもない、やむを得ない、そうするほかない」といった意味になります。
つまり、上述の「のっぴきならない」と同じように「ほかに選択肢がない」といった追いつめられた状況を表していることばです。
そういった視点で考えると、「のっぴきならない」は、この「よんどころなき」の類語として使われるべきものだと考えていいでしょう。ほかに、「切羽つまった」などもこの「よんどころなき」の類語としてあげられます。
しかし、自分にとってとても大切なことであれ、どうしようもないことであれ、何かの事情が生じたことを知らしめるという目的は同じです。断ったりキャンセルしたりする場合に、「やんごとのない事情」といっても「よんどころない事情」といっても、取りやめざるを得ない何らかの事情が生じたということは相手には伝わります。
ただ、この2つのことばの根底にある本質の違いをよく理解したうえで使うと、それを聞いた相手の心情も微妙に変わってきますので、正しい使い方をするようお勧めします。
つまり、上述の「のっぴきならない」と同じように「ほかに選択肢がない」といった追いつめられた状況を表していることばです。
そういった視点で考えると、「のっぴきならない」は、この「よんどころなき」の類語として使われるべきものだと考えていいでしょう。ほかに、「切羽つまった」などもこの「よんどころなき」の類語としてあげられます。
しかし、自分にとってとても大切なことであれ、どうしようもないことであれ、何かの事情が生じたことを知らしめるという目的は同じです。断ったりキャンセルしたりする場合に、「やんごとのない事情」といっても「よんどころない事情」といっても、取りやめざるを得ない何らかの事情が生じたということは相手には伝わります。
ただ、この2つのことばの根底にある本質の違いをよく理解したうえで使うと、それを聞いた相手の心情も微妙に変わってきますので、正しい使い方をするようお勧めします。
やんごとなきの英語
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次に、「やんごとなき」を表す英語を紹介します。
「高貴な」という意味では、distingue、 noble、 exalted などが使われます。あと「身分の高い」を強調する場合はhigh classを、「大切な」は cherishedで表すことができます。
「放っておけない重要な」という意味では、状況に応じて、unavoidable(避けがたい)、compelling(どうしようもない、抵抗し難い) 、helpless(救いようのない)という英語が使われます。
「高貴な」という意味では、distingue、 noble、 exalted などが使われます。あと「身分の高い」を強調する場合はhigh classを、「大切な」は cherishedで表すことができます。
「放っておけない重要な」という意味では、状況に応じて、unavoidable(避けがたい)、compelling(どうしようもない、抵抗し難い) 、helpless(救いようのない)という英語が使われます。
間違った使い方はしないようにしましょう
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冒頭にも述べたように「やんごとなき」は古語、それも雅ことばです。「高貴な」といった意味で会話の中で使うと、相手に耳触りのよい知性的なことばとして聞こえて、一味違った会話を楽しむことができるでしょう。
しかし、これを、「やんごとなき事情で早退させてください」とか「やんごとなき事情ができたので休みます」などと職場や公的な場で口にすると、古語ということもあって、相手によっては理解できなかったり、「バカにされた」と思って気分を害してしまう場合があります。
そういうときは、現代語の「よんどころのない事情で」や「のっぴきならない事情で」といった表現を使いましょう。美しい雅ことばを、余計なトラブルの種にしてしまってはもったいないですから。
しかし、これを、「やんごとなき事情で早退させてください」とか「やんごとなき事情ができたので休みます」などと職場や公的な場で口にすると、古語ということもあって、相手によっては理解できなかったり、「バカにされた」と思って気分を害してしまう場合があります。
そういうときは、現代語の「よんどころのない事情で」や「のっぴきならない事情で」といった表現を使いましょう。美しい雅ことばを、余計なトラブルの種にしてしまってはもったいないですから。
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