2020年1月25日 更新

長崎の精霊流しはユニーク?精霊流しの行事内容や参加の際の注意点!

「精霊流し」と聞いてどのようなことが思い浮かぶでしょうか。多くの人は、故人を偲び、静かに送る情景が思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、長崎県の精霊流しはかなり変わっていると話題です。今回は、長崎県の精霊流しについて詳しく紹介します。

歌詞と現実の違いについて

Dunes Sea North - Free photo on Pixabay (770672)

曲中には「精霊流しが華やかに始まるのです」とありますが、曲の雰囲気から静かな灯篭流しのようなものを想像する人が多いようです。そして長崎を訪れてみると、ド派手な爆竹でお祭り騒ぎに驚く人が後を絶ちません。

県外から来た人にとっては、ただのうるさい祭りに感じてしまうこともあるようです。しかし、にぎやかにすることによって、故人が寂しく感じない、安心してあの世に帰れるようにという願いも込められているようです。

精霊流しに参加する際の注意

Old Retro Antique - Free photo on Pixabay (770673)

精霊流しに参加するのは、非日常の体験ができるとともに、1年のうちで特別な瞬間に立ち会えます。しかし、注意点がいくつかあるので、紹介します。

火薬の煙を吸い込まないように注意

Fire Smoke Match - Free photo on Pixabay (770674)

スタート地点では船がスムーズに進み、爆竹の量も少量ずつなので問題なく、観客もゆったりと楽しめるでしょう。しかし、船が進むにつれてどうしても渋滞してしまい、一か所にとどまる時間が長くなります。

すると、競うように爆竹を鳴らす人が増えてきて、辺り一面火花や煙が上がります。煙の吸い過ぎは身体によくないので、思いっきり吸い込まないようにしましょう。

喘息持ちなどの場合は、離れた場所であまり煙がこない所に避難した方がいいかもしれません。

火花に注意

Steelwool Firespin Art - Free photo on Pixabay (770675)

爆竹は爆発音に比べて火花は少ないです。そのため、少量ずつであれば観客の方まで火花が届くようなことはありません。しかし、中には爆竹が入った段ボールごと火をつけ、一気に爆発させる人もいます。

ひどい時で5メートル以上も火花があがることもあるようなので、近づきすぎないようにしましょう。服の種類によっては燃えて穴が開いてしまうため、そうなって困る服は着ていかない方が無難です。

また、最近ではマナーがよくあに若者が増えており、火のついた爆竹を観客に向けて投げ入れる人もいるようです。警察も取り締まってはいますが、十分気を付けましょう。

スリやひったくりに注意

Wallet Cash Credit Card - Free photo on Pixabay (770676)

毎年、精霊流しが行われる8月15日に合わせて長崎に帰省する人も多く、県外から精霊流しを見物しに来る人も多いため、会場はかなり混み合います。そのため、スリやひったくりも発生しているようです。

音が大きいため、多くの人が爆竹や船に注目して荷物から目を離している間に盗られるケースが多く、被害にすぐに気づかないこともあります。見物するだけでも、貴重品は肌身離さず持ち、バッグの口は閉めておきましょう。

また、人が多いので必要以上のものは持っていかないようにし、現金も最低限に減らしておきましょう。

精霊流しは全国的に行われている行事である

Japanese Cherry Trees Flowers - Free photo on Pixabay (770677)

精霊流しといえば、先ほど紹介した賑やかな長崎県のものが有名です。しかし全国には精霊流しを未だにしている地域もあり、決して長崎県に限定されたものではありません。

ここでは、長崎以外で見られる精霊流しを紹介します。同じ精霊流しという行事でも、やり方など違う点が多いので比べてみるのもいいかもしれません。

名栗の精霊流し

Fisherman Fishing Boat - Free photo on Pixabay (770678)

8月16日の18時頃から、埼玉県飯能市にある鳥居観音で行われるものもあります。これは精霊流しと呼ばれることもありますが、実際には名栗川に灯篭を流すというものです。

これは比較的静かな雰囲気で行われ、手を合わせながらあの世での幸せを願う家族の姿を見ることができます。その後は役400発の打ち上げ花火が行われ、盆踊りをして解散となります。

灯篭は事前申し込みが必要ですが、1灯1,500円で灯篭流しに参加することができます。遠方の場合には申し込めばスタッフや地元の人に代わりに流してもらうこともできるようです。

神田川精霊流し

River Bach Long Exposure - Free photo on Pixabay (770679)

富士山本宮浅間大社でお盆の時期に行われる精霊流しも、灯篭流しのことを指します。神田川では精霊流しの風習は消えていましたが、東日本大震災をきっかけに先祖供養をしたいという人が増え、精霊流しが復活となりました。

しかし夏祭りのような雰囲気で、屋台が出たりステージでパフォーマンスを披露したりするため、しんみりとしたものではありません。どちらかと言うと楽しみに来ている人が多いです。

花火や爆竹はありませんが、灯篭を流し終えた後は青に光るLEDを神田川に流し、フィナーレとなるようです。

熊本市坪井川精霊流し

Mood Nature River - Free photo on Pixabay (770680)

熊本市では「熊本城城下町坪井川精霊流し」が行われます。一般的に行われる8月15日ではなく、7月15日に行われることが特徴です。先着順で坪井川に灯篭を流すことができます。

灯篭自体は当日に販売は無く、事前に販売店で購入しておく必要があります。灯篭の他にも、精霊船を購入できるほか、自分で作った精霊船を川に流すこともできます。船の中にはお供えものを入れることもできるため、ただの灯篭流しとは少し雰囲気が異なります。

精霊流しはイメージと異なる行事だった

Woman Person Staring - Free photo on Pixabay (770681)

今回は、長崎県の精霊流しについて詳しく紹介しました。イメージと異なる賑やかさに驚いた人も多かったのではないでしょうか。

全国には変わった行事や昔から続いている風習が残っているところも多いです。今後も、そのような行事や風習が絶えないことを願います。

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