2019年3月16日 更新

失神ゲームの原理と方法は?過去の死亡例と後遺症の危険性も

失神ゲームは大変危険なゲームです。過去には死亡例もあり、今もなお後遺症に苦しんでいる人はいるのです、今回は失神ゲームの方法や仕組み、そして失神が起きる原理について詳しく解説をしていきたいと思います。こちらの記事は失神ゲームに対する注意喚起記事となっています。

失神ゲームの死亡者数(アメリカ)

Statue Of Liberty New York Ny - Free photo on Pixabay (103554)

様々な国で失神ゲームによる犠牲者は後を絶ちません。その中でも、先進国であるアメリカ合衆国では毎年何年もの子供が失神ゲームより命を落としています。

2008年には死者43人にも上り、2009年には39人、2010年には37人と少しではありますが減少をしました。ですが現代ではSNSの急速な普及に伴い、SNSで"失神ゲーム"を知り、危険を知った上でゲームをやろうとする子供は多くいるようです。

失神ゲームの後遺症

American Footbol Elemant3D - Free photo on Pixabay (103555)

アメリカ合衆国での死亡者数は前述で紹介をさせて頂きましたが、失神ゲームを行い負傷者となってしまった人も多く居ます。負傷者は2008年には5人、2009年には8人、2010年にも8人となりました。"負傷者"とは、失神ゲームにより死には至らなかったものの、後遺症を負ってしまった人も含まれるのです。

失神ゲームの後遺症とは、失神したまま意識が戻らない・身体の一部が不自由になってしまうなどというものです。中には意識が戻らないまま死亡した例もあるようです。失神ゲームと検索をすると"後遺症"というワードを続けて調べる人も多いようです。

ですがこのゲームは負傷をする人よりも圧倒的に死亡する人の方が多い危険なゲームなのです。"ゲームなんだから大丈夫"なんていう甘い考えは捨てましょう。失神ゲームを行う事で命を落とす可能性は交通事故に合う確立などより遥かに高い確率なのです。

失神ゲームは罪に問われる場合も

Handcuffs Caught Crime - Free photo on Pixabay (103557)

失神ゲームは失神をする人が危険を伴うゲームと紹介してきました。が、実は失神ゲームを他人に施した場合は施した人が"犯罪の対象"となる可能性があるのです。

実際に友人に失神ゲームをして、逮捕されてしまったという人は居るのです。では、どんな罪に問われてしまうのでしょうか。問われる可能性がある罪について解説していきましょう。

傷害罪

Handcuffs Trouble Police - Free photo on Pixabay (103563)

傷害罪とは人の身体を害する傷害行為を内容とする犯罪です。刑法204条に規定されています。傷害罪で逮捕をされると、最大で23日身柄を拘束されます。そして、会社・学校に連絡がいきます。その後、起訴されることになれば、前科がつく事になります。

失神ゲームでは対象者を失神させるゲームでもあります。対象者を失神させた人は"傷害罪の該当対象になる"為、罪に問われる可能性が高いのです。

傷害致死罪

Police Crime Scene Blue Light - Free image on Pixabay (103558)

失神ゲームの中で、失神をした人は死亡する可能性があります。ですが"この人を殺してやろう"と思い失神ゲームをやる人は多いでしょう。もし、失神ゲームをしていて対象者を失神させ、失神した対象者が奇しくも死亡してしまった場合。傷害致死罪に問われる可能性があります。

傷害致死罪とは、殺すつもりはなかったが結果的に人を殺めてしまった場合に適用される罪名です。最初から殺意があった場合には殺人罪となります。傷害致死罪では、3年以上の有期懲役に処せられる可能性があります。

人を殺める可能性がある失神ゲーム。長く牢屋の中で過ごす未来が待っている怖いゲームでもあるのです。

暴力行為等処罰法違反

Handcuffs Prisoners Woman - Free photo on Pixabay (103560)

暴力行為等処罰法違反とは、集団による暴力行為,常習的暴力行為等を重く処罰しようとする法律になります。集団的暴行・脅迫・器物損壊をした場合には3年以下の懲役または30万円以下の罰金が処されます。

いじめの一環としても行われることがある"失神ゲーム"は、暴力行為等処罰法違反の罪にあたる可能性が高いのです。その際には失神を施したものだけではなく一緒になって失神ゲームを行っただけで処罰の対象になる可能性があるのです。

失神ゲームが警察沙汰になったケース

Squad Car Police Lights - Free photo on Pixabay (103564)

失神ゲームで警察沙汰になってしまったというケースは多く存在します。毎日いろいろな重大事件が起こる中で、"失神ゲームのニュース"が取り上げられる事は少なく、取り上げられたとしても短い時間のようなのです。

過去にどんなケースがあったのでしょうか?みていきましょう。

2006年10月12日 中学生3人逮捕

Handcuffs Black Criminal - Free photo on Pixabay (103565)

埼玉県新座市にある中学校に通う生徒3人が同級生の気を失わせました。その後、着付けの為にと怪我を負わせて、この事件に関わった生徒を含め、他2人、合わせて5人が傷害罪の疑いで逮捕されました。

日常的ないじめ、そして失神ゲームをして意識を取り戻さない被害者を見て焦ってしまったのでしょう。学校側はいじめを把握していなかったようです。

このようにいじめの一環として失神ゲームを行い、逮捕者がでるのはこれが日本では初めてだったのではないでしょうか。

2014年10月17日 中学生3人逮捕 1人補導

Police Cop Uniforms - Free photo on Pixabay (103566)

東京都東村山市の中学生4人がいじめの標的に対して、失神ゲームを繰り返し行ったということで、暴力行為法違反の疑いで逮捕され、1人が補導されました。

加害者は"動画サイトを参考にして失神ゲームを行った"と供述をしていたそうです。最近ではYoutubeやTik Tokなどの動画サイトが中高生の間で人気となっています。動画サイトの利用の仕方には気をつけた方が良いようです。

2016年2月14日 中学生2人逮捕

Bodyworn Body Camera Police - Free photo on Pixabay (103568)

新潟県新潟市北区の中学生2人が「失神ゲーム」と称して背中に体当たりをしたり激しい暴行を行ったとして逮捕されました。被害者は一時的に意識を失いましたが、回復をしたようです。

もし意識を失ったまま戻らなかったら…今頃加害者達はどんな生活を送っていたのでしょうか。もしそのような事になってしまっていたら今でも牢屋の中で身を潜めて生活をしていたのかもしれないということなのです。

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