2020年3月3日 更新

世界一小さな国はどこ?世界の小さな国の広さ・人口や日本の順位も!

バチカン市国は世界一小さな国として有名であり、学校で習った記憶がある人も多いのではないでしょうか。しかしバチカン市国について詳しく説明できる人は多くありません。そこで今回はバチカン市国を含め、世界の小さな国々はどのようなところなのかを紹介します。

スイスとオーストリアに囲まれた国は、リヒテンシュタインです。1719年に、リヒテンシュタイン家が所有していた「ファドゥーツ伯爵領」と「シェレンベルク男爵領」を合わせてリヒテンシュタインとすることを、神聖ローマ皇帝であったカール6世が認めた事が国の始まりです。

1806年の神聖ローマ帝国が崩壊したことで独立国家となりました。国土の大きさは160㎢で、日本の軽井沢や小豆島とほとんど同じ面積です。民法はオーストリア、刑法はスイスを基本としており、11の地方自治によって成りたっています。

リヒテンシュタインはタックスヘブンの国のため、税金免除を求めて人口以上に企業数があります。また、一般の国民は所得税や相続税をはじめとする直接税は免除されています。

マーシャル諸島

 (811414)

世界で7番目に小さな国がマーシャル諸島共和国です。太平洋に浮かぶ島国で、5つの島と29の環礁で構成されています。

1528年にスペイン人によって発見され、第一次世界大戦では日本の委任統治領となりました。その後、アメリカ領となりましたが1986年に自由連合盟約国として独立、1991年に国際連盟に加入しました。

国土面積は181.4㎢で、日本の八王子市とほとんど同じ大きさです。マーシャル語と英語が公用語となっていますが、歴史的背景から高齢者を中心に日本語を理解できる人もいます。

首都のマジュロには国際空港があり、グアムやホノルルなどからアクセスすることができます。

セントクリストファー・ネイビス

 (811415)

セントクリストファー・ネイビスは、カリブ海に浮かぶイギリス連邦加盟国であり、南北中アメリカで最も面積が小さく、最も人口が少ない国です。セントクリストファー島とネイビス島から成る立憲君主制国家です。

1983年に独立を果たしましたが、現在はネイビス島が分離独立を試みています。面積は261.6㎢で、千葉県千葉市よりも少し小さいくらいです。人口は5万人ほど、黒人が多く白人は少数派ですが、最近では混血も増えてきました。

国内には温泉源と鉱泉源が豊富にあり、カリブ海の温泉地として18世紀以降人気を集めています。砂糖の生産が終了してからは、主な資金源が観光業となっています。

モルディブ

 (811416)

日本からのハネムーンで定番になりつつあるのが、インド洋に浮かぶ「モルディブ」です。国土面積は約300㎢で、山梨市の大きさと同じです。

1965年にモルディブ・スルターン国として独立し、2016年にイギリス連邦を離脱しました。26の環礁とおよそ1,200の島から構成されており、そのうち200の島が有人島です。

観光業が主な資金源であり、海外からはお金持ちを中心に多くの人がリゾートを求めて訪れます。1つの島に1つのリゾートがあることが通常であり、プライベートが守られることから世界的に有名なセレブ達もお忍びでバカンスを楽しんでいるようです。

マルタ

 (811417)

地中海のほぼ中央に浮かぶ国家が「マルタ」です。面積は316㎢で、東京23区の大きさの約半分となっています。アフリカにも近いことから、地中海貿易で栄えました。また、犬のマルチーズはマルタが発祥とされています。

1964年に、英連邦王国自治領マルタ国として独立し、1974年に大統領制に移行してマルタ共和国となりました。マルタ語と英語が公用語となっており、イタリアと近いことから国民の56%がイタリア語で会話できるようです。

最近ではマルタに英語留学で滞在する日本人も増えています。

日本は世界で61番目の面積

 (811418)

小さいと思われがちな日本ですが、世界の小さな国ランキングでは61番目に小さい国となっており、それほど小さいわけではありません。東アジアだけで見れば最大の島国となっています。

ちなみに60番目がジンバブエ、62番目がドイツとなっています。これは領地のみのランキングであり、領海や排他的経済水域は含まれていません。日本は島国のため排他的経済水域が広大にあるため、それらを含めると面積は更に大きくなります。

世界一大きい国「ロシア」

 (811420)

世界で1番大きな国と言えば「ロシア」であることは周知の通りです。面積は12,213,046㎢であり、世界総陸地の10%以上を占めています。日本の面積と比べるとおよそ45倍、南米大陸とほとんど同じ大きさとなっています。

横に広いことから、ロシアを横断するだけでも飛行機で9時間を要します。国の中には11のタイムゾーンがあり、同じ国内でありながら最大10時間もの時差が生まれます。

国土が広い分、文化や生活習慣なども住む地域によって大きく異なり、見どころが多い国と言えます。

何となく近づきにくいイメージがあるかもしれませんが、飛行機で2時間半ほどで行け、ヨーロッパを思わせる美しい街並みを見ることができたり、ロシアならではの食文化を楽しめたりします。

【番外編】世界一小さい島「沖ノ鳥島」

 (811421)

世界で1番小さな国はバチカン市国ですが、世界で1番小さな島は、日本にあります。それが「沖ノ鳥島」です。

沖ノ鳥島は東京都小笠原村に属しており、日本の最南端の島です。サンゴ礁でできた島ですが、標高が1メートルに満たないため満潮時にはほとんど島が見えません。

しかし、沖ノ鳥島を失うと、広範囲の排他的経済水域を失うことになってしまうため、国をあげて島の保護活動に尽力しています。

現在はブロックやコンクリートで護岸工事をしていますが、将来的には地球温暖化で水位が上昇しても水没しないようにサンゴ礁を育てています。

世界にはまだまだ知らないことがたくさん!

 (811422)

今回は世界の小さな国々を紹介しました。日本よりも小さな国は世界にたくさんあり、世界的に見てみると私たちの国はどれほど小さいわけではありません。

世界はまだまだ知らないことだらけです。しかし、インターネットが普及した現代、調べようと思えば世界のあらゆることを知ることができます。

世界に関心を持つことで地球の環境問題や他国との外交関係も身近に感じられ、全員がそのような意識を持つことで国や世界の未来を変えられる可能性を秘めています。

2 / 2

関連する記事 こんな記事も人気です♪