2019年3月3日 更新

尻子玉の意味とは?河童との関係や正体と猫娘の話題のシーン

尻子玉というものを知っているでしょうか。アニメ番組「ゲゲゲの鬼太郎」において「河童の働き方改革」という放送回があったのですが、人気キャラクター猫娘が尻子玉を抜かれそうになるシーンがあり、とっても可愛かったと話題になっています。河童が人間から抜きとるという尻子玉とはいったい何なのでしょうか。

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河童は尻子玉を抜き取るといいますが、実際にどのような場面で尻子玉を抜き取るのでしょうか。代表的なシチュエーションを二つ紹介します。

泳いでいると河童が忍び寄ってきて抜かれる?

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カッパは水辺にいる人、泳いでいる人に忍び寄り襲っては、肛門から手を突っ込んで尻子玉と呼ばれる臓器を抜き取るとされています。河童は子供ほどの大きさだといわれていますが、いくら子供の大きさの手だといってもお尻に突っ込まれるのはかなり辛そうですね。

河童との相撲に負けたら抜かれる?

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一方で子供と相撲を取り負けた子供から尻子玉を抜き取るという伝承もあります。河童の力は大人の力を凌駕しているいわれます。子供は負けると尻子玉を抜かれてしまうわけですから、勝負前にお辞儀をさせて頭のお皿の水をこぼさせる、仏前に供えた飯を食べると河童に勝てるなど、尻子玉を抜かれないようにする攻略法を生み出しては対抗していたようです。

河童は尻子玉を抜いた後どうしてる?

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東海道中膝栗毛で有名な江戸時代後期の浮世絵師、十返舎一九(じゅっぺんしゃいっく)の「河童尻子玉」には川辺で倒れている少年とその脇で舌を出して立つ河童の姿が描かれていますが、その河童の手に持たれているタマネギのようなカタチの玉が尻子玉といわれています。

このタマネギのようなカタチは実は「如意宝珠」のカタチだといわれています。橋の欄干の上に付けられているタマネギ型のものを「擬宝珠(ぎぼし)」といいますが、擬宝珠はこの如意宝珠を擬したものです。そして如意宝珠は龍が好む「玉」のことであり、龍の神通力の源とされています。

十返舎一九が尻子玉を如意宝珠のカタチで描いたということは尻子玉が人間の力の源となっている「玉」であるということを表していたと考えられます。ゆえに人間がこれを抜かれると力の源を失って「腑抜け」になってしまうということでしょう。力の源である尻子玉。河童は抜き取った後どうするのか見てみます。

好物なので食べる

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河童が人間から尻子玉を抜き取っては食べるという伝承はかなり古くから伝えられていました。もともと河童は肉食と考えられていましたので臓器である尻子玉も好んで食べていたのだと考えられます。特に尻子玉は力の源ですので河童にとってはまたとない栄養源だったのかもしれません。

龍王に捧げる

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河童は肛門から抜き取った尻子玉を龍王に税金として捧げるのだという説もあります。龍王は水神であり、河童は水神の眷属(けんぞく)つまりその配下といわれていますので、子分である河童は親分である龍王に上納金として尻子玉を捧げるということです。


食べるにせよ、竜王に捧げるにせよ、人間の尻子玉を抜き取ろうと狙う河童は昔の人にとって恐ろしい存在であったと考えられます。

人気アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の猫娘が危機一髪!

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人気アニメのゲゲゲの鬼太郎(第6期)の「河童の働き方改革」という回で、河童に尻子玉を抜かれそうになった猫娘が可愛いとネットで高評価を得ています。その様子をみていきましょう。

ゲゲゲの鬼太郎とは?

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「ゲゲゲの鬼太郎」は、漫画家水木しげるが描いた妖怪マンガ、またはそれを原作とした一連の作品群のことを指していることはご存じだと思います。墓場で生まれた幽霊族の鬼太郎が様々な妖怪と繰り広げるストーリーが人気で数十年にわたって沢山の作品が生まれています。話題となったアニメーションの第6期は2018年4月よりフジテレビでスタートしました。

猫娘が河童に尻子玉を抜かれそうになる回

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猫娘が尻子玉を抜かれそうになる「河童の働き方改革」という回は2018年5月27日にオンエアされました。話題になったこの回はいったいどんなストーリーだったか簡単にみていきます。話はあるIT企業から始まります。この会社はかなりのブラック企業で働いていた社員が逃げ出してしまったので、困った社長はねずみ男の仲介によって河童を大量に雇用することになりました。

まじめな河童たちは時給キュウリ3本という薄給にもかかわらずよく働いていたのですが、ある日コンビニのバイトに比べてあまりに安くで働かされていたことに気づきます。そして社長に対して時給キュウリ20本を要求する反乱を起こしました。

しかし「河童であるお前達がコンビニで働いたら人間はパニックになってしまう。お前達はここで働くしかないのだ」と社長は河童達の要求をはねのけてしまいます。河童達は怒って社長の尻子玉を抜き取って腑抜けにしてしまいます。そして河童が働きやすい環境を作るために街中の人間達の尻子玉を抜き取っては次々に腑抜けにしていきました。
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「もうそのくらいにしておいたらどうだ」と現れた鬼太郎もあっというまに河童に尻子玉を抜かれて腑抜けになってしまいます。そして猫娘が登場です。

「女だからといって容赦しないぞ」「尻子玉をぬいてやる」と迫る河童達に対して、尻子玉を抜かれないようにお尻をおさえて逃げ回る猫娘。ここが話題のシーンとなりました。一反木綿やぬりかべが河童の邪魔をして猫娘の尻子玉は抜かれずにすみます。そして妖怪いそがしが鬼太郎に取り憑き鬼太郎が俊敏に動き出します。

最後は河童が尻子玉を返却してハッピーエンド

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